芙蓉覗けば 人の声する なかはられいこ
芙蓉の美しい季節だからというわけではなく、最近、この句と何度目かの親しい時間を過ごしている。最初に出会ったのは、川柳を始めた頃だから十数年前のことだ。これまでに何度芙蓉を覗き込み、何度声を聞いたことか。「人の声する」と読めば、たちまちほっと安心してしまう。わたしにとってはそういう句である。決して派手な句ではないけれど、大切な一句だ。五七五・十七音(この句の場合は、七七・十四音だが)は短い。だからこそ、邪魔にならずに身につけていて、身につけていることすら忘れて過ごしているのではないか。あるとき、ふと思い出して取り出してながめたり手に触れたりしてみることもできる。なかなか、ありがたい代物である。
by nezimakikukai
| 2018-09-13 17:42
| 火曜日にはねじをまく。
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