月刊 ★ ねじまき 

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第1回「あつたの杜」連句まつり

とき  平成30年4月27日(金) 10時30分~16時
ところ 名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)4F第2会議室
会費  2000円(昼食代含む)

明日、名古屋で連句まつりが行われます。連句発祥の地名古屋で、連句という文芸を伝えていこうという活動が始動しました。連句まつりは、今回が初めての開催となりますが、宮中学(熱田区)での連句の授業は今年が3年目となります。光村図書の『国語1』に初めて「連句」という言葉が登場しました。短歌・俳句は、現代の作品も含めて中学校の国語の教科書に取り上げられています。川柳だけが、なぜか江戸時代の作品に限られていて変な感じだったのですが、連句は全く取り上げられることさえありませんでした。それを考えると、ずいぶん大きな変化ではあります。名古屋での第1回連句まつりは明日。急に思い立つことがおありでしたら、飛び入りでもかまいませんので、遊びにお越しください。

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by nezimakikukai | 2018-04-26 18:41 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

川柳作家ベストコレクション『笹田かなえ』

そのつもりなくてもちょっとかたつむり
花束で殴るだなんてアルデンテ
この先はきっと無意味にステンレス

とにかくリズムがよくて楽しい。わらべ歌の歌詞だとか早口言葉とか呪文とかみたいに。けれども、言葉は突拍子もない脈絡で並んでいるわけではなく、「かたつむり」のダンマリ感や、「アルデンテ」の固さ、「ステンレス」のとりつくしまのない無機質さなど、わずかなところで現実とつながっていて、浸透力の高いナノ化粧水のように、すっと馴染んで吸収される。かなえさんの言葉の持つ不思議な力である。

ほっといてほしいところにサイゼリヤ

これも「サイゼリヤ」の選択が素敵。「いらないよ、サイゼリヤ」と「あってよかった、サイゼリヤ」の共存している感覚がピッタリだ。ほっといてほしいところに踏み込んでくれる人のやさしさなどということまで考えてしまう。

アルカイックスマイル 秋が深くなる

aで始まりruで終わる10音と8音の組み合わせ。アルカイックスマイルとは深まる秋のような笑みなのか。まあ、ウルトラマンかもしれないけど。ウルトラマンと秋か・・・かなえさんの言葉から自由にひろがるとりとめもないあれやこれや。そのあれやこれやをプレゼントしてくれるのが笹田かなえさんの川柳のように思われる。

やわらかい場所から暮れる春の暮れ
暗かったことだけ思い出す真昼

やわらかさと暗さに、かなえさんは敏感に反応する。それは、わたしたちに親しいやわらかさと暗さである。

六条御息所的今夜

六条御息所の漆黒の長い髪のような黒洞洞たるたる夜。今夜の闇は六条御息所的なのだ。どこまでも続く暗くてやわらかい闇である。

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by nezimakikukai | 2018-04-24 13:21 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

川柳作家ベストコレクション『守田啓子』

広がってゆくのあたしのほころびが
交番に届くわたしの欠けたとこ
さらされるあたしのもふもふした部分
綿棒で哀しいとこを触られる
とんがりがあるかときどき触れてみる

かなしいことやうれしいこと、しっくりこない感じや喪失感。それらを身体的な感覚として受け止めたことろから生まれてくる川柳である。それは、とてもシリアスなものであるはずだが、、守田敬子さんの句からは深刻さやジメジメしたものは感じられない。「交番に届く」や「綿棒で」、あるいは「もふもふした部分」という言葉の装置をくぐることで、確かな共感を呼び起こしつつ、読む者をくすっと笑わせてくれるからである。

こんなとき線香花火持たされる

「こんなとき」、「線香花火」、「持たされる」の「れる」の関係が絶妙。「こんなとき持たされる」ものとしての線香花火、「線香花火持たされる」のがこんなときであったということ、そして自らの意志ではなく「持たされる」という受け身であること。余儀なく、しかもどこか明るい。繊細だがへこたれない生命力を感じる。

他人にも自分にもこんにゃくである

と啓子さんは言うのだが。

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by nezimakikukai | 2018-04-14 21:16 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

川柳作家ベストコレクション『ひとり静』

句集のそこいらじゅうから静さんの独り言が聞こえてくる。

 お邪魔にはならないポだと思います

邪魔にならない「ポ」って何なのよと尋ねたら、「えーっ!ポはポやん」と真っ直ぐな眼差しが返ってきそう。ついつい、そんなポがあるような気がしてしまう。「お邪魔にはならない」のは「ポ」でしか実感できないところに、この句のもつ力がある。

 はっきりといいますかもめ足りません

「かもめ足りません」なんて「はっきりといいます」というようなことでもないだろう。第一、かもめが足りない状況ってどんな状況なのか。どうでもいいことだけど、わかる気がするのがこわい。

 支持しますゴロンゴロンとくる楕円

「くる」かどうかは知らないが、確かに楕円が転がれば「ゴロンゴロン」である。でも、支持するの?いや、静さんは間違いなく支持している。

よくわからないままに、読む者の心の端くれをつかまえる独り言の群れである。

 忸怩たるものでへこんでいる座布団

「忸怩」は ji-ku-ji 。座布団は ji-ku-ji を秘め、静さんは ji-ku-ji とつぶやく。

 雨だれもわたしも数えられている

数えてもらえれば上々か。雨だれを数えるのは、「わたし」。その「わたし」を数えるのは誰なのか。

さびしさのようなもの、かなしみのようなもの、痛みのようなもの。静さんの句集を読んでいると、その「ようなもの」と一緒に生きていくのが自然なのだと素直に思うことができる。


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by nezimakikukai | 2018-04-03 22:48 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



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