スウィングする言葉たちセレクション柳人のシリーズから『筒井祥文集』を開く。 追伸のそれは見事なジャズである 「見事なジャズ」って?金管入りのビッグバンドで演奏されるやつかなあ。しかも「追伸」がね。本文は何てことなくて、追伸が豪華絢爛なんて意味わからないよ!と突っ込みながら、すっかり術中にはまってしまった感じだ。この句があるからというわけではなく、筒井祥文さんの句集は、次々に繰り出される句が不思議なリズムを持っていて、心地よく揺れている。まさに、スウィング・ジャズの世界なのだ。 ああ言えばこう言う月とそこらまで アホらしいことでしたケンケンで帰る どこまでもついてくるお月さま。アホらしくてケンケン。力が入っていない気持ちよさと、ある種のあきらめと、実は繊細でシャイな心。 小半日この世へ垂れている紐と 公園の傘をすぼめたような秋 何となくすまなそうな口ぶりだ。改めて読み返すと、今までとはちがった作家の表情が見えてくるようでうれしくなる。
by nezimakikukai
| 2018-08-09 20:01
| 火曜日にはねじをまく。
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