『川柳フェニックス』No.10より(その1)不機嫌な妻がくり出す千日手 太田昌宏 ※妻は厄介なものを繰り出すのが常である。妻への優しい視線が好き。 アリバイに毎日ぬか床増混ぜておく 田地尚子 ※ぬか床は毎日混ぜなきゃいけないですからね、犯人のはずがない!? 巻き返すデリケートキーを駆使して 高田桂子 ※デリートキーを押す度に「デリケート」って思って、そっと押します。 ぼんやりと二人二つの海見てる 松長一歩 ※絶対的真理ですね。わたしの海とあなたの海と。 雑念を払うひたすら磨く石 前田トクミ ※なんでもない石をひたすら磨く姿を想像するとかなりおかしい! ひと手間が省略されて煮崩れる 安井紀代子 ※こんなにもあっけなく煮崩れたのはわたしだったりして。 ヌカ味噌がハイジに戻るエアポート 水谷克行 ※それは、ヌカ味噌愛というものでしょう。いいなあ。 たとえばいま鳥になったらみえるもの 稲垣康江 ※見えるようになるものと、見えなくなってしまうものとのことを考えました。 お見舞いに着て行く強い空の色 安藤なみ ※お見舞いに行くとき、気持ちが必要以上にがんばっていたりします。 小さい「っ」いつかなりたい独り立ち 小川知子 ※「なりたい」というたどたどしい表現が「っ」っぽいのかも。 瀬戸から届くとても楽しい句集から、半分紹介させていただいた。 生き生きとした人の声がつまった句集である。
by nezimakikukai
| 2018-06-19 23:18
| 火曜日にはねじをまく。
|
Comments(0)
|
カテゴリ
フォロー中のブログ
外部リンク
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
メモ帳
タグ
ライフログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||