月刊 ★ ねじまき

ねじまき句会について

・ねじまき句会は、毎月一回、名古屋で開催される川柳の句会です。

・事前に提出した詠草を当日無記名で選句して作品批評をおこないます。

・参加希望の方は、ねじまき句会にメールでご連絡下さい。

・参加資格はありません。参加にあたり川柳をはじめて書くということでも構いません。

第1回から55回までの記録はこちらにあります。

第１０６回ねじまき句会

題詠「園」

1.　楽園のリンゴ世界へゆき渡る／安藤なみ
（４票：魚澄、三好、会田、ながた）　

2.　乾杯とお礼を言おう甲子園／会田ゆう子

3.　エデンの園どこか冷めた目突き刺さる／青砥和子
（３票：北原、会田、丸山）

4.　熱川バナナワニ園ワニワニ／二村鉄子
（７票：安藤、瀧村、会田、丸山、なかはら、妹尾、八上）

5.　園なのに説教くさいことも言う／米山明日歌
（４票：魚澄、青砥、北原、なかはら）

6.　植物園の半券に似た終り／八上桐子
（９票：魚澄、青砥、二村、瀧村、会田、なかはら、妹尾、ながた、米山）

7.　園まりの声が深夜の冷蔵庫／なかはられいこ
（８票：青砥、三好、北原、瀧村、丸山、妹尾、八上、米山）

8.　からっぽではありません夜の公園／妹尾　凛
（４票：安藤、青砥、瀧村、ながた）

9.　花園の入ってみたい青の穴／三好光明
（５票：安藤、二村、北原、ながた、米山）

10.　双方が憐れんで見るゴリラ園／北原おさむ
（６票：魚澄、青砥、三好、瀧村、会田、丸山）

11.　どうぶつ園のからっぽ冬のそらの雲／魚澄秋来
（７票：安藤、三好、なかはら、妹尾、ながた、八上、米山）

12.　園内で迷子になったはずだった／瀧村小奈生
（６票：安藤、三好、二村、妹尾、八上、米山） 　

13. なにしおう田園調布のピロリ菌／丸山　進
（２票：二村、北原）

14. 雪の日の頭の中のビール園／ながたまみ
（４票：魚澄、二村、丸山、なかはら）



雑詠

1.　歯が裂けた　救われていたくいしばり／三好光明
（１票：会田）

2.　きのうのラジオからきのうのお天気／妹尾　凛
（７票：三好、二村、瀧村、丸山、なかはら、八上、米山）

3.　「おはよう」のかたちになって白い息／魚澄秋来
（４票：北原、会田、なかはら、ながた）

4.　雲に乗るかぐやと無人偵察機／丸山　進
　
5.　 湯豆腐の大和魂らしきもの／瀧村小奈生
（１０票：安藤、魚澄、青砥、二村、北原、会田、丸山、なかはら、八上、米山）

6.　まだ早い柱時計の肩たたく／会田ゆう子
（３票：魚澄、三好、二村）

7.　入れてある勝ちパターンに出す涙／北原おさむ
（２票：青砥、三好）

8.　飢えた児の目を震わせて鐘が鳴る／安藤なみ

9.　お湯かけて野原に戻るまで５分／なかはられいこ
（８票：安藤、魚澄、三好、瀧村、丸山、妹尾、ながた、米山）

10.　紙一枚切れぬ言葉のくずばかり／青砥和子
（４票：安藤、三好、会田、丸山）

11.　足の裏だけが知ってる地図がある／米山明日歌
（９票：安藤、魚澄、二村、北原、瀧村、会田、なかはら、妹尾、八上）

12.　蒼蒼とひと冬分のインク瓶／八上桐子
（８票：安藤、魚澄、青砥、北原、瀧村、妹尾、ながた、米山）
　　
13. よく跳ねる順に並べる感嘆符／ながたまみ
（８票：青砥、二村、北原、瀧村、丸山、なかはら、妹尾、米山）

14. ふゆの空顔を洗うことも忘れて／二村鉄子
（４票：青砥、妹尾、ながた、八上）