月刊 ★ ねじまき 

4月の最高点句。

4月句会の題詠、雑詠の最高点句を振り返る。まず題詠から。題は「第」。

ラジオ体操第二までする町工場   早川柚香

ラジオ体操の「第二」が読み手を引き付け、「町工場」との組み合わせが郷愁をそそる絶景ポイントになったようだ。たしかに昭和人をくすぐる景色である。町工場の経営者の人の好さや、実直でつましい人々の暮らしぶりまで感じられて、いい雰囲気なのだ。ラジオ体操の第二に目をつけたところ、町工場という設定、どれもおもしろい。しかし、この句を選ばなかったなかはられいこさんの一言が何ともシャープだった。

「ラジオ体操第二からする町工場」だったら選んだかもしれない。

「まで」が「から」に変わるだけで世界の重力が変わる。助詞の偉大さを痛感するとともに、簡単に句をできあがらせてしまわないことの大切さを再確認した。

雑詠の最高点句はこちら。

しらばっくれてもつぶつぶまで苺   猫田千恵子

キュートな句である。しかし、苺を題材にしても決して甘ったるくはなっていない。その加減が気持ちよい。しらばっくれる苺…あ、あたし苺じゃないですから、ぷちぷち。ごまかしてもダメダメ、つぶのつぶまで、どうみたって苺、バレバレなんだから。かわいいけど、おかしい。


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by nezimakikukai | 2018-05-08 23:27 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)
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