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月刊 ★ ねじまき 

第197回ねじまき句会

題詠「柚子」

1 夏の海歩いて行きたい柚子の花 / 櫻井 誠

(1票:森本)

2 川床は柚子の香りを知らぬまま / 安藤 なみ

3 信長の脇に控える柚子胡椒 / 中川喜代子

(10票:二村 猫田 瀧村 青砥 安藤 岡谷 犬山 米山 なかはら 八上)

4 青柚子のあほくさいほど大真面目 / 瀧村小奈生

(3票:中川 三好 竹尾)

5 渦巻いたり柚子撒いたりしたい日だ / なかはられいこ

(9票:二村 瀧村 森本 猫田 青砥 八上 犬山 櫻井 妹尾)

6 草々不一ふりかける柚子胡椒 / 黒川利一

(4票:二村 中川 瀧村 なかはら)

7 新かなは柚子が浮かべば旧かなに / 森本 頌

(4票:二村 米山 早川 なかはら)

8 その位置がいいのね猫も柚子もいて / 二村 典子

(9票:中川 青砥 安藤 岡谷 三好 黒川 櫻井 早川 犬山)

9 ふわり柚子の香ナハトムジーク  / 猫田千恵子

(3票:黒川 早川 岡谷)

10 お別れに赤ちゃん柚子へ子守歌 / 三好 光明

11 黄昏を百ぬりかさねようよう柚子 / 八上桐子

(5票:青砥 安藤 丸山 竹尾 妹尾)

12 大姉妹人気を競う柚子と螺子 / 丸山 進

13 こぽこぽと小さな滝から柚子を読む /  妹尾 凛

(3票:森本 三好 米山)

14 柚子味噌をかける無味なる男にも / 竹尾佳代子

(2票:安藤 丸山)

15 化粧水に沈んだ母と柚子の種 / 早川 柚香

(3票:猫田 森本 竹尾)

16 柚子の夜皮膚の裏まで地下である / 犬山 高木

(3票:米山 八上 妹尾)

17 おこしやすお茶漬けでもと柚子の棘 / 岡谷 樹

(3票:黒川 丸山 竹尾)

18 柚子むいた指で金曜日を撫でる / 米山明日歌

(13票:猫田 中川 瀧村 三好 黒川 丸山 早川 八上 なかはら 岡谷 犬山 櫻井 妹尾)

19 満ち足りた食卓に柚子おく合図 / 青砥 和子

(1票:櫻井)

雑詠

1 さみしいでしょうすいすいと泳ぐのは / 妹尾 凛

(6票:瀧村 青砥 三好 早川 八上 岡谷)

2 ボローニア絵本の原画発芽する / 三好 光明

(3票:黒川 米山 櫻井)

3 母といるいっとき白い壺になる / 八上桐子

(3票:青砥 岡谷 犬山)

4 クリーミーな墓穴を堀りに山歩く / 櫻井 誠

(3票:二村 瀧村 丸山)

5 感受性斜め三度〉が爪を切る / 森本 頌

(6票:安藤 犬山 米山 早川 八上 妹尾)

6 ほろ酔いのほたるは星の太郎冠者 / 竹尾佳代子

(2票:二村 丸山)

7 階段か茄子か胡瓜がないている / 二村 典子

(4票:猫田 森本 なかはら 妹尾)

8 雑踏の中の言葉を拾ってる / 米山明日歌

(4票:黒川 三好 竹尾 櫻井)

9 大車輪 性転回に挑戦す / 丸山 進

(4票:中川 犬山 竹尾 米山)

10 担当さんのあとに続いていくカンマ / 青砥 和子

(9票:猫田 二村 瀧村 安藤 犬山 三好 早川 八上 なかはら)

11 目細めても飛行一羽が分からない / 安藤 なみ

12 急流に溺れてみたいアルタイル / 岡谷 樹

(4票:中川 青砥 安藤 竹尾)

13 きょうもまだ雨音になれなかったな / 瀧村小奈生

(9票:猫田 中川 安藤 岡谷 黒川 三好 八上 なかはら 妹尾)

14 雨っぽくなるななるなと韻をふむ / なかはられいこ

(3票:二村 森本 櫻井)

15 杏仁豆腐杏の人格疑わず / 中川喜代子

(6票:森本 瀧村 米山 なかはら 妹尾 櫻井)

16 白煙が上がり戦後が終わる時 / 早川 柚香

(4票:猫田 黒川 丸山 岡谷)

17 花籠へ盛る散らばったリスペクト / 猫田千恵子

(3票:中川 竹尾 早川)

18 二の腕に雲の味して夏の舌 / 犬山 高木

(2票:青砥 丸山)

19 ねじ花を残して星の草むしり / 黒川利一

(1票:森本)


# by nezimakikukai | 2022-07-24 00:39 | 句会結果報告 | Comments(0)

毎日がウエハース

なかはられいこさんの第三句集『くちびるにウエハース』が刊行された。21年ぶりの句集になる。ねじまき句会は、その21年のうち18年を共にしてきた。それは私自身の川柳時間でもある。だから、この句集が目の前にあることは、ねじまき句会にとっても私にとっても幸せ以外のなにものでもない。毎日どきどきしながら頁を繰り、毎日をウエハースとともに過ごしている。とても親しくて大好きな句たちを掌に載せて。
なかはられいこさんの新しい句集をずっと心待ちにしていた人にも、今まで川柳を読んだり書いたりしたことがなかった人にも、この句集が届いてゆるやかに何かが変化しそうな予感がしている。16日には東京で、暮田真名さん、平岡直子さんとのトークショーも行われると聞いた。川柳のことがたくさんの人に伝わったらいいなと思う。
毎日がウエハース_e0242778_14160674.jpg

# by nezimakikukai | 2022-07-08 14:36 | 火曜日にはねじをまく | Comments(5)

第196回ねじまき句会

題詠「蜜柑」

1.まぶしいでしょう蜜柑のような蜜柑/妹尾 凛
(3票:二村、 岡谷、 櫻井)

2.ギョウカンニ蜜柑ヤカンニホニャラ観/岡谷 樹
(2票:森本、丸山)

3.蜜柑食う猪鹿蝶を追いながら/丸山 進
(3票:安藤、瀧村、犬山)

4.一日に数個の蜜柑色が要る/瀧村小奈生
(6票:早川、中川、竹尾、八上、猫田、なかはら)

5.そうなのね。そうだったんだ。蜜柑むく/米山明日歌
(5票:犬山、早川、猫田、 妹尾、 青砥)

6.みつ豆の蜜柑異端児密教徒/中川喜代子
(3票:安藤、三好、 岡谷)

7.蜜柑煮たような顔で真昼に月/犬山高木
(4票:森本、安藤、瀧村、 なかはら)

8.仮に地球だったらと青蜜柑むく/青砥和子
(6票:瀧村、犬山、米山、八上、猫田、 なかはら)

9.てのひらに乗れば安心する蜜柑/なかはられいこ
(12票:森本、黒川、安藤、岡谷、早川、中川、三好、二村、八上、妹尾、 青砥、 櫻井)

10.ツブツブな蜜柑の果敢まだ多感/早川柚香
(4票:中川、二村、竹尾、八上)

11.囀りの蜜柑のもどれない高さ/八上桐子
(4票:三好、米山、二村、 妹尾)

12.ポイ捨ての蜜柑の皮にきのこ雲/安藤なみ)
(2票:丸山、三好)

13.待つ人のうつむき加減夏蜜柑/猫田千恵子
(9票:黒川、丸山、犬山、早川、米山、 岡谷、 妹尾、 青砥、 なかはら)

14.みかんの艶残りの時間愛撫する/黒川利一
(2票:丸山、 青砥)

15.みかんジュレ昼間の月にかけ食べる/竹尾佳代子
(2票:黒川、猫田)

16.強情な脇役うまい夏蜜柑/三好光明
(5票:黒川、中川、米山、竹尾、櫻井)

17.追加の蜜柑おかわりの林檎/二村典子
(2票:瀧村、森本)

18.禁欲で巻く腕時計蜜柑です/森本 頌
(1票: 櫻井)

19.名前負けしている蜜柑は食わず嫌い/櫻井 誠
(1票:竹尾)

雑詠

1. 花らっきょう丈夫なことだけが取り柄/櫻井 誠
(7票:黒川、瀧村、三好、米山、二村、森本、青砥)

2. ドクダミになろうだなんてまだ早い/岡谷 樹
(5票:安藤、瀧村、米山、八上。 妹尾)

3. たちまちに子犬になってはしゃぐ雨/青砥和子
(7票:犬山、早川、三好、米山、猫田、 岡谷、 櫻井)

4. うしろめたいのでエリンギ食いに食う/瀧村小奈生
(4票:安藤、八上、 妹尾、 櫻井)

5. ふにゃふにゃの旅のお供にスナフキン/三好光明
(5票:黒川、丸山、二村、竹尾、 岡谷)

6. あんらくのあんこはいつもよみがえる/妹尾 凛)
(3票:二村、竹尾 、なかはら)

7.はつなつの母の瞳に住む魚/なかはられいこ
(4票:岡谷、早川、中川、青砥)

8. どうしても空にならない空がある/米山明日歌
(3票:丸山、安藤、三好)

9. 人参と大根合わせぬ視線肌/丸山 進
(2票:二村、森本)

10. パレットに銀泥赤胴日が暮れる/犬山高木
(2票:櫻井、 なかはら)

11. この夏が三つの有効成分が/二村典子
(5票:黒川、早川、八上、猫田、 櫻井)

12. 永遠の横顔あっち向いてホイ/猫田千恵子
(3票:森本、丸山、早川)

13. 垂直の祈りアスパラに楚々と花/安藤なみ
(1票:竹尾)

14. 門をくぐると梔子匂う廃家/黒川利一
(2票:中川、 妹尾)

15. 底ぬけの空に届けるなら笑い/早川柚香
(3票:中川、竹尾、 青砥)

16. カツブシヲカクカクシカジカトカク/中川喜代子
(5票:森本、瀧村、犬山、猫田、なかはら)

17. ってへばるぶらんこに盛るおろししょうゆ/森本 頌
(3票:犬山、三好、猫田)

18. 人形のひたいへてのひらをひたす/八上桐子
(4票:岡谷、安藤、妹尾、 青砥)

19. 朝焼けとパプリカ再従姉妹なんだって/竹尾佳代子
(8票:黒川、丸山、瀧村、犬山、中川、米山、八上、 なかはら)


# by nezimakikukai | 2022-06-28 22:40 | 句会結果報告 | Comments(0)

第195回ねじまき句会

題詠「葡萄」

1 囀りに慄く若い葡萄の実 / 青砥和子

2票:中川 竹尾)

2 初夏の畑きらめく葡萄の葉 / 早川柚香

3 匍匐前進ほろ酔いの海葡萄 / 中川喜代子

(6票:瀧村 岡谷 三好 竹尾 米山 猫田)

4 投げやりな葡萄 相談は無料 / 二村典子

(5票:青砥 犬山 森本 黒川 猫田)

5 ふくらみは夜の夜中の葡萄棚 / 八上桐子

(4票:瀧村 犬山 青砥 なかはら)

6 葡萄の夜 最後のひとつまで歩く / 米山明日歌

(3票:二村 青砥 八上)

7 ケンケンパ種無し葡萄ぶら下げて / 三好光明

(7票:瀧村 早川 青砥 丸山 竹尾 米山 なかはら)

8 気分の葡萄凹みまくりでまん丸い / 森本頌

9 葡萄の汁染み込むほどの疒 / 犬山高木

(5票:二村 岡谷 黒川 三好 なかはら)

10 ゆきちゃんたらまるで葡萄の皮じゃない / 瀧村小奈生

(9票:二村 犬山 森本 妹尾 三好 丸山 竹尾 米山 八上)

11 会いましょう葡萄のままで葉もつけて / なかはられいこ

(7票:中川 早川 二村 犬山 岡谷 八上 猫田)

12 ダジャレ攻め怒りの葡萄泣いている / 丸山進

(2票:森本 安藤)

13 らしからぬ葡萄を撫でてゆく時間 / 安藤なみ

(3票:妹尾 猫田 なかはら)

14 ぶどうの酒尾崎豊のワンアンドオンリー / 黒川利一

15 葡萄酒の底からトワイライトゾーン / 猫田千恵子

(5票:中川 安藤 黒川 妹尾 丸山)

16 葡萄うとうと好きなだけ甘やかす / 妹尾凛

(7票:早川 森本 安藤 瀧村 岡谷 八上 米山)

17 ぶどう棚絡まる青春プレリュード / 竹尾佳代子

(1票:黒川)

18 葡萄棚揺らす地中海の伝言 / 岡谷樹

(6票:中川 早川 安藤 妹尾 三好 丸山)

「雑詠」

1 すいかずら自薦他薦は問いません / 二村典子

(5票:青砥 三好 黒川 米山 八上)

2 くりぬいてクローゼットにしまう空 / 瀧村小奈生

(8票:黒川 妹尾 岡谷 丸山 米山 竹尾 猫田 なかはら)

3 付箋紙で極東ノート熱くする / 中川喜代子

(3票:妹尾 八上 米山)

4 喧喧核核終末まであと100秒  / 黒川利一

(2票:早川 丸山)

5 息詰めて呑んで殺して月替わる / 三好光明

6 そら豆の一つは🎼記号だろ / 岡谷樹

(5票:犬山 安藤 妹尾 竹尾 猫田)

7 舞茸の襞にUHО紛れ込む / 青砥和子

(5票:犬山 安藤 丸山 米山 なかはら)

8 葉桜の川面すれすれまでの伸び / 早川柚香

(1票:瀧村)

9 紅梅湯の文字あとシャボン匂いだす / 竹尾佳代子

10 本日を袋とじする月見草 / 米山明日歌

(5票:中川 二村 岡谷 黒川 妹尾)

11 テーブルにあまねく旬と言う言葉 / 安藤なみ

(2票:二村 なかはら)

12 プ-チンも参加ゴキブリ舞踏会 / 丸山進

13 落暉のレールの先はぺぺロンチーノ / 犬山高木

(3票:森本 丸山 八上)

14 空気入れ踏んで踏んでちょっと浮く / なかはられいこ

(12票:瀧村 二村 早川 青砥 犬山 森本 安藤 岡谷 三好 竹尾 黒川 猫田)

15 五京円玉を蓮根様と呼ぶ / 森本頌

(2票:二村 青砥)

16 タンポポの黄色決起を呼びかける / 猫田千恵子

(7票:中川 早川 森本 瀧村 安藤 岡谷 竹尾)

17 もともとのかたちをおもう日の蛙 / 八上桐子

(6票:中川 犬山 瀧村 三好 猫田 なかはら)

18 いい大人ですからカニカマがいいの / 妹尾凛

(6票:中川 早川 青砥 森本 三好 八上)


# by nezimakikukai | 2022-05-24 19:38 | 句会結果報告 | Comments(0)

『What❜s』vol.2

『What❜s』vol.2が4月に発行された。vol.1よりぐっと分厚くなっている。〈俳人も川柳人もそれぞれが書きたいことを書き、それが一冊になっている〉という広瀬ちえみさんののぞみが現実のかたちになっている雑誌だ。〈同じ五七五という詩型をもつもの同士、いま現在どんな流れになっているのか、それぞれが「へえ!」と感じてほしい〉とちえみさんは書いていらっしゃる。「へえ!」・・・「へえ!」っていいなあと思う。何度もそう思いながら頁を繰っていけること、それがこの雑誌の途方もない魅力なのだろう。最初から順番に読んだあとは、あっちこっちから何度も繰り返して読みたい本だ。きょうの私のお気に入りはこの句。

誰も知らない魚になっている    加藤久子

誰も知らない何かになるとしたら「魚」は圧倒的な説得力をもつ。なんといっても声をたてないので。空気ではなく水に取り囲まれているので。そしてその水の世界は魚という個体にとって途方もなく大きい世界なので。水の底にじっとして目だけを動かしている「誰も知らない魚」。すいーすいーと泳いでいる「誰も知らない魚」。「誰も知らない魚」になることは、ちっとも嫌なことなんかじゃなくて、どっちかというと、ちょっと望んでいることだったりして。物語の始まりのようにいっぱい想像力をかきたてられる句だ。

# by nezimakikukai | 2022-05-20 21:59 | 火曜日にはねじをまく | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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