GWですっとぼけて、曜日を失念しました。申し訳ありません。恥ずかしいので、十七音で言い訳しました。
ところで、第130回の句会結果を見てくださったみなさん、題詠の句の意図的配列に気づいていただけたでしょうか。なかはらさんは、いつも意識して句を並べているのですが、今回の「完」では見た目も明らかな結果となりました。それだけ「完」という感じの使い方が限定されているということなのでしょう。ほとんど熟語としてしか使いようがありません。1~3が「完全」、4が「不完全」、5~7が「完熟」、8・9が「完成」、10・11が「未完(成)」、12・13が「完璧」です。14の「完」と15の固有名詞が、分類上その他ということになります。句をつくるという側からみると、「完」という漢字のこの特殊性もおもしろいと思います。一方、選句において、分類して並べられることの影響もあるのではないかと考えるのも興味深いことです。実際には、分類して並べられることによって、使用した語彙による影響が最小限に抑えられるのではないかと思っているのですが、それもまた影響の一種ではないでしょうか。選句は、選ぶ側の体調や心の状態、その日のお天気や場所などさまざまなものに影響を受けざるを得ません。渡された句稿の句の並び方も同様です。それらは自然なことです。でも、どんな場合にも一句一句としっかり向き合って、責任ある選句をしていきたいと思います。