月刊 ★ ねじまき 

第100回ねじまき句会



題詠「団」

1. 水玉の布団で歌うオ・ソレ・ミオ/青砥和子
(2票:安藤、北原)

2. 体内の雨を降らせる寒気団/ながたまみ
(3票:青砥、八上、米山)

3. 蝶になり蛾になりはるか団地妻/丸山 進
(1票:北原)

4. 団交のすえに鎖骨はひらかれた/米山明日歌
(6票:丸山、三好、青砥、八上、なかはら、妹尾)

5. 叩かれているのは布団だろうか /八上桐子
(7票:丸山、青砥、安藤、なかはら、瀧村、妹尾、米山)

6. 座布団をわきにずらせば天の川/なかはられいこ
(4票:丸山、三好、瀧村、妹尾)

7. ことばになる前のことば団扇から/妹尾 凛
(5票:丸山、三好、ながた、なかはら、米山)

8. 座布団に漢字一字を座らせる/三好光明
 (6票:安藤、八上、ながた、北原、瀧村、米山)

9. 言い難いことは団扇に乗せて言う/北原お さむ
(5票:青砥、八上、ながた、瀧村、妹尾)

10. 巣は空になって昭和の団地逝く/安藤なみ
(3票:三好、ながた、なかはら)

11. 失くし物は団地A棟裏にある/瀧村小奈生
(2票:安藤、北原)


雑詠

1. DJポリス参事官にはお灸する/三好光明

2. 夕焼に入っておいであたまから/妹尾 凛
(7票:三好、青砥、八上、ながた、なかはら、瀧村、米山)

3. 落ちそうな人が笑っている写真/安藤なみ
(6票:丸山、八上、ながた、なかはら、北原、瀧村)

4. ランニングする人とてもライラック/丸山 進
(2票:青砥、なかはら)
 
5. 紫陽花のいつかは水になる決意/瀧村小奈生
(6票:丸山、八上、ながた、北原、妹尾、米山)

6. みたあとでつれて戻るという神話/ながたまみ

7. 全身を絞って出した大欠伸/北原おさむ
(4票:三好、安藤、瀧村、妹尾)

8. 違反ですそんなところをつつくのは/米山明日歌
(3票:青砥、安藤、北原)

9. 死んでゆく話と木曽川を渡る/なかはられいこ
(5票:丸山、安藤、八上、妹尾、米山)

10. 悪いことしたあとの舌舐めまわす/青砥和子
(1票:三好)

11.まだ降りつづく母さんの句読点 /八上桐子
(10票:丸山、三好、青砥、安藤、ながた、なかはら、北原、瀧村、妹尾、米山)
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# by nezimakikukai | 2013-06-16 22:11 | 句会結果報告 | Comments(0)

第99回ねじまき句会


題詠「四」

1. その気さえあれば案外ある四つ葉/北原おさむ
(3票:安藤、青砥、魚澄)

2. 種とわたすべて掻き出し四方よし/青砥和子
(2票:三好、ながた)

3. 手のひらの上で大きくなる四月/ながたまみ
(8票:丸山、妹尾、安藤、青砥、なかはら、瀧村、八上、米山)  

4. 四死球を分ける第三者委員会/丸山 進
(1票:北原)

5. 地図でいう四国あたりが私です/米山明日歌
(6票:丸山、北原、安藤、魚澄、なかはら、瀧村)

6. 掃きやすく面取りをする四畳半/安藤なみ
(2票:三好、妹尾)

7. 潮騒も四の五の言ってからみつく/瀧村小奈生
(7票:丸山、北原、ながた、魚澄、なかはら、八上、米山)

8. クッションをどけて四月を座らせる/八上桐子
(7票:北原、ながた、妹尾、青砥、魚澄、なかはら、瀧村)

9. 笑う顔三角四角丸になる/三好光明
(1票:丸山)

10. とりあえず春を四つに割ってみる/なかはられいこ
(7票:三好、ながた、妹尾、青砥、瀧村、八上、米山)

11. それぞれのぶらんこ四つ揺れている/妹尾 凛
(6票:三好、安藤、青砥、魚澄、八上、米山)

12. ハンカチの四隅に封じ込めておく/魚澄秋来
(10票:丸山、三好、北原、ながた、妹尾、安藤、なかはら、瀧村、八上、米山)



雑詠

1. 無気力に落ちる無職と書く度/ 安藤なみ
(2票:北原、青砥)

2. 雨だから秘密はきっと守るはず/米山明日歌
(8票:丸山、北原、ながた、妹尾、青砥、魚澄、なかはら、八上)

3. 神様などいまさらあてにしない蛸/青砥和子
(7票:ながた、安藤、魚澄、なかはら、瀧村、八上、米山)

4. 背負ってた重い荷物も前に往く/ 三好光明

5. 羊水にぷかりいっしょにいる時間/ 八上桐子
(3票:三好、安藤、青砥)

6. ことごとくさくら匂いも足音も/なかはられいこ
(7票:丸山、三好、ながた、妹尾、青砥、瀧村、米山)

7. ボトル棚ママの素顔を知っている/ 北原おさむ
(3票:丸山、三好、魚澄)

8. はじまったばかりの春のオムライス/妹尾 凛
(7票:丸山、ながた、安藤、魚澄、なかはら、八上、米山)

9. 月光はゆっくり曲り納屋に入る/丸山 進
(10票:三好、北原、ながた、妹尾、安藤、青砥、魚澄、なか はら、瀧村、八上)

10. いちまいの夜いちめんの空と海/瀧村小奈生
(5票:北原、妹尾、なかはら、八上、米山)

11. 絹男ゆうらりそよぐ春電車/魚澄秋来
(2票:丸山、瀧村)

12. らっぱ飲みしたまま宙につり上げる/ながたまみ
(5票:三好、北原、妹尾、安藤、瀧村)
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# by nezimakikukai | 2013-04-21 22:36 | 句会結果報告 | Comments(0)

第98回ねじまき句会


題詠「囲」

1. 葱坊主風も囲んで密談中/青砥和子
(3票:丸山、ながた、瀧村) 

2. 目が覚める月星花に囲まれて/ながたまみ

3. 味噌カツとそのスジたちに囲まれる/丸山 進
(6票:妹尾、八上、なかはら、米山、青砥、荻原)

4. 守備範囲越えてあなたの色になる/ 米山明日歌
(1票:丸山)

5. みしみしと咀嚼の音が包囲する/瀧村小奈生
(5票:ながた、八上、米山、青砥、荻原)

6. 口笛の届く範囲にいるのです/八上桐子
(7票:ながた、妹尾、瀧村、なかはら、米山、青砥、荻原)

7. マーカーで囲むと過去になる景色/なかはられいこ
(5票:丸山、ながた、妹尾、瀧村、米山)

8. 牛乳寒天わたくしを包囲する/妹尾 凛
(5票:瀧村、八上、なかはら、青砥、荻原)

9. 白線で囲まれたまま春になる/荻原裕幸
(4票:丸山、妹尾、八上、なかはら)
 



雑詠

1. 訳あって飛ばない組に入れられる/米山明日歌
(4票:ながた、なかはら、青砥、荻原)

2. カチカチカチつっこみ入れる二色ペン/青砥和子
(4票:丸山、妹尾、瀧村、米山)

3. さみしさが来ます こころを通らずに/八上桐子
(2票:妹尾、荻原)

4. 畳み皺ついた夜空をいただいた/なかはられいこ
(6票:丸山、ながた、妹尾、瀧村、八上、荻原)

5. レモン一個 人の窪みにちょうどいい/妹尾 凛
(4票:丸山、八上、米山、青砥)

6.  全身にピアスが増える春の夢/丸山 進
(3票:ながた、瀧村、なかはら)

7. おしまいにシャープを打つと春になる/瀧村小奈生
(6票:丸山、ながた、八上、なかはら、米山、青砥)

8. 聴診器が奇妙なことを主張する/荻原裕幸
(1票:瀧村)

9. 傾いた家から流れでるお水/ながたまみ
(6票:妹尾、八上、なかはら、米山、青砥、荻原)
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# by nezimakikukai | 2013-03-17 21:13 | 句会結果報告 | Comments(0)

第97回ねじまき句会


題詠「国」

1. 国民総幸福量天気雨/八上桐子
(2票:丸山、荻原)

2. 直線で囲んだ国に斜線ひく/青砥和子
(1票:丸山)

3. 国立の占い所長から祝辞/丸山 進
(2票:青砥、魚澄)

4. 国境の缶は立ってる錆びている/米山明日歌
(7票:ながた、青砥、瀧村、なかはら、魚澄、八上、荻原)

5. 追いかけて菜の花の国に行ったまま/魚住秋来
(2票:ながた、瀧村)

6. 口中に飴玉があり我は国/なかはられいこ
(3票:青砥、米山、瀧村)

7. 国道をわずかにそれて建つお城/ながたまみ
(4票:米山、なかはら、八上、荻原)

8. この国のかたちに曲げてみる肢体/瀧村小奈生
(8票:ながた、丸山、青砥、米山、なかはら、魚澄、八上、荻原)

9. 国どこかゆるんで梅の園となる/荻原裕幸
(7票:ながた、丸山、米山、瀧村、なかはら、魚澄、八上)

 

雑詠

1. 半分の半分は嘘冬の池 /魚住秋来
(6票:ながた、丸山、青砥、瀧村、なかはら、八上)

2. お疲れと光る残業の街路樹/米山明日歌

3. 霙にしかわからないことだったので/瀧村小奈生
(6票:青砥、米山、なかはら、魚澄、八上、荻原) 

4. 蝶の鳴く声かも知れぬ午前二時/荻原裕幸
(5票:ながた、丸山、青砥、瀧村、なかはら、魚澄)

5. 祭り終り無音の冬が立ちどまる/青砥和子
(3票:米山、魚澄、八上)

6. 生まれたてのかなしみを抱く連れ歩く/八上桐子
(2票:丸山、荻原)

7. おとうとは結露するため立ち上がる/なかはられいこ
(8票:ながた、丸山、米山、瀧村、青砥、魚澄、八上、荻原)

8. お好みは逆エビ固めエビフライ/丸山 進
(1票:ながた)

9. 待ち受けを開く遠くで雪が降る/ながたまみ
(5票:青砥、米山、瀧村、なかはら、荻原)
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# by nezimakikukai | 2013-02-17 21:56 | 句会結果報告 | Comments(0)

第 96回ねじまき句会

題 詠「鋭」

1. 鋭角になるまで舌を磨いてる/丸山 進
(5票:ながた、魚澄、なかはら、八上、米山)

2. 鋭角につめこむ星がみつからぬ/米山明日歌
(2票:ながた、八上)

3. とんとろりしろい鋭角煮崩れて/魚澄秋来
(4票:瀧村、ながた、青砥、なかはら)

4. 鋭角に曲がれスプーンもニッポンも/なかはられいこ
(2票:瀧村、丸山)

5. オークションに鋭く光る目を載せる/青砥和子
(1票:丸山)

6. 極月の鋭く逸れていく悲鳴/瀧村小奈生
(4票:青砥、八上、丸山、米山)

7. 新鋭と呼ばれたこともある束子/八上桐子
(4票:瀧村、青砥、魚澄、なかはら)

8. 鋭角の破片のなかだけあるひかり/ながたまみ
(2票:魚澄、米山)


雑詠

1. くちびるへだれにもふれていない風/八上桐子
(1票:米山)

2. ガチャピンでもムックでもなく鉄仮面/魚澄秋来
(1票:なかはら)

3. 薄く薄く林檎皮剥くレノンの死 /青砥和子
(3票:ながた、八上、米山)  

4. 笑うってつらいもんだね笑いヨガ/丸山 進
(1票:青砥)

5. 深刻になると匂いを嗅ぎにくる/ながたまみ
(6票:瀧村、青砥、魚澄、なかはら、八上、丸山)

6. 窓口で名前呼ばれている虹だ/なかはられいこ
(4票:瀧村、ながた、八上、丸山)

7. 雪の匂いさせて立ってるなんてずるい/瀧村小奈生
(6票:ながた、青砥、魚澄、なかはら、丸山、米山)

8. 独楽になりたおれるだけの二人です/米山明日歌
(2票、瀧村、魚澄)
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# by nezimakikukai | 2012-12-16 07:59 | 句会結果報告 | Comments(0)

第 95回ねじまき句会

題 詠「針」

1. 生き方はかえられませぬ針葉樹/米山明日歌

2. ちょっと用あって針葉樹林まで/瀧村小奈生
(1票:荻原)

3. さっきから脳の一部が針葉樹林/なかはられいこ
(6票:丸山、八上、二村、青砥、荻原、瀧村)

4. 霜月の裾にまち針打っておく/八上桐子
(8票:米山、二村、青砥、なかはら、瀧村、魚澄、なが た)

5. 東西の果てから針は巻き戻る/青砥和子
(6票:丸山、八上、二村、なかはら、瀧村、ながた)

6. 昨夜から針を待たせたままでいる/丸山 進
(8票:八上、米山、二村、青砥、なかはら、荻原、魚澄、ながた)

7. 縫い終えて針にも帰る場所がある/魚澄秋来
(2票:米山、ながた)

8. 針金ハンガー何もしてあげられない/二村鉄子
(8票:丸山、八上、米山、青砥、なかはら、荻原、瀧 村、魚澄)

9. 秒針が今だけ戻るペダル踏む/なが たまみ
(1票;魚澄)


雑 詠

1. 時雨聴く今日薔薇園にひとり来て/魚澄 秋来
(1票:ながた)

2. ねむそうに金魚わたしを吐き出した/八上桐子
(7票:丸山、米山、二村、青砥、瀧村、魚澄、ながた)

3. まずまずと生きてきましてカモノハシ/青砥和子
(3票:米山、荻原、瀧村)

4. 体操と新体操の差は歯茎/丸山 進
(5票:二村、青砥、なかはら、荻原、瀧村)

5. うらがえる場所にあたっているひかり/瀧村小奈生
(5票:八上、なかはら、荻原、魚澄、ながた)

6. わたしを拾うあなたを拾う秋の道/米山明日歌
(6票:丸山、二村、なかはら、荻原、瀧村、魚澄)

7. 赤い橋だったと何度もくりかえす/なかはられいこ
(6票:丸山、八上、米山、二村、青砥、ながた)

8. 南南東くじらに届かないように/二村鉄子
(2票:八上、青砥)

9. よろこびをからだのなかにとっておく/ながたまみ
(5票:丸山、八上、米山、なかはら、魚澄)
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# by nezimakikukai | 2012-11-18 23:48 | 句会結果報告 | Comments(0)

第94回ねじまき句会

題詠「鍵」

1. プッチンプリン鍵穴あけたパンプキン/青砥和子

2. 鍵穴の向こうバブルに溢れてる/丸山 進

3. 鍵穴はあなたが思うよりも右/なかはられいこ
(6票:青 砥、八上、丸山、瀧村、米山、わたなべ)

4. 黒鍵のような女でございます/瀧村小奈生
(7票:、八上、丸山、なかはら、魚澄、米山、わたなべ)

5. 鍵ひとつ錆びてわたしも共犯者/米山明 日歌
(1票:魚澄)

6. 鍵盤という沈黙の守り方/八上桐子
(5票:丸山、なかはら、瀧村、魚澄、わたなべ)

7. 鍵穴の形になって影が居る/魚澄秋来
(5票:青砥、八上、なかはら、瀧村、米山)



雑詠

1. 秋の日のレース模様になる光/米山明日歌
(2票:青砥、わたなべ)

2. きっちりと角をそろえて水の秋/八上桐子
(4票:丸山、瀧村、米山、わたなべ)

3. 夕焼けの底持ち上げてアンニョンハセヨ/瀧村小奈生
(3票:青砥、丸山、なかはら)
 

4. Don´t worryとおだやかに降る秋の雨/魚澄秋来
(2票:丸山、なかはら)

5. 矢印が笑い転げる神無月/丸山 進
(4票:青砥、八上、瀧村、魚澄)

6. 朔という月を合図に逃げましょう/青砥和子
(5票:八上、なかはら、瀧村、魚澄、米山)

7. 歯を磨く今日と繋いだ手を離し/なかはられいこ
(4票:八上、魚澄、米山、わたなべ)
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# by nezimakikukai | 2012-10-21 23:45 | 句会結果報告 | Comments(0)

第93回ねじまき句会


題詠「鈴」

1. 頼むならずれてるほうの鈴木さん/丸山 進
(6票:瀧村、ながた、青砥、なかはら、わたなべ、八上)

2. 絆かと思う風鈴かと思う/なか はられいこ
(3票:二村、丸山、米山)

3. 人除けの鈴を鳴らしてクマが来 る/魚澄秋来
(3票:丸山、青砥、米山)

4. 風鈴が鳴って村人Bが来る/八 上桐子
(2票:ながた、なかはら)

5. 鳴りすぎる鈴で鳴らない鈴である/瀧村小奈生
(4票:魚澄、二村、ながた、八上)

6. 眠れないあの木に鈴をつけてから/米山明日歌
(6票:魚澄、瀧村、ながた、青砥、わたなべ、八上)

7. 鈴の音についていくなよ海豚た ち/青砥和子
(1票:二村)

8. 鈴の音のちりぢりの音のまくら がり/二村鉄子
(6票:魚澄、瀧村、丸山、なかはら、わたなべ、米山)

9. 呼び鈴を鳴らすと消えてしまう 家/ながたまみ
(9票:魚澄、瀧村、二村、丸山、青砥、なかはら、わたなべ、米山、八上)



雑詠

1. 丁寧にかいてあるので迷います/米山明日歌
(4票:二村、ながた、青砥、八上)

2. まだ遠い海を見つめている背中 /八上桐子
(1票:丸山)

3. ダンサーがサイダーを呑む毒毒 と/青砥和子
(3票:瀧村、二村、丸山)

4. いかずちを掴んで空に投げかえ す/ながたまみ
(3票:魚澄、二村、米山)

5. 目から落ちた鱗ふんわり雲にな る/魚澄秋来
(7票:瀧村、ながた、青砥、なかはら、わたなべ、米山、八上)

6. 自販機がひそひそ話す午前二時 /丸山 進
(4票:魚澄、なかはら、わたなべ、八上)

7. 運動会はじまるらしく父らしく/二村鉄子
(5票:魚澄、瀧村、丸山、青砥。、なかはら)

8. ルリヤナギ傾くほうが秋ですよ/瀧村小奈生
(6票:魚澄、ながた、なかはら、わたなべ、米山、八上)

9. 遺憾の意すすきが風に揺れるのも/なかはられ いこ
(7票:瀧村、二村、ながた、丸山、青砥、わたな べ、米山)
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# by nezimakikukai | 2012-09-16 23:14 | 句会結果報告 | Comments(0)

第92回ねじまき句会


題詠「錆」

1. わびさびの手本のように錆びている/丸山 進
(4票:瀧村、青砥、米山、なかはら)

2. 稲妻のいっしゅん錆びているところ/なかはられいこ
(5票:瀧村、八上、青砥、わたなべ、ながた)

3. さびと錆のふれあう音だけする公園/魚澄秋来
(2票:八上、なかはら)

4. 生まれるまえの波音を聴く錆トタン/八上桐子
(4票:瀧村、魚澄、丸山、ながた)

5. まっすぐにしずかに錆びてまいります/瀧村小奈生
(3票:魚澄、丸山、なかはら)

6. 宝箱錆びてしまった片ピアス/米山明日歌

7. 感情線錆止めシュッとふきつける/青砥和子
(6票:魚澄、丸山、八上、米山、わたなべ、ながた)

8. 動かないように錆びつきながら待つ/ながたまみ
(3票:青砥、米山、わたなべ)



雑詠

1. 吊り橋をゆらしてるのは私です/米山明日歌
(4票:瀧村、青砥、なかはら、ながた)

2. 比べ合う皮いちまいのうつくしさ/八上桐子
(3票:丸山、米山、なかはら)

3. 血が濃いと自慢だったしО型だし/青砥和子
(1票:丸山)

4. てのひらを渡る小さな詩になって/ながたまみ
(3票:八上、なかはら、わたなべ)

5. さびいろの月が出ている赤子泣く/魚澄秋来
(3票:瀧村、八上、青砥)

6. 割り算の余りを追って蟻地獄/丸山 進
(3票:魚澄、米山、ながた)

7. 母さんと月と歩けばなまぬるい/瀧村小奈生
(6票:魚澄、丸山、八上、青砥、米山、わたなべ)

8. これはもう体言止めでチチカカ湖/なかはられいこ
(4票:瀧村、魚澄、わたなべ、ながた)
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# by nezimakikukai | 2012-08-19 23:12 | 句会結果報告 | Comments(0)

第 91回ねじまき句会

題 詠「鏡」

1. 「yes!」とか「go!」とか見える顕微鏡/ながたまみ
(5票:丸山、青砥、なかはら、魚澄、八上)

2.  雑踏に鏡を置いて動物図鑑/青砥和子
(1票:なかはら)

3.  万葉の顔浮かべてる水鏡/丸山 進
(1票:瀧村)

4. 5秒ほど未来のぼくがいる鏡/なかはられいこ
(6票:丸山、瀧村、青砥、ながた、魚澄、八上)

5.  ありとある音がつまっている鏡/瀧村小奈生
(4票:なかはら、米山、魚澄、八上)

6.  あの日から帰ってこれぬ玉鏡/米山明日歌

7. 沈やすいように鏡外される/八上桐子
(4票:丸山、青砥、ながた、米山)

8. 白雪もいつか鏡に問いかける/魚澄秋来
(3票:瀧村、ながた、米山)


雑詠

1. さっきまでたしかにあった蜘蛛の糸/米山明日歌

2. 港へとあふれた夜が流れつく/八上桐子
 (5票:丸山、青砥、ながた、米山、魚澄)

3. こくみんと呼ばれる人であるらしい/瀧村小奈生
(3票:丸山、なかはら、八上)

4. げんこつをまるくなるまでなめてみる/ながたまみ
 (6票:瀧村、青砥、なかはら、米山、魚澄、八上)

5. 百円の自販機チェリオがいじらしい/魚澄秋来
(1票:青砥)

6. 袋綴じしたりされたり過ぎたこと/丸山 進
 (3票:瀧村、ながた、なかはら)

7. ダルダルのTシャツのクビ記念写真/青砥和子
 (1票:米山)

8. 地図上のどこに触れても痛いと言う/なかはられいこ
 (5票:丸山、瀧村、ながた、魚澄、八上)
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# by nezimakikukai | 2012-07-15 22:02 | 句会結果報告 | Comments(0)

第 90回ねじまき句会


題 詠「鉄」

1.鉄棒をくるんと月面に降りる/八上桐子
(5票:丸山、青砥、真理、なかはら、ながた)

2.へそくりがばれて鉄瓶捨てられる/丸山 進
(1票:真理)

3.公園の砂鉄うみのはなしはもうしない/米山明日歌
(5票:丸山、青砥、魚澄、ながた、瀧村)

4.日々鉄を蓄えている貝である/わたなべ葉
(6票:真理、なかはら、ながた、瀧村、米山、八上)

5.目を逸らせ 有刺鉄線のマスカラ/真理猫子
(5票:青砥、魚澄、ながた、米山、八上)

6.鉄らしい鉄になるまであと五年/なかはられいこ
(5票:丸山、魚澄、ながた、八上、わたなべ)

7.履歴書に鉄不足だと書いてある/青砥和子
(2票:米山、わたなべ)

8.閉じそうな鉄の扉になっている/ながたまみ
(3票:青砥、なかはら、瀧村)

9.鉄線の咲いてたことだけおぼえてて/魚澄秋来
(6票:丸山、なかはら、瀧村、米山、八上、わたなべ)

10.鉄瓶はいかにも 宇平らしく沸く/瀧村小奈生
(2票:魚澄、わたなべ)


雑詠

1.くちびるの現状維持の構え方/米山明日 歌
(2票:ながた、わたなべ)

2.何か言う前のあなたのような雲/瀧村小奈生
(8票:丸山、魚澄、真理、なかはら、ながた、米山、八上、わ たなべ)

3.タイムカード押して異界に入ってく/魚澄秋来
(3票:青砥、なかはら、瀧村)

4.ガラス窓四角い夜に映す顔/青砥和子
(2票:丸山、瀧村)

5.置き去りへ久遠久遠と泣く子犬/八上桐子
(4票:丸山、青砥、真理、ながた)

6.額抜け出しラジオ体操してる裸婦/丸山 進
(4票:魚澄、真理、米山、わたなべ)

7.そこに無いもののかたちにへこむ闇/なかはられいこ
(5票:丸山、ながた、瀧村、八上、わたなべ)

8.悪事を暴かれキュウリまるかじり/わたなべ葉
(6票:青砥、魚澄、真理、瀧村、米山、八上)

9.近づくと蜃気楼だとわかる旗/ながたまみ
(3票:なかはら、米山、八上)

10.自転 車を買ったら雨のバカヤロウ/真理猫子
(3票:青砥、魚澄、なかはら)
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# by nezimakikukai | 2012-06-17 02:26 | 句会結果報告 | Comments(0)

瀬戸吟行

5月20日は会場の都合で、吟行に。
丸山進さんひきいる瀬戸教室のみなさまに手配していただき、ねじまき句会メンバー10名(うち、丸山さんと青砥さんは瀬戸のメンバーでもあり)で、でかけました。
風がさわやかな初夏のいちにち。
吟行ってなに?というねじまきメンバーもいたりして、それはそれは楽しくもにぎやかな吟行でした。
10句以上作って5句出し、という目標をかかげ、以下の作品が残りました。
吟行でしかかけない句ってあるよね。つうことで記録のこしときますね。


青砥和子
 えべっさん瀬戸に出張足が出る
 欄干の青い鳥には倦怠期
 瀬戸川の名を饅頭が襲名す
 陶の寺読経に嵐がハモってる
 ざる盛りの茶碗に踊るポップ文字

魚澄秋来
 セトノベルティ歳をとらないものの遠い目
 釉薬のあく取る人になつく猫
 はつなつの使われぬ窯灰かぶり
 窯垣の道に見えない人捜す
 焚き口に詰まれたままの昭和の木

瀧村小奈生
 ICカードかざし終着駅を出る
 地下街に薄日がさしてくる時間
 ぬめりますぬらり硝子の蝸牛
 日曜の家族らせんの底にいる
 ひらひらとおとといおいで幟旗

ながたまみ
 何色になるか焼かれてみればいい
 木の灰もガラスになると猫を抱く
 瀬戸製パン米飯工場稼働中
 小途でも皿の中でもにらむ猫
 坂道ののぼりばかりを選んでる

なかはられいこ
 土こねる指の中ほどまで夏だ
 狛犬の視線の先にある銀座
 まねき猫見ていなければ手をおろす
 ほたるぶくろ覗けば篠田釣具店
 桐咲いてへたなサックス記念橋

二村鉄子
 やっぱりのやにほど近くぱの隣り
 ごつんと終点てっぺんかけたか
 くもりのちのちのちはもう夜となる
 擂鉢のところどころのいいがかり
 あいさつが眼鏡のつるにひっかかる

真理猫子
 イケメンの招き猫だけ売っている
 笑わない猫に招かれたら迷子
 定休日なのか銀座が開いてない
 焼きものの町で焼きもち焼いている
 びっしりとミュージアムには猫がいる

丸山進
 窯跡のタンポポすべて外来種
 招き猫にも雌雄とハーフあり
 聖五月せと焼きそばは粘土質
 名工の茶碗で飲めばくつろげず
 陶器にも磁器にもなれぬ私たち

八上桐子
 この町のどこかで泣く石笑う石
 3階で鳥と魚とに分かれます
 水瓶の底には古い駅がある
 瀬戸物の猫の目がわらっていない
 石を摘むもっとさみしくなるがよい

米山明日歌
 トイレにもつつましく咲く藍の花
 窯垣になっても一度生きてみる
 味噌かたる目がだんだんと燃えてくる
 赤松の抵抗しぶとく出す灰汁
 昔はねエントツ描くとできた瀬戸
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# by nezimakikukai | 2012-05-20 22:17 | 句会結果報告 | Comments(0)



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