月刊 ★ ねじまき 

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あと6つ寝ると・・・

もうすぐお正月。お正月が待ち遠しかったのはいつごろまでだったのか、今では年末年始というと慌ただしいばかり。新年といったって今日の次の明日であることに何の変わりもないわけで・・・などと言って大掃除のできない言い訳にしている。

だからって辞退できないお正月    三好光明

12月句会の雑詠の句である。思わず心が和んだ。そうですよね。うれしいばかりでもなくて、煩わしい部分も増えてきて、だからって辞退できません、確かに。それぞれに事情の違う読み手の思いが反映されて万感こもる「だからって」である。軽いけれども、決して音数合わせの常套手段などではない有効な言葉なのである。とりあえず、辞退できないのでお正月はちゃんと来てしまう。それでいい。なんたってお正月なんだから。辞退できないことに、それはそれでいいような気軽さも感じられるところがいい。師走のこの押し詰まった時期に、ほっと息をつかせてくれる一句である。

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by nezimakikukai | 2017-12-26 22:53 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第146回ねじまき句会

題詠「類」

1. ビル映すビルを分類すれば冬 / 瀧村小奈生

(6票: なかはら 安藤 早川 大嶽 八上 米山)

2. 蓮根の類いまれなるここんとこ / 二村鉄子

(6票: 瀧村 中川 大嶽 岡谷 丹下 米山)

3. 分類上カメレオン科の大人です / 青砥和子

(6票: 丸山 北原 妹尾 犬山 丹下 米山)

4. 綿の実ほっこり霊長類の目にとまる / 安藤なみ

(2票: 大嶽 丹下)

5.「類い希」言われて焦るリカちゃんが / 早川柚香

6. 水曜に貝だけがいる貝類館 / 八上桐子

(4票: 丸山 瀧村 安藤 二村)

7. 担当の有袋類課に代わります / 丸山進

(13票: なかはら 瀧村 青砥 安藤 妹尾 中川 早川 三好 岡谷 二村 猫田 八上 米山)

8. 鳥類の娘と銀杏わけあって / 妹尾凛

(5票: なかはら 安藤 早川 三好 二村)

9. 図鑑から湧き立つ蝶蝶の類い / 猫田千恵子

(4票: 中川 大嶽 岡谷 丹下)

10.天城越え両声類の顔で越す / 北原おさ虫

(4票: 妹尾 三好 青砥 猫田)

11.しらたきの類かミサイル防衛 / 岡谷樹

(2票: 北原 犬山)

12.分類はその他大勢 への五番 / 三好光明

(4票: 丸山 北原 青砥 猫田)

13.分類上つくねはゆきぞらの一部 / なかはられいこ

(6票: 丸山 瀧村 妹尾 中川 早川 犬山)

14.祈りとは違う種類の祈り方 / 米山明日歌

(2票: 北原 岡谷)

15.サキソフォンの為の人類学入門 / 犬山高木

(2票: 青砥 八上)

16.仇討ちは類まれなる極辛キムチ / 中川喜代子

(1票: 猫田)

17.年の瀬も南半球 衣類干す / 大嶽春水

(5票: なかはら 三好 二村 犬山 八上)

雑詠

1. 隣からヒップホップと骨折音 / 丸山進

(2票: 青砥 大嶽)

2. 一寸先を夢見る人形焼き / 妹尾凛

(4票: 安藤 中川 早川 米山)

3. 嵩高く電話が響く休みの日 / 早川柚香

4. だからって辞退できないお正月 / 三好光明

(9票: なかはら 瀧村 北原 早川 岡谷 丹下 猫田 八上 米山)

5. 編みかけのセーター ったくと舌打ち / 中川喜代子

(6票: 丸山 安藤 青砥 三好 犬山 猫田)

6. あいさつの終わりにちょっとつける雪 / なかはられいこ

(12票: 丸山 瀧村 安藤 北原 中川 早川 二村 大嶽 岡谷 丹下 八上 米山)

7. 食パンの種類でもめる家族かな / 大嶽春水

8. バス停でいじくりまわす冬が冬 / 瀧村小奈生

(5票: なかはら 妹尾 三好 犬山 八上)

9. たましいが犇めきあって冬の雲 / 青砥和子

(4票: なかはら 瀧村 大嶽 米山)

10. 木枯らしがタップダンスでやって来る / 北原おさ虫

(2票: 三好 大嶽)

11. 前列できょろきょろしてるゆずこしょう / 安藤なみ

(7票: なかはら 瀧村 妹尾 中川 三好 二村 猫田)

12. マとグロにさっと分身する鮪 / 猫田千恵子

(5票: 丸山 北原 二村 岡谷 八上)

13. しゃっくりはいつまで続くうろこ雲 / 米山明日歌

(4票: 北原 妹尾 青砥 丹下)

14. またサッドエンド背高泡立草 / 二村鉄子

(1票: 早川)

15. きよしこの夜ヒダリハダンシトイレデス / 八上桐子

(9票: 丸山 青砥 安藤 妹尾 二村 犬山 岡谷 猫田 丹下)

16. イヴの告白ゴシック体という難儀 / 岡谷樹

(2票: 中川 犬山)


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by nezimakikukai | 2017-12-26 22:22 | 句会結果報告 | Comments(0)

おおがい総集編。

今年の漢字は「北」だった。今年のねじまきは「頁」だった。12月なので、それらしく総集編を。各題2句の恣意的ピックアップ。

「頁」
びっしりと鳥が詰まっている頁     なかはられいこ
逆さまにしても夏とも頁とも      八上桐子

「頃」
鉄塔は鉄の頃からさびしがり      なかはられいこ
裏側の無かった頃の春の朝       三好光明

「頂」
頂に押されて少し凹む空        早川柚香
丹頂の赤はサークルKの赤       なかはられいこ

「順」
こぶたたぬききつねねぎ順次中華鍋   中川喜代子
足の爪憎い順から切っていく      北原おさ虫

「頬」
初夏のアリスの頬をくださいな     魚澄秋来
頬骨のカーブが同じ顔二つ       猫田千恵子

「頭」
前頭葉ななにんがけのななつぶん    瀧村小奈生
九頭竜にアバターとびかう青屏風    犬山高木

「顔」
ふと真顔かなかな夜の草書体      妹尾凛
魚の目を中心にして顔描く       二村鉄子

「題」
手つかずの課題ときどきチイと鳴く   丹下純
宿題は名前の由来しかも犀       安藤なみ

「願」
願いはらっぱらっぱはそらをふるわせる 八上桐子
銀杏散る三割ほどは嘆願書       青砥和子

「類」
担当の有袋類課に代わります      丸山進
年の瀬も南半球 衣類干す       大嶽春水

こんな感じで。

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by nezimakikukai | 2017-12-22 22:48 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

極まれり。

さすが12月、師走である。誰もかれも、どこもかしこも慌ただしい。押し詰まるまで、じたばたと過ぎていくのは間違いない。一昨日、昨日と続けて熱田神宮の周辺を通ったが、歩道に落ち葉がいっぱいだった。まだ黄色や赤の色を残したものから、すっかり茶色に枯れてしまったものまで様々である。時折、強い風に巻き上げられて大暴れしている。寒いので足早に歩く人の足の下で、しゃかしゃかと乾いた音を立てる。隣を歩いている人の音に耳を澄ましながら歩いていると、ついつい歩調が一緒になって競争しているみたいだ。極月か・・・と思う。確かに一年ここに極まれりという様相だ。冷たい空気、薄青い空。カレンダーもついにペラペラと一枚を残すのみである。

極月の雲ひとつなしあてどなし    橋閒石

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by nezimakikukai | 2017-12-14 22:40 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

あおによし金剛力士の骨密度   中川喜代子

「おもしろ川柳会合同句集」第十一号より。
奈良の東大寺の金剛力士像。あの形相なので骨も強そうな感じがするけれど、意外とポッキリタイプかも。マッチョな胸筋のあたりを見ていると、いかにも肋骨が感じられる。何百年もたっている像なので、確かに骨密度は低下しているかもしれない。立ちっぱなしの金剛力士には運動不足も心配な要因である。などと、骨のない金剛力士の骨密度をあれこれ想像してしまうことが、作者にまんまとしてやられることなのだろう。でも、こんな楽しいやられ方なら大歓迎だ。中川さんは、そういうアイテム探しがとてもうまい。先月の句会の雑詠もそうだった。

過呼吸の内匠頭の菊人形   中川喜代子

保育園の頃だったか、初めて枚方パークで菊人形を見て受けた衝撃がよみがえった。そう、あのときは私のほうが過呼吸になりそうだったけど。「過呼吸」と「内匠頭」、しかもただの内匠頭ではなく「菊人形」の内匠頭なのだ。絶妙!

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by nezimakikukai | 2017-12-06 23:30 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



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留守電は額紫陽花の木乃伊..
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「額」  瀧村小奈生 ..
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