月刊 ★ ねじまき 

まきそびれたねじなんですが・・・。

2016年のねじまき句会の題は「うかんむり」の漢字シリーズ。5月は「実」だったのですが、吟行会になったため実行されませんでした。せっかくの「実」だったのに、残念っていうか申し訳ない(「実」さんに)っていうか、そんな気持ちになります。で、ほんの思いつきなのですが、「ねじまき番外編」として、みんなで作ってみませんか。コメント欄に1人限定1句、必ずお名前を添えて投句してください。番外編なので、このサイトをご覧くださった方はどなたでも投句していただけます。締め切りは6月21日(火)24時です。集まった作品は句会結果のコーナーに投句順に全作品を掲出します。たくさんのみなさんにお会いできるとうれしいです。
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# by nezimakikukai | 2016-06-14 23:31 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(15)

「ことばの国の猫たち」

あざみエージェントから木本朱夏さん監修の猫川柳アンソロ―ジーが刊行されている。猫たちもことばも、いとおしく慈しみたい本である。「うぼる」と鳴く柳本々々さんちの猫のとまとさんもモデルとして登場している。とまとさんは極上にかわいいし、とまとさんに寄せる々々さんのことばも愛に満ちている。

この国でわたしはおもに猫だから
        あなたの膝にとても詳しい  柳本々々

ねじまき句会のメンバーの猫川柳も。

チェシャ猫に呼び戻される脱衣場   なかはられいこ
告白の練習用に猫借りる       丸山進
国境も仔猫も軽く踏んじゃって    瀧村小奈生

いろんな猫たちがいて、さまざまな猫川柳が並ぶ。どのページを開いても幸せな気持ちになれる1冊である。
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# by nezimakikukai | 2016-06-07 23:08 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

500超!

国民文化祭、連句の祭典の歌仙の募集が5月10に締め切られた。全国からの応募作品は500巻を超えた。ねじまき有志で巻いた歌仙も、そのうちの1巻である。審査員の皆さんへの発送も終わり、いま厳正に審査中である。それにしても、500巻以上の作品をすべて吟味して評価していくのは大変なことだと思う。審査員の皆さんのご苦労は並大抵ではない。いや、想像するのさえ恐ろしいくらいだ。もちろん入選作品集はつくられるが、今回はすべての応募作品が熱田神宮に奉納される予定だ。100年くらいたったら、公開されて過去の文化の研究資料になる・・・という話もある。ちょっと壮大である。
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# by nezimakikukai | 2016-05-31 22:39 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

吟行会の結果。

白鳥庭園での吟行会では、最高点が4点で、3句あった。1人5句、計5句の中から5句選で選んだので、1点句がたくさん出たというのも吟行会ならではの結果である。高得点3句は以下の句である。

  竹林を抜けると風は素の匂い    丸山進

「素の匂い」が選句のポイントになった模様。

  メルカトル図法で描く花しょうぶ  なかはられいこ

「花しょうぶ」と「メルカトル図法」の出会いが楽しい。

  飛び石に右か左か迫られる     三好光明

確かに!という実感の切実さがNo.1だった。

来月からは、また普段通り題詠と雑詠の1句ずつを読む。6月の題は「室」。宿題がないのは今月限りである。
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# by nezimakikukai | 2016-05-24 23:17 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

ねじまき吟行会2016

2016年5月15日  白鳥庭園(名古屋市熱田区)

なかはられいこ

古今東西どちら向いても鯉の口
ぬるぬると鯉がひしめく北出口
こもれ陽が猫のかたちに揺れている
鳥が来て滝の水音ト長調
メルカトル図法で描く花しょうぶ

丸山進

餌撒くと鯉鳩烏ドロ試合
魂を水琴窟に吸われたり
竹林を抜けると風は素の匂い
関係者以外となり覗く茶会
汐入の湾曲よミスユニバース

二村鉄子

今月をぜんぶまとめて海苔でまく
砂が石に池が鯉に問いただす
赤と黒共通の敵椎若葉
泣き声にもれなく鳩がついて来る
大名古屋足下の水に濁りあり
 
瀧村小奈生

わたしだけ椚の匂いするみたい
水の音なのか木漏れ日だったのか
タメ口ですり寄ってくる鯉の群れ
やり直してもやり直しても筧
首筋に虹光らせて鳩が来る

三好光明

古傷を思い出させる池の鯉     
飛行機雲松の小枝をつらぬいて
水音に応えて揺れる花菖蒲
浮き島に鴨と亀さん阿弥陀籤
飛び石に右か左か迫られる

安藤なみ

借景を関守石が邪魔をする
皮を来て新竹青く立ちあがる
由緒ある庭に芝生は遠慮がち
ミファソまで弾ける水琴窟である
「のぞき」叶わず能書きを読み返す

中川喜代子

クチパクの鯉は静かな合唱団
新緑を飲んで少うしふくらます
石垣は知っているはず焼夷弾
マンションの洗濯物が見てる庭
腰折って 水琴窟は経を読む

犬山高木

白鳥で七億円の鯉さがす
おいアヤメ俺は今から昼飯だ
書割の庭園またぎ大あくび
高みまで一反木綿青い青い
ここからは立ち入り禁止コイのソノ

青砥和子

河骨と水底揺らす鯉尾鰭
鯉大口わたしは何も持たぬもの
水琴窟聞こえる耳と聞けぬ音
滝落ちて都会の音を押し流す
行き先はひとつにあらず吟行会
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# by nezimakikukai | 2016-05-17 18:48 | 句会結果報告 | Comments(0)

吟行会。

5月のねじまき句会は白鳥庭園での吟行会だった。白鳥庭園正門前に正午集合、その場で解散して午後2時に熱田生涯学習センター集合である。とてつもなく広い場所というわけではないので、ときどきはお互いにすれちがったり、姿を見かけたりしながら、句作に励む。各自5句を提出して、そのあと互選し合評会を行った。同じ時刻に同じ場所にいて句を読むので、共通の題材も多い。鯉、鳩、竹林、水琴窟、水、木漏れ日などなど。中でも「鯉」と「鳩」の句が異様に多かったのは、おおいにうなづける。水面をもりもり盛り上げて足元に迫ってくる鯉にも、人に向かってぐいぐい近づいてくる鳩にも、もはやほぼ怖さしか感じられない。人は小さくなっているしかないのである。お茶会が開かれている庭園の風雅なイメージと、鯉や鳩に席巻された空間の現実とのギャップがおかしいといえばおかしい。つっこみどころの多い、川柳にフィットした吟行の場だったかもしれない。
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# by nezimakikukai | 2016-05-17 13:21 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

歌仙巻きました。

「川柳ねじまき」#2では半歌仙に挑戦したが、今年は歌仙を巻いた。第31回国民文化祭あいち2016の募吟が歌仙だったとはいえ、なかなか大胆な決起である。5月10日締切ぎりぎりになんとか応募した。一同に会するのが難しかったので文音で巻いたのだが、やはり顔を合わせて巻きたいと途中で何度も思った。特に初心の人が多い場合は、そのほうが絶対にいいと私は思う。連句の楽しさやダイナミズムが伝わらないままに、決まりごとの煩わしさが印象に残ってしまうのではないかと危惧するからである。楽しいと感じられる座をつくり出すのは、やはり捌きの力量に負うところが大きい。私は今までに捌きの方に、「ああ、連句って楽しい。」と思える座を何度も経験させてもらった。だから自分の力不足が悔しくてかなしい。ねじまき連衆のみなさま、ごめんなさい。できるなら、またチャンスをいただいて挑戦したいと思う。
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# by nezimakikukai | 2016-05-10 23:38 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

火曜日のねじ転がって木曜日

GWですっとぼけて、曜日を失念しました。申し訳ありません。恥ずかしいので、十七音で言い訳しました。

ところで、第130回の句会結果を見てくださったみなさん、題詠の句の意図的配列に気づいていただけたでしょうか。なかはらさんは、いつも意識して句を並べているのですが、今回の「完」では見た目も明らかな結果となりました。それだけ「完」という感じの使い方が限定されているということなのでしょう。ほとんど熟語としてしか使いようがありません。1~3が「完全」、4が「不完全」、5~7が「完熟」、8・9が「完成」、10・11が「未完(成)」、12・13が「完璧」です。14の「完」と15の固有名詞が、分類上その他ということになります。句をつくるという側からみると、「完」という漢字のこの特殊性もおもしろいと思います。一方、選句において、分類して並べられることの影響もあるのではないかと考えるのも興味深いことです。実際には、分類して並べられることによって、使用した語彙による影響が最小限に抑えられるのではないかと思っているのですが、それもまた影響の一種ではないでしょうか。選句は、選ぶ側の体調や心の状態、その日のお天気や場所などさまざまなものに影響を受けざるを得ません。渡された句稿の句の並び方も同様です。それらは自然なことです。でも、どんな場合にも一句一句としっかり向き合って、責任ある選句をしていきたいと思います。
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# by nezimakikukai | 2016-05-05 15:00 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

あんにょん。

愛じゅせよジュークボックスからじゅせよ   瀧村小奈生

第130回ねじまき句会の雑詠の句である。問題は「じゅせよ」なのだ。韓国語で「ください」の意味なのだが、そうだと知っていて選んだ人もいれば、そんなことは知らずに選んだ人もいるのである。韓国語だと知らなかった人は「じゅせよ」の「「じゅ」に「受」や「呪」のイメージをかぶせながら、明確にはわからないけれども選んでいる。そうなってみると、なかなか呪文っぽい。テクマクマヤコンもエコエコアザラクも意味がわかるわけじゃないから。何かしらのパワーを持った呪文になる可能性を秘めた一句なのかもしれないと思うと、ちょっとおもしろい。
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# by nezimakikukai | 2016-04-26 22:48 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第130回ねじまき句会

題「完」

1.青空の完全コピー保存せず/二村鉄子
 (2票:なかはら 大嶽)

2.完全に忘れて蝶と舞っていた/猫田千恵子
 (2票:妹尾 青砥)

3.わけありのクライマックス完全たまご/犬山高木
 (1票:三好)

4.親鸞の起き上がり方不完全/三好光明 
 (3票:なかはら 猫田 犬山)

5.完熟を超えたキウイの産毛かな/瀧村小奈生
 (2票:三好 猫田)

6.完熟の鼻喝采を歌いきる/丸山 進
 (2票:安藤 北原)

7.マンゴーの完熟形を保証せよ/安藤なみ    
 (2票:中川 三好)

8.完成までカーブが続く枯野原/青砥和子
 (6票:なかはら 瀧村 二村 中川 魚澄 妹尾)

9.抜け穴は八割がたの完成度/大嶽春水
 (6票:なかはら 瀧村 二村 猫田 魚澄 米山)

10.未完の春の耳をひっぱってみる/妹尾 凛
 (5票:丸山 中川 瀧村 青砥 大嶽)

11.あのひとのドッペルゲンガー未完成/魚澄秋来
 (4票:丸山 犬山 米山 妹尾)

12.完璧ななごやことばの地動説/中川喜代子
 (9票:二村 丸山 安藤 北原 猫田 魚澄 米山 犬山 大嶽)

13.完璧な春になるまであとひとり/なかはられいこ
 (7票:瀧村 安藤 北原 三好 魚澄 米山 妹尾)

14.棺には「完」と結んだ口がある/北原おさ虫
 (6票:二村 安藤 中川 青砥 犬山 大嶽)

15.5時からは新家完司の喉になる/米山明日歌
 (3票:丸山 北原 青砥)

雑詠

1.ふっくらと私が炊けた小豆島/米山明日歌
 (10票:丸山 中川 安藤 北原 三好 猫田 魚澄 犬山 大嶽 妹尾)

2.見解の相違桜は七分咲き/中川喜代子
 (3票:なかはら 瀧村 妹尾)

3.やらやれを炒めてみれば鶴と亀/三好光明
 (3票:二村 猫田 米山)

4.手に触れたまま考える別のこと/猫田千恵子
 (6票:三好 中川 魚澄 瀧村 青砥 米山)

5.骨の音かセールストークか聞きますか/青砥和子
 (4票:なかはら 丸山 猫田 犬山)

6.入学式母は勝負のコスチューム/ 北原おさ虫
 (1票:大嶽)

7.接着臭に飽きたセルロイドの金魚/安藤なみ
 (2票:三好 大嶽)

8.会うたびにピンクのギャップくれる人/丸山 進
 (9票:なかはら 二村 安藤 北原 魚澄 犬山 大嶽 妹尾 米山)

9.歩者分離さくら渡って会者定離/魚澄秋来
 (1票:青砥)

10.これ以上折りたためないあとにして/二村鉄子
 (5票:中川 北原 三好 瀧村 米山)

11.愛じゅせよジュークボックスからじゅせよ/瀧村小奈生
 (5票:なかはら 二村 青砥 犬山 妹尾)

12.舌先に触れる雲とも菫とも/なかはられいこ
 (5票:丸山 安藤 北原 猫田 青砥)

13.ゲス極み都市伝説になりそこね/犬山高木

14.満開の桜には一対の月/妹尾凛
 (1票:安藤)

15.裏返すくつ下のうらにひそむ音/大嶽春水
 (5票:二村 丸山 中川 瀧村 魚澄
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# by nezimakikukai | 2016-04-26 22:23 | 句会結果報告 | Comments(0)

「川柳文学コロキュウム」No.72

赤松ますみさんが「コロキュウム」を送ってくださった。

海はもう充分見たし日は暮れたし   笹田かなえ

「暮れたし」が「暮れたい」みたいにも思えておもしろい。かなえさん、元気にしていらっしゃるだろうか。実際にはお目にかかれなくてもこうして作品を通してお会いできる。

金鍔の餡こつくづく深情け   中川喜代子

いつもねじまきでご一緒している喜代子さんに別の場所で遭遇するのもまた楽しい。

陽水の裏声だけの私小説   月波与生

お会いしたことはないのに、よく知っている方のような錯覚をしている月波与生さんだ。陽水は好きだが、そのファルセットだけからできてる私小説なんて怖すぎる。

ユメですか いえネコヤナギユキヤナギ   赤松ますみ

これは呪文ですね。やさしいリズムを繰り返していたら、ことんと眠れそう。

あ!守田啓子さんの「第71号カレイドスコープ鑑賞」もある。啓子さん、お久しぶりです。いろんな方に出会えてうれしい。

新刊紹介のコーナーでは「川柳ねじまき」第2号も紹介してくださっていた。改めて気の引き締まる思いがする。

ますみさん、心ときめく1冊をありがとうございました。
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# by nezimakikukai | 2016-04-19 23:21 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

題詠「守」より。

お守りがずっと寝息をたてている   ながたまみ

題詠「守」の最高点句である。結果的に「お守り」を詠みこんだ句は1句だったが、「お守り」で句をつくろうとしてみた人は何人かいたのではないだろうか。かく言うわたしも、ちょっと考えてみたクチである。そのクチとして、「ずっと寝息をたてている」は、とても好ましい着地に感じられる。お守りなんてそのくらいの効用しかないものだということが、決して否定的な意味ではなくほほえましく伝わってくる。昔はお守りを首から下げて、文字通り肌身離さず身につけていた人もいたように思う。お守りがいるのがそんな場所なら、確かにほっこりあたたかくて寝息をたてて眠ってしまいそうである。そうでなくても、お守りがしまわれているのは筆箱の中、財布の中、バッグの内ポケットなど、ちょっと薄暗い場所だから眠りやすいにちがいない。お守りはずっと寝息をたててくれていい。そこにいてくれるだけで安心できるから。
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# by nezimakikukai | 2016-04-12 22:29 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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