月刊 ★ ねじまき 

2016年が終わりそうです。

 18日の日曜日に今年最後の句会が終わった。三島から米山明日歌さん、神戸から妹尾凛さんが来てくれて、ねじまきも年の瀬の賑わいである。それにしても、1年はどうしてこんなに猛スピードで過ぎてしまうんだろう。ウカンムリの漢字を追いかけて2月からスタートしたが、あれよあれよと「寝」の12月である。12月を極月と呼ぶことを知ったのは、ねじまき句会に参加した最初の12月だった。鮮烈な極月!10年以上たった今でも、最初の衝撃のせいか極月はちょっと特別なもののような感じがする。
 12月は「川柳 ねじまき」の発行予定月でもあった。(すでに過去形!)残念ながら少々遅れてしまって現在校正中。年末年始にかかるので、みなさんに読んでいただけるのは来年早々になる。「ねじまき」を世に送り出すのは本当にどきどきだ。自分たちの精一杯を尽くすしかないのだが。
 そういえば、10月に句会にお邪魔した「杜人」と「垂人」の発行もまもなくらしい。楽しみ!
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-12-20 23:33 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「おもしろ川柳会 合同句集」第十号

おはじきで不定愁訴をはじき出す   中川喜代子
音程は外れているが上機嫌      浅見和彦
ためらいもなく傷を持ち帰ります   今井さき子
まな板の音が止まれば身構える    吉田武彦
さりげなく半音下げて言い訳す    佐藤ちなみ
男だったら言われ続けて女です    高橋靖子
血圧計二台並べて腕競う       鈴木まち
忘れたい昨日に声をかけられる    市川誠
年金が生きているかと調査する    鵜飼えつこ
野球帽が残念そうに落ちている    かわいあや
神秘的と言われ続けて穴になる    つくしんぼ
まあいいかタートルネック前後ろ   猪きよみ
お互いの霧の部分は回り道      竹内美千代
寄せ書きで苦し紛れに和の字書く   宮田勉
神さまになってお告げを言い渡す   青砥和子
何年も着信のない糸電話       真理猫子
メールでは涙の跡が分からない    丸山進

***

おもしろ川柳会は瀬戸市の公民館の講座から生まれた句会だということだ。瀬戸市もすごいし、公民館もすごいし、丸山先生もメンバーのみなさんもみんなすごいと思う。たくさんの方が集まって、11年も続いて、こうして句集も出して。心のこもった成果がここにある。
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-12-13 23:35 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(4)

「青」

国民文化祭で徳田ひろ子さんにお会いした。「青」はそのとき頂戴した徳田さんの句集である。きっとこれまでにも同じ会場にいたことはあると思うのだが、至近距離(30センチくらい)でお声を聞いたのは初めてである。まさにかっこいい姐御!幸運なご縁で句集をもらい受けた。わあ、青い表紙は柳本元々さんの絵ではないですか。もくじには「第一章 青嵐」「第二章 青い花」「第三章 青兎」「第四章 青垣」と並んでいて、青づくし。徹底してるわ、さすが姐さん。この句集には面白い仕掛けが隠されているとお聞きしたのだが、わたしのヘボい脳では未だ発見にいたらない。

夏までの長さを犬かきのままで
塩加減まちがえてから姉のまま
交差点海に向かって青になる
満月で爪を研いではいけません
君の手から37度2分の月が出る

豪快な(って言ったら叱られるだろうか?)ひろ子さんの繊細な心がいっぱいつまった句集である。
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-12-06 23:11 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「川柳 裸木」

熊本のいわさき楊子さんから、うすみどりいろの表紙の冊子が届いた。シンプルなデザインのうつくしい1冊である。

裏側で滝の痛みを聞いていく    樹萄らき

くるぶしに一足遅い春が来る    久保山藍夏

言い訳をしている月が欠けている  阪本ちえこ

おめでたい話に乗っていく綿毛   北村あじさい

夕顔のどれも視線をあわせない   いわさき楊子

透明な音たて動くいもうとよ    上村千寿

比喩でなく人参のあるカレーだな  川合大祐


それぞれの作家ごとに手触りも匂いもちがう20句がならんでいて興味深い。「交換柳読」のページもあって、作品を読むことを大切にしていらっしゃるところにおおいに共感した。ねじまきも頑張らなくちゃ!
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-11-29 22:47 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(1)

ありがとうございました。

 ねじまき番外編に参加してくださったみなさま、ありがとうございました。昨日、句会結果のページにアップいたしました。ふだんの2倍ほどの句がならんでいて、にぎやかです。メンバーも多様なので句のならんだ景色もいつもとは違う新鮮さがあります。また、みなさまにお声をかける機会があるかと思います。そのときにも、一緒に楽しくお遊びください。
 ところで、11月も下旬に入りました。「川柳ねじまき」#3は年内発行を目標にがんばっていますが、日程的にきわどいところです。遅くとも年明け早々には発行いたしますので、もうしばらくお待ちください。第2号を読んでくださった方から「次号も楽しみに待っています!」と言っていただいたことが、プレッシャーでもあり、パワーの源にもなっています。ちっとも話が出ないけど「ねじまき」はもうやめちゃったの?なんて思われるといけないので、ちょっと言い訳がましく言ってしまいました。
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-11-22 22:54 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

ねじまき番外編(2)  「寒」

1.寒鰤のふともものそのあかきところ            犬山高木
2.さよならを決めてわたしの寒の入り           米山明日香
3.北海道の寒さ爆発しています                松木秀
4.推敲に推敲重ね寒いギャグ                 丸山進
5.何もないところに寒をおいてみる             三好光明
6.寒暖差あってだるまの眉の位置             中川喜代子
7.寒々と障子を渡る五円玉                 安藤なみ
8.かゆくてもとどかぬ河馬の寒気団             月波与生
9.ぜったいに来るはずだった寒くなかった         笹田かなえ
10.トランプのパパにひれ伏す寒気団             松本清展
11.共和党寒中水泳大会                  森山文切
12.無視されて寒い今夜の玉子酒                無木
13.温く熱く寒く痛くて誰かいる              青砥和子
14.寒川にUSJを誘致する               いなだ豆乃助
15.「っぱねえっす、ぱねえっす」と来る寒太郎       魚澄秋来
16.捨て方がわからない寒天なこころ            守田啓子
17.失恋をまたしただけサ 寒の滝            福村まこと
18.究極の寒色である雪が積む               吉田吹喜
19.砕けそうなほどの寒さを渡される           徳田ひろこ
20.きのうより寒いステンレスのひかり           八上桐子
21.寒空に三日月 声は届いたか              須川柊子
22.「さっぶ」「寒い!」笑い転げる通学路         早川由香
23.吉田、吉田、吉田、お前がしゃべるたび寒い    なかはられいこ
24.極寒の朝がキンゾクオンで鳴る            猫田千恵子
25.振り向いた眼にはシベリア寒気団            ひとり静
26.寒い目で真っすぐ見てる被告席             坪井篤子
27.寒いので夫の布団もぐりこむ             橋倉久美子
28.寒くって右足にはく赤い舌              斉尾くにこ
29.満天の星 寒天の天の川               北原おさ虫
30.寒冷地仕様の顔で笑う姉               瀧村小奈生
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-11-21 23:07 | 句会結果報告 | Comments(0)

賞もないのに・・・

「寒」を一緒に遊んでくださる方がいてとても嬉しい。はじめまして!という方もいらっしゃってますます嬉しい。今夜は、風がびっくりするような音をたてて吹いている。いかにも寒さがやってきそうな夜である。北海道の寒さに目が留まる。

北海道の寒さ爆発しています    松木秀

北海道はもう相当寒いのだろうか。寒いのは苦手だから、爆発されてはひとたまりもないなと思う。

かゆくてもとどかぬ河馬の寒気団    月波与生

「河馬の寒気団」は「ロバのパン屋さん」みたい。あんまりこわくないし、ちょっとかわいい。

「っぱねえっす、ぱねえっす」と来る寒太郎    魚澄秋来

こりゃあ、北風小僧かしらん。半端ない寒さは勘弁してほしいけど。

こうやって、いろんな人が訪ねて句を書き込んでくださるので、ねじまきは寒さ知らずだ。
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-11-15 23:32 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(3)

ころがる音。

川柳にとって音、リズムや響きはどのくらい重要なのだろう。

萩の散るたねやでふたつ栗きんとん  魚澄秋来

先月の句会の雑詠の1句である。シーズンたけなわなので、栗きんとんと遭遇する機会が多いのだが、そのたびにこの句が耳の奥で鳴る。節もついているように思われる。私にとって、この句は〈音〉の句である。音が心地よく感じられるのは、句に詠まれた景色がフィットしているからだろう。いつまでも耳に残って甦る力を持つということも句としての大きな魅力にちがいない。舌をころがり空気を震わせて伝わる音の要素は、川柳にとってかなりの重要性をもつのではないかという気がしている。
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-11-08 23:03 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

ねじまき番外編その2

11月の句会が国文祭参加に振り替わったので題が宙に浮いた。11月の題は「寒」である。確かにこの数日、急に寒くなったなと思う。それはそうとして、「寒」である。前回の「実」で味をしめてしまった!いろいろな方の句が寄せられると無条件にうれしい。楽しくなってくる。

というわけで、2016年度番外編その2「寒」を開催いたします。おひとり1句をコメント欄に投句してください。たくさんの方の投句をお待ちしています。

題「寒」   ※必ず「寒」の字を入れてください。
締め切り   11月20日(日)

何の賞もなくて申し訳ありませんが、一緒に遊んでください。
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-11-01 23:15 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(28)

切れ字あり、古語風であり。

宿世とてツルムラサキに生まれけり   瀧村小奈生

川柳にはふつう切れ字は使わない、川柳はふつう口語で書くという原則からすればNGである。幸いにも歴史的仮名遣いは使わずにすんでいるが、違和感を持つ人もいるだろう。ねじまき句会は選んだ理由も選ばなかった理由も言う句会なので、当然賛否両論があった。選ぶ側の理由としては、「宿世」という古めかしい語に対して「とて」「けり」の選択がふさわしいということや、「ツルムラサキ」を配したおもしろさがあげられる。一方、選ばなかった側は、「宿世」などという普段使わない語を使ったうえに「けり」で止める言い回しにも疑問を投げかける。同じことをもっとわかりやすい言葉で言えないのかという意見もあった。題が「宿」で「宿世」という語にたどりつき、そこからすべてが始まった句なのだが、切れ字があっても古語が使われていても、川柳であることだけは明らかなように思われる。
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-10-25 23:24 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第135回ねじまき句会

題詠「宿」

1.どこよりも新宿にこだわるゴジラ / 青砥和子
(6票:魚澄 早川 中川 犬山 大嶽 米山)

2.新宿二丁目筋肉質な言葉とぶ / 米山明日歌
(7票:なかはら 瀧村 丸山 中川 青砥 安藤 妹尾)

3.宿をでる二日遅れの日記帳 / 三好光明    
(2票:猫田 青砥)

4.宿にはジャンヌダルクと記帳あり / 犬山高木
(3票:三好 安藤 ながた)

5.あと一枚あったはずなの「雪の宿」/ 魚澄秋来
(5票:なかはら 瀧村 三好 早川 米山)

6.人生とローン賭けても仮の宿 / 早川由香
(2票:安藤 大嶽)

7.吹き入れるとき土笛に宿る春 / 猫田千恵子

8.十月の鳩のまぶたに宿る音 / なかはられいこ
(5票:魚澄 瀧村 猫田 丸山 ながた)

9.なまぬるい秋の宿木よく眠れ / 妹尾凛
(1票:大嶽)

10.宿借りが美談におぼれ浮いている / 丸山進
(2票:犬山 ながた)

11.宿題を荒城の月が出してくる / 中川喜代子
(5票:魚澄 早川 丸山 犬山 米山)

12.宿世とてツルムラサキに生まれけり / 瀧村小奈生
(6票:なかはら 三好 猫田 中川 青砥 妹尾)

13.外に出て閉めて宿屋の色を見る / 安藤なみ

14.今は昔、宿題せずに外遊び / 大嶽春水
(1票:妹尾)

雑詠

1.面妖な抑揚ダライラマの喉 / 安藤なみ
(3票:三好 丸山 中川)

2.オハヨウのハとヨの隙に秋の風 / 瀧村小奈生
(4票:なかはら 猫田 青砥 大嶽)

3.防犯か監視カメラか金木犀 / 中川喜代子
(1票:早川)

4.月夜でも芒野原でもお断り / なかはられいこ

5.夕焼けや失禁していくダマスカス / 犬山高木
(3票:中川 安藤 妹尾)

6.覗き穴くらいの声はだせますよ / 米山明日歌
(9票:瀧村 三好 猫田 丸山 犬山 青砥 大嶽 安藤 ながた)

7.笑ってる百日草は2割以下 / 丸山進
(4票:なかはら 魚澄 中川 青砥)

8.もろもろのかなしみパンダの地団太 / 妹尾凛
(4票:瀧村 早川 米山 安藤)

9.蒟蒻を立ち直らせるなんて波 / 三好光明
(5票:早川 丸山 犬山 妹尾 ながた)

10.瓶底で出番待ちするあと一錠 / 早川由香
(2票:魚澄 猫田)

11.クレーンで吊り上げられる百年後 / 青砥和子
(5票:なかはら 魚澄 犬山 大嶽 米山)

12.端っこの席に聞きたいことがある / 猫田千恵子
(4票:瀧村 三好 米山 妹尾)

13.萩の散るたねやでふたつ栗きんとん / 魚澄秋来
(1票:ながた)

14.どんぶらこトラブル続きトラベラー / 大嶽春水
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-10-25 22:30 | 句会結果報告 | Comments(0)

第31回国民文化祭あいち2016

愛知県で10月29日から12月3日まで愛知県で開催されるビッグ・イベントなのでねじまきにも関係のある分野別フェスティバルについてご紹介します。

☆連句の祭典
10月29日(土)
 (吟行会) 市内各所 12:30~17:30          
 (交流会) 熱田神宮 神宮会館 18:00~20:00
10月30日(日)
 (連句大会) 熱田神宮 文化殿 10:00~16:30

☆川柳の普及向上と川柳愛好家のための全国大会
11月20日(日) 犬山市民文化会館 9:00~17:00

11月は国民文化祭の川柳大会に参加するメンバーも多いので句会はお休みにしました。全員とはいきませんが、参加可能なメンバーは国民文化祭に行ってきます。
[PR]
# by nezimakikukai | 2016-10-18 23:35 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カテゴリ
フォロー中のブログ
外部リンク
最新のコメント
ふたたび川添さま ..
by nezimakikukai at 22:26
川添さま ありがとうご..
by nezimakikukai at 22:49
「カモミール」のご紹介、..
by 笹田かなえ at 20:51
こうださま、山本さま ..
by nezimakikukai at 16:19
『川柳ねじまき』、愛読し..
by 山本洵一 at 04:51
川柳凜のこうだひでおと申..
by こうだひでお at 19:41
ねじまき#3を5部購入し..
by 岡本 聡 at 21:29
ねじまき#3を2冊購入し..
by 善江 at 07:13
高知に住んでいます。小野..
by 善江 at 08:24
 さきほど、ねじまき#3..
by らき at 14:23
岩渕さま、いわさきさま、..
by nezimakikukai at 23:19
 おいしいもの、たのしい..
by らき at 11:25
らきさま ありがとうご..
by nezimakikukai at 22:48
 こんにちは。ああ、ねじ..
by らき at 17:50
取り上げていただきありが..
by 明日歌 at 06:05
最新のトラックバック
検索
メモ帳
タグ
ライフログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧