月刊 ★ ねじまき 

熊本日日新聞!

田口麦彦さんがFAXを送ってくださった。4月4日の熊本日日新聞に麦彦さんがお書きになった記事のコピーである。え!こういうのを以心伝心っていうのか?わたしが熊本まで行って、麦彦さんのことを考えていたなんてご本人は知る由もないのに。実際、FAXのあとにお電話で少しお話させていただいたが、先週熊本に行ったのだと言うと、ずいぶん驚いていらっしゃった。「ねじまき」#2についても話してくださった。なかはられいこさんの「れいこさんにもなんか書いてもらいます」をとても気に入ってくださったとのことだ。「ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ」について改めて書きたくなって書いたのだとおっしゃっていた。誰かが何かを書き、そうするとまた誰かの心が動いて何かが書かれる。水紋、という言葉が浮かぶ。いろんなことがつながっている。
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# by nezimakikukai | 2016-04-05 23:38 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第129回ねじまき句会

題詠 「守」

1.青空に自分を守る線をひく/ 大嶽春水
 (5票:瀧村 ながた 丸山 北原 魚澄)

2.さっきまで守る気でいたパイプ椅子 / 米山明日歌
 (5票:なかはら 猫田 ながた 三好 青砥)

3.擬態している守られているコルク/ 安藤なみ
 (1票:二村)

4.守るものたとえばドロップスの薄荷/ なかはられいこ
 (5票:瀧村 ながた 中川 安藤 妹尾)

5.お守りがずっと寝息をたてている/ ながたまみ
 (10票:なかはら 瀧村 猫田 中川 安藤 北原 大嶽 三好 青砥 妹尾)

6.南東はしばらく留守といたします/ 青砥和子
 (3票:丸山 三好 妹尾)

7.性格は守宮より井守に似てる/ 丸山 進
 (3票:犬山 安藤 米山)

8.乾きつつ生きる守宮に恋のあり/ 魚澄秋来
 (2票:大嶽 二村)

9.三角のそこは死守するべきところ/ 猫田千恵子
 (6票:ながた 犬山 中川 安藤 魚澄 青砥)

10.秘守義務が時々うずく金平糖/ 中川喜代子
 (6票:丸山 犬山 大嶽 二村 魚澄 米山)

11.走攻守基準値未満のど自慢/ 三好光明
 (1票:二村)

12.あかるい悩み伝説守口で漬ける / 犬山高木
 (2票:猫田 米山)

13.灯台守にぴったりの淋しさよ / 妹尾凛  
 (3票:北原 大嶽 米山) 
14.千曲なる信濃の国の安房守 / 北原おさ虫 
 
15.無料保守点検サービス付家族 / 瀧村小奈生
 (8票:なかはら 猫田 丸山 犬山 中川 北原 三好 青砥)

16.全国の駅弁食べる守護地頭 / 二村 鉄子
 (4票:なかはら 瀧村 魚澄 妹尾)

雑詠

1.たましいのかたちが同じ音を聞く / ながたまみ
 (4票:猫田 北原 魚澄 米山)

2.アボカドも朝もあなたもうすみどり / 瀧村小奈生
 (8票:なかはら 猫田 ながた 中川 北原 大嶽 三好 青砥)

3.庭先で春と一服茶を啜る / 北原おさ虫
 (1票:妹尾)

4.珈琲に砂糖を入れて今日すなお / 魚澄秋来
 (1票:大嶽)

5.新兵が並ぶ土偶の延長線 / 安藤なみ
 (1票:丸山)

6.再生はできないけれど あの声 / 二村鉄子
 (6票:なかはら 瀧村 中川 安藤 大嶽 青砥)

7.わらっているうちからホンカンひしゃげる / 犬山高木
 (1票:二村)

8.蒲公英は童心のpieceを嵌める / 大嶽春水
 (1票:安藤)

9.民法も賞味期限でもがいてる  / 三好光明
 (2票:ながた 犬山)

10.おたがいに黙るさくらと言いかけて / なかはられいこ
 (10票:瀧村 猫田 ながた 丸山 中川 安藤 魚澄 青砥 米山 妹尾)

11.脳みそのシャンプーしてて遅刻する / 中川喜代子
 (4票:丸山 犬山 北原 大嶽)

12.ジャンクション空へ近づく道を選る / 猫田千恵子
 (8票:なかはら 瀧村 ながた 安藤 三好 魚澄 青砥 米山)

13.理想持ち冠詞のような人になれ / 丸山 進
 (1票:二村)

14.あの家も曇りときどき無計画 / 青砥和子
 (9票:なかはら 猫田 丸山 犬山 北原 二村 三好 米山 妹尾)

15.はじまりの雨いつでも雨はあたらしい / 妹尾凛
 (3票:瀧村 三好 魚澄)

16.逆引きをされて桜貝泣き出す / 米山明日歌 
 (4票:犬山 中川 二村 妹尾)
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# by nezimakikukai | 2016-04-01 17:34 | 句会結果報告 | Comments(0)

火の国だより。

目の前に阿蘇の外輪山が連なっている。ホテルのロビーの深々としすぎる椅子におさまって山を見る。山と空だけを見るためだけの窓と椅子の設置である。ここは火の国熊本。熊本といえば、くまモン。熊本といえば、あ!田口麦彦さん!お電話でお話させていただいたことしかないけれど、ときおり送ってくださる郵便物のご住所が熊本市内だった。ご縁のある方の近くに来ているというだけで特別なことのような気がする。いつかお会いすることができたら、きょうのこともお話しよう。
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# by nezimakikukai | 2016-03-29 10:14 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

うすみどり。

ねじまき句会では、選句の後、それぞれの句について選んだ理由も選ばなかった理由も発言が求められる。三月の句会で、とても痛快な選ばなかった理由があった。もちろん発言者は二村鉄子さん。雑詠に「うすみどり」という語を含む句があった。「『うすみどり』という言葉を使った素敵な俳句がいろいろあるんですよ。例えば・・・」と言って二村さんが挙げたのが次の句。

白藤や揺りやみしかばうすみどり   芝不器男

「それだけじゃなくて、他にもあるんですけど。そうすると、この『うすみどり』はねえ・・・。」挙げられた1句でじゅうぶんだったのだが、あとで調べてみた。

芹といふことばのすでにうすみどり   正木浩一

バッタとぶアジアの空のうすみどり   坪内稔典

知っているということは大切だと今さらに思う。知らないことは恐ろしいと言ってもいいかもしれない。不勉強の世界に安住しないように戒めなければ。
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# by nezimakikukai | 2016-03-22 23:18 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

いざという時のミッシェルポルナレフ

シンちゃんがそうつぶやきながら牌をツモっては捨てている。シンちゃんは30年来の友人である。それだけではないが、おもに雀友である。ユーミンの歌をくちずさむときみたいにつぶやいていたので、なんか聞いたことあるなーと思いながら聞き流していたが、なに!れいこさんの川柳じゃん。よく聞いているともうひとつあった。「空に満月だしなー、うーん。」とどの牌を切り出すか迷っているようだ。

空に満月くちびるにウエハース   なかはられいこ

シンちゃんは、映画と遊園地が大好きな還暦のオジサンである。川柳はもちろん、俳句も短歌もやらない。「ねじまき」#2ができたときに、わたしがプレゼントした。「たまには、こんなの読んでみてよ。」読んでくれただけでなく、くちずさんでもらえるとは!改めてなかはられいこの川柳の魔力を見せつけられた気がする。あとで聞いてみると、ポルナレフは相当お気に入りらしくて、読んだ瞬間大笑いしたとのこと。やったね。
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# by nezimakikukai | 2016-03-15 18:32 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

違和感をひろう。

東京のキョでいっせいに裏返る    なかはられいこ

第128回ねじまき句会、雑詠の最高得点句。「キョ」の発見に、うまい!と膝を打ちたくなる。音声の問題で、「トウキョウ」と発音したときに、「キョ」の瞬間に図らずも声が裏返ってしまうというのである。そう言われると、つい試してみたくなるのが人情であり、試した結果「ああ、そうかもしれない。」と納得するのだ。日常生活の中に潜む違和感のひとつであり、そういう違和感はある一瞬にちらっと顔をのぞかせる。その違和感に対する作者の意識と読者の共感によって成立する一句だと思う。もちろん、その「キョ」の音を持つのが「東京」であって他の言葉への代替が不可能なことは言うまでもない。世界を代表する大都市であり、日本の政治・経済・文化の中心であり、日本の各地、世界のさまざまな国から人が集まっている。それゆえの哀しさやいかがわしさが、「裏返る」に説得力を与える。川柳の本領と言える領域の句ではないだろうか。
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# by nezimakikukai | 2016-03-08 16:28 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「説明したくないですね。」

と言ったのは二村鉄子さんだった。「あえて踏み込んで読まない読み方もあるんじゃないかなあ。」「親切すぎる読み方も読者の楽しみを奪う気がして。」とも。

マダムチャタレイ傾向にてドル安    安藤なみ

第128回ねじまき句会の題詠「安」の作品についてみんなで議論していたときのことである。なかはられいこさんはこう言った。「解釈なんかないです。マダムチャタレイとドル安を結びつけたところだけで、もうお手柄です。」
説明のつかない句をとるのか、わからないからとらないのか、その分岐点の微妙さが鮮明に表れた句だと思う。
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# by nezimakikukai | 2016-03-01 22:53 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第128回ねじまき句会

題詠「安」

1.うらうらの私のパンダなら安安 / 二村鉄子  
 (1票:なかはら)

2.消していく順はあくまで目安です / 瀧村小奈生  
 (9票:中川 丸山 米山 安藤 妹尾 八上 猫田 青砥 魚澄)

3.安らかに眠る老夫もみどりごも / ながたまみ 
 (2票:猫田 青砥)

4.羽だけの百羽の鳥と眠る安倍 / 八上桐子  
 (2票:丸山 妹尾)

5.安全は亜熱帯より安来節 / 丸山進    
 (1票:中川)

6.安の字で騙すアンコウの提灯 / 北原おさ虫 
 
7.行列に並ぶ安堵を買うために / 魚澄秋来   
 (3票:なかはら 安藤 大嶽)

8.マダムチャタレイ傾向にてドル安 / 安藤なみ
 (6票:なかはら 犬山 丸山 米山 妹尾 二村) 

9.安田っ出来の悪いぼくほめてくれ / 青砥和子
 (3票:中川 八上 二村)

10.うやむやのうち安全が融け落ちる / 猫田千恵子 
 (2票:北原 大嶽)

11.しみじみと安かったから雨ふらし / 妹尾凛
 (3票:犬山 二村 猫田)
 
12.窮屈な安全弁に切手貼る / 三好光明     
 (2票:ながた 魚澄)

13.浦安の夜の匂いのまま眠る / なかはられいこ   
 (9票:北原 安藤 三好 八上 大嶽 瀧村 青砥 ながた 魚澄)

14.安売りのチラシの上で泳ぐ8 / 中川喜代子  
 (7票:犬山 丸山 米山 北原 三好 瀧村 猫田)

15.安心の切手を貼って出す手紙 / 大嶽春水  
 (4票:米山 瀧村 青砥 ながた)

16.置いてきた舌の安否をたしかめる / 米山明日歌
 (11票:なかはら 中川 犬山 安藤 北原 妹尾 八上 三好 瀧村 ながた 魚澄)

17.湯気のなか安らいでいる檻のなか / 犬山高木
 (3票:大嶽 三好 二村)


雑詠

1.水仙に聞かれぬようにする続き / 米山明日歌
 (6票:中川 犬山 安藤 瀧村 ながた 魚澄)  

2.水仙の蕾の中に春の息 / 大嶽春水 
       
3.つつつつつ、つつつつつつっあと少し / 中川喜代子 
 (5票:米山 妹尾 瀧村 猫田 青砥)

4.東京のキョでいっせいに裏返る / なかはられいこ
 (11票:中川 犬山 丸山 妹尾 八上 大嶽 瀧村 二村 猫田 青砥 ながた)

5.好物は死んだ魚のお腹の子 / 三好光明  
 (3票:丸山 安藤 大嶽)

6.雛の月できたばかりのわたし置く / 妹尾凛
 (4票:犬山 北原 三好 大嶽)

7.どんぶりの桃に浦島金太郎 / 猫田千恵子   
 (2票:北原 二村)

8.南天の赤残されて 飛びたい / 青砥和子  
 (4票:なかはら 米山 八上 猫田)

9.林檎の木で白旗作るお母さん / 安藤なみ  
 (2票:三好 ながた)

10.赤子泣くなにも言いわけなどせずに / 魚澄秋来
 (1票:北原)

11.靴踏んで、ねえ、白すぎるから踏んで / 瀧村小奈生  
(9票:なかはら 中川 犬山 米山 八上 三好 二村 青砥 ながた)

12.顔出さぬモスクワ放送局の客 / 二村鉄子   
 (5票:なかはら 丸山 妹尾 八上 魚澄)

13.日替りの魚類図鑑とカバ顔 / 丸山進  
 (1票:妹尾)

14.風上へ二秒遅れたおめでとう / 八上桐子  
 (4票:安藤 大嶽 二村 猫田)

15.金星という名の林檎 持ち歩く / ながたまみ 
 (2票:なかはら 魚澄)

16.とけるのをやめた雪ならずものになる / 犬山高木
 (9票:中川 丸山 米山 安藤 北原 三好 瀧村 青砥 魚澄)

17.オペラ座の怪人が棲む冬の森  / 北原おさ虫
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# by nezimakikukai | 2016-02-29 23:02 | 句会結果報告 | Comments(0)

「おとなの骨折」

きょうは川柳でも何でもない、しかも私事で申し訳ない。有り体に言って瀧村小奈生は転倒して骨折したのである。句会の日、その姿を見るなり、れいこさんは「ちょっと撮らせてね。」と言ってツイッターに写真をあげた。すぐさま「いいね!」がつくところは、さすがれいこさんとは思うものの、いやいやいやいや、「ざんねん!」マークはないからしょうがないけど。左手が使えないので、キーボードも片手打ちである。右手が使えるのはありがたいが、なかなか苦戦中だ。こんな経験は初めてなので、違う世界が見えるとか何かして、ぷはっと川柳が生まれてきたりしないだろうかと、かなり儚いせめてもの期待をかけている。「春だわ!」と浮き立って細いヒールのパンプスをはいて出かけたい衝動に駆られた朝は、どうか皆様、じゅうぶん気持ちを引き締めてくださいね。
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# by nezimakikukai | 2016-02-23 22:23 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「連句の祭典」募吟受付始まる!

2月1日から第31回国民文化祭あいち2016「連句の祭典」の歌仙の作品受付が始まった。締切は5月10日である。「ねじまき」#2では半歌仙にトライしたことでもあり、今回は歌仙に挑戦して作品を応募したいと思っている。そう思ってまわりを見渡すと、え?連句って今ちょっとウェーブが来てるの?と感じる節もなきにしもあらずである。「杜人」第248号には佛淵雀羅さんの捌きによる歌仙「漂雲の」が掲載されていたし、ネット上でも西原天気さんが小津夜景さんとなかはられいこさんを連衆に迎えて歌仙「廚」を巻いていらっしゃった。ところで、連句の大会には必ず実作会がある。初対面の人も含めて数名で座を組み、みんなでひとつの作品を完成させていく。連句には決まりごとが多くて大変ということがよく言われるが、それは確かにそうだとしても、それを越える人と人とでつくる作品や場の魅力があるように思う。かなり大人の〈あそび〉じゃないだろうか。
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# by nezimakikukai | 2016-02-16 23:45 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「大人になるまでに読みたい15歳の短歌・俳句・川柳」

もう手になさっている方も多いと思うが、ゆまに書房から先月末に出たアンソロジーである。〈①愛と恋〉の編は歌人の黒瀬珂瀾さん。川柳の選と評はなかはられいこさん。愛と恋は短歌の領分という印象があるので、俳句や川柳はどうなるのだろうと興味深く読んだ。たぶん愛や恋を書くときの立ち位置の問題だと思うのだが、川柳書きのわたしは「俳句って迫力あるなあ。」と感じた。俳句と川柳の違いが云々されるけれど、こうして並んでみると論理的に十分な説明はできないとしても明らかに違うことがわかるのが興味深かった。『シニカル、アイロニカル』の章から1句。

ほんとうのことだけ書くと着く手紙   ながたまみ

「ほんとうのこと」の微妙さと、ほんとうでないことに対するいとおしさまでが感じられる句だと思う。川柳ってオトナ!なのかもしれない。
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# by nezimakikukai | 2016-02-09 14:41 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「川柳杜人」創刊250号記念誌上句会。

創刊250号っていったいどういうことなんだ!と思うほどすごい。昭和22年10月に創刊されて68年の時間を経ているなんてすごい。それだけで途方もないことのように思える。記念誌上句会の課題は「朝」「着」の2題で各題2句詠となっている。締切は今月末日。「朝」の選者の八上桐子さんは、ねじまきメンバーである。また、青砥和子さんと妹尾凛さんが毎号〈杜人集〉に投句しているので、「川柳杜人」とは何かとご縁が深い気がする。さあ、ねじまき組はもちろん、この記事で誌上句会のことを知っちゃった人も、奮いに奮って誌上句会に参加しよう!250号、68年の歴史に加われてしまうすごいチャンスである。
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# by nezimakikukai | 2016-02-02 22:25 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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