月刊 ★ ねじまき 

第21回杉野十佐一賞。

くつ下の伝線 蛍でていった   米山明日歌

大賞作品の作者は、ねじまき句会のメンバー米山明日歌さんである。何やら自分まで誇らしくうれしい気持ちというのがみんな同じだったらしくて、ねじまきのメーリングリストには「おめでとう」の声が飛び交った。「おかじょうき」誌に選者の選評が掲載されているので今更言うまでもないのだが、まさに「蛍」だと思う。その瞬間に「蛍」を見た明日歌さんが最高!である。これから伝線するたびに、ツ・ツ・ツ・・・ポッと蛍が見えてしまうのだろう。そしてこの句を思い出すことになるのだろう。わたしが、すごいなあと思うのはそのことである。
明日歌さん、あらめて、大賞受賞おめでとうございます。
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# by nezimakikukai | 2017-01-24 22:39 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(1)

新年会。

1月15日に無事に新年会が終わった。「無事」という言葉を使いたくなるほど雪がどっさり降った日だった。よりにもよって!でも予定していた参加者が予定通りの時刻に集まって、おいしいお昼をいただきながら楽しい時間を過ごすことができた。恒例の句会抜きの新年会である。そして、なかはられいこさんから恒例の今年のお題発表があった。今年の部首は「おおがい」。第1回目、2月の題は「頁」である。まだ題になっていなかったのが意外な感じがする部首だ。おもしろそう!「吟行も入れましょうね。」とか「今年も連句巻くよね。」とか新しい年のことを話すのは心浮き立つことである。
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# by nezimakikukai | 2017-01-17 23:13 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

2017

新しい年が始まりました。
みなさま、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年の暮れに広瀬ちえみさんが「杜人」と「垂人」を送ってくださった。「杜人」の10月句会の模様が「ねじまき」に、吟行会については「杜人」に掲載されて、12月に同時発行となる予定だったのだが、「ねじまき」に遅れが生じて何とも申し訳ないことになってしまった。去年の宿題を抱えたままの2017年のスタートである。「垂人」という雑誌については、10月に仙台におじゃましたときに初めて知った。いつもながら、つくづく不勉強なことで恥ずかしい。そのとき拝見した28もそうだったのだが、今回も歌仙が掲載されている。捌きはいずれも佛淵雀羅氏。集まった連衆が居酒屋で一座を共にして・・・いかにも粋である。短歌、俳句、川柳、連句、現代詩とぎゅんぎゅんつまったゴージャスな雑誌だ。しかし、それだけ詰まっているのに窮屈な感じがしないところに達人の度量を感じる。編集・発行は中西ひろ美さんと広瀬ちえみさん。

いつもそこにあるものばかり年新た   中西ひろ美
そこらじゅう冬になろうとしておりぬ  広瀬ちえみ
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# by nezimakikukai | 2017-01-10 23:32 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(1)

「おぼろ夜情話」

仙台の鈴木節子さんが句集を送ってくださった。縦縞の着物のような色柄の素敵な表紙である。10月に「杜人」の句会におじゃましたばかりなので、〈漢字・節子さん〉と呼ばれていた鈴木節子さんのにこやかで人なつこいお顔がぱっと浮かぶ。

革命を考えているおばあさん

 冒頭の句で思わず笑ってしまう。そうだったんですね、節子さん。じゅうぶん考えられます。

寒天で固めるすったもんだなど

 すったもんだも随分と経験なさったことでしょう。少々のすったもんだなどにはビクともなさらないことと思います。寒天で固めるって・・・あんまり固める気がなさそうで好きです。

割り箸を割るとき通り抜ける風

 割り箸を割る瞬間って必ず何かが起こっていると思います。割り箸でいただく食事という、いつもと少し違う状況の中ではっと気づく何か、わたしもその風を感じたように思いました。

2016年のいちばん終わりに北の国から素敵な贈り物をいただいた。ありがとうございます!
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# by nezimakikukai | 2016-12-27 22:55 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(4)

第136回ねじまき句会

1.ふて寝して清しこの夜背負い投げ / 犬山高木
(4票:中川 米山 三好 魚澄)

2.誘われる運河に添い寝する役で / 米山明日歌
(7票:瀧村 ながた 丸山 妹尾 三好 魚澄 犬山)

3.寝返りを打てば氷山落下音 / 中川喜代子
(8票:瀧村 北原 早川 安藤 米山 妹尾 大嶽 犬山 猫田)

4.寝てる間に財布と左脳盗まれる / 丸山進
(4票:なかはら 北原 青砥 大嶽)

5.うたた寝の背を押しあげて種子島 / 安藤なみ
(4票:瀧村 中川 犬山 猫田)

6.ふわふわぁ寝心地がいいねこの家 / 大嶽春水
(2票:早川 三好)

7.ターニングポイント通過中昼寝 / 三好光明
(5票:北原 中川 丸山 安藤 大嶽)

8.寝顔見る時に振り切るバロメーター / 早川由香
(3票:丸山 安藤 青砥)

9.匂やかな水かき現われる寝所 / 妹尾凛
(4票:なかはら 米山 早川 猫田)

10.寝る前の歯磨き二万三回目 / 猫田千恵子
(3票:なかはら 北原 大嶽)

11.妄想の種は弾けて寝違える / 青砥和子
(2票:ながた 魚澄)

12.後列は寝てる三十三間堂 / 北原おさ虫
(10票:瀧村 ながた 中川 丸山 早川 妹尾 米山 三好 犬山 魚澄)

13.僕という記憶のふるい寝台です / なかはられいこ
(3票:ながた 妹尾 青砥)

14.寝ぐせから煩悩無尽誓願断 / 瀧村小奈生
(4票:なかはら 安藤 青砥 猫田)


雑詠

1.雨音があかるい夜はまだ途中 / 瀧村小奈生
(7票:ながた 北原 米山 妹尾 青砥 大嶽 魚澄)

2.靴下の無い子探しに来るサンタ / 北原おさ虫
(3票:ながた 三好 大嶽)

3.地団太を踏んで鳥になる途中 / なかはられいこ
(5票:北原 中川 安藤 妹尾 犬山)

4.ひざまずく象の瞼を閉じてやる / 青砥和子
(2票:ながた 魚澄)

5.わたしにもほのかな骨のある月夜 / 妹尾凛
(9票:なかはら 瀧村 北原 丸山 早川 安藤 米山 青砥 魚澄)

6.7センチ浮き上がりたいハイヒール / 早川由香
(2票:三好 猫田)

7.解体をした手にそっーとのるたまご / 三好光明
(4票:瀧村 ながた 丸山 安藤)

8.オリゴ糖らしき半端なりし眉よ / 安藤なみ
(2票:丸山 米山)

9.床の間に正座で歌うアヴェマリア / 丸山進
(5票:北原 中川 大嶽 犬山 猫田)

10.湯たんぽのぽにさそわれて行く銀河 / 中川喜代子
(5票:なかはら 瀧村 青砥 大嶽 猫田)

11.ニラなのか水仙なのかわからない / 米山明日歌
(4票:早川 安藤 三好 犬山)

12.道の駅ルノアール風の林檎買う / 大嶽春水
(6票:中川 丸山 米山 妹尾 犬山 魚澄)

13.カバの耳地に伏せたまま雪になる / 犬山高木
(5票:なかはら 妹尾 早川 青砥 猫田)

14.妹はくるくるくるとよく回る / 猫田千恵子
(5票:なかはら 瀧村 中川 早川 三好)
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# by nezimakikukai | 2016-12-26 22:20 | 句会結果報告 | Comments(0)

2016年が終わりそうです。

 18日の日曜日に今年最後の句会が終わった。三島から米山明日歌さん、神戸から妹尾凛さんが来てくれて、ねじまきも年の瀬の賑わいである。それにしても、1年はどうしてこんなに猛スピードで過ぎてしまうんだろう。ウカンムリの漢字を追いかけて2月からスタートしたが、あれよあれよと「寝」の12月である。12月を極月と呼ぶことを知ったのは、ねじまき句会に参加した最初の12月だった。鮮烈な極月!10年以上たった今でも、最初の衝撃のせいか極月はちょっと特別なもののような感じがする。
 12月は「川柳 ねじまき」の発行予定月でもあった。(すでに過去形!)残念ながら少々遅れてしまって現在校正中。年末年始にかかるので、みなさんに読んでいただけるのは来年早々になる。「ねじまき」を世に送り出すのは本当にどきどきだ。自分たちの精一杯を尽くすしかないのだが。
 そういえば、10月に句会にお邪魔した「杜人」と「垂人」の発行もまもなくらしい。楽しみ!
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# by nezimakikukai | 2016-12-20 23:33 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「おもしろ川柳会 合同句集」第十号

おはじきで不定愁訴をはじき出す   中川喜代子
音程は外れているが上機嫌      浅見和彦
ためらいもなく傷を持ち帰ります   今井さき子
まな板の音が止まれば身構える    吉田武彦
さりげなく半音下げて言い訳す    佐藤ちなみ
男だったら言われ続けて女です    高橋靖子
血圧計二台並べて腕競う       鈴木まち
忘れたい昨日に声をかけられる    市川誠
年金が生きているかと調査する    鵜飼えつこ
野球帽が残念そうに落ちている    かわいあや
神秘的と言われ続けて穴になる    つくしんぼ
まあいいかタートルネック前後ろ   猪きよみ
お互いの霧の部分は回り道      竹内美千代
寄せ書きで苦し紛れに和の字書く   宮田勉
神さまになってお告げを言い渡す   青砥和子
何年も着信のない糸電話       真理猫子
メールでは涙の跡が分からない    丸山進

***

おもしろ川柳会は瀬戸市の公民館の講座から生まれた句会だということだ。瀬戸市もすごいし、公民館もすごいし、丸山先生もメンバーのみなさんもみんなすごいと思う。たくさんの方が集まって、11年も続いて、こうして句集も出して。心のこもった成果がここにある。
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# by nezimakikukai | 2016-12-13 23:35 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(4)

「青」

国民文化祭で徳田ひろ子さんにお会いした。「青」はそのとき頂戴した徳田さんの句集である。きっとこれまでにも同じ会場にいたことはあると思うのだが、至近距離(30センチくらい)でお声を聞いたのは初めてである。まさにかっこいい姐御!幸運なご縁で句集をもらい受けた。わあ、青い表紙は柳本元々さんの絵ではないですか。もくじには「第一章 青嵐」「第二章 青い花」「第三章 青兎」「第四章 青垣」と並んでいて、青づくし。徹底してるわ、さすが姐さん。この句集には面白い仕掛けが隠されているとお聞きしたのだが、わたしのヘボい脳では未だ発見にいたらない。

夏までの長さを犬かきのままで
塩加減まちがえてから姉のまま
交差点海に向かって青になる
満月で爪を研いではいけません
君の手から37度2分の月が出る

豪快な(って言ったら叱られるだろうか?)ひろ子さんの繊細な心がいっぱいつまった句集である。
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# by nezimakikukai | 2016-12-06 23:11 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「川柳 裸木」

熊本のいわさき楊子さんから、うすみどりいろの表紙の冊子が届いた。シンプルなデザインのうつくしい1冊である。

裏側で滝の痛みを聞いていく    樹萄らき

くるぶしに一足遅い春が来る    久保山藍夏

言い訳をしている月が欠けている  阪本ちえこ

おめでたい話に乗っていく綿毛   北村あじさい

夕顔のどれも視線をあわせない   いわさき楊子

透明な音たて動くいもうとよ    上村千寿

比喩でなく人参のあるカレーだな  川合大祐


それぞれの作家ごとに手触りも匂いもちがう20句がならんでいて興味深い。「交換柳読」のページもあって、作品を読むことを大切にしていらっしゃるところにおおいに共感した。ねじまきも頑張らなくちゃ!
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# by nezimakikukai | 2016-11-29 22:47 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(1)

ありがとうございました。

 ねじまき番外編に参加してくださったみなさま、ありがとうございました。昨日、句会結果のページにアップいたしました。ふだんの2倍ほどの句がならんでいて、にぎやかです。メンバーも多様なので句のならんだ景色もいつもとは違う新鮮さがあります。また、みなさまにお声をかける機会があるかと思います。そのときにも、一緒に楽しくお遊びください。
 ところで、11月も下旬に入りました。「川柳ねじまき」#3は年内発行を目標にがんばっていますが、日程的にきわどいところです。遅くとも年明け早々には発行いたしますので、もうしばらくお待ちください。第2号を読んでくださった方から「次号も楽しみに待っています!」と言っていただいたことが、プレッシャーでもあり、パワーの源にもなっています。ちっとも話が出ないけど「ねじまき」はもうやめちゃったの?なんて思われるといけないので、ちょっと言い訳がましく言ってしまいました。
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# by nezimakikukai | 2016-11-22 22:54 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

ねじまき番外編(2)  「寒」

1.寒鰤のふともものそのあかきところ            犬山高木
2.さよならを決めてわたしの寒の入り           米山明日香
3.北海道の寒さ爆発しています                松木秀
4.推敲に推敲重ね寒いギャグ                 丸山進
5.何もないところに寒をおいてみる             三好光明
6.寒暖差あってだるまの眉の位置             中川喜代子
7.寒々と障子を渡る五円玉                 安藤なみ
8.かゆくてもとどかぬ河馬の寒気団             月波与生
9.ぜったいに来るはずだった寒くなかった         笹田かなえ
10.トランプのパパにひれ伏す寒気団             松本清展
11.共和党寒中水泳大会                  森山文切
12.無視されて寒い今夜の玉子酒                無木
13.温く熱く寒く痛くて誰かいる              青砥和子
14.寒川にUSJを誘致する               いなだ豆乃助
15.「っぱねえっす、ぱねえっす」と来る寒太郎       魚澄秋来
16.捨て方がわからない寒天なこころ            守田啓子
17.失恋をまたしただけサ 寒の滝            福村まこと
18.究極の寒色である雪が積む               吉田吹喜
19.砕けそうなほどの寒さを渡される           徳田ひろこ
20.きのうより寒いステンレスのひかり           八上桐子
21.寒空に三日月 声は届いたか              須川柊子
22.「さっぶ」「寒い!」笑い転げる通学路         早川由香
23.吉田、吉田、吉田、お前がしゃべるたび寒い    なかはられいこ
24.極寒の朝がキンゾクオンで鳴る            猫田千恵子
25.振り向いた眼にはシベリア寒気団            ひとり静
26.寒い目で真っすぐ見てる被告席             坪井篤子
27.寒いので夫の布団もぐりこむ             橋倉久美子
28.寒くって右足にはく赤い舌              斉尾くにこ
29.満天の星 寒天の天の川               北原おさ虫
30.寒冷地仕様の顔で笑う姉               瀧村小奈生
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# by nezimakikukai | 2016-11-21 23:07 | 句会結果報告 | Comments(0)

賞もないのに・・・

「寒」を一緒に遊んでくださる方がいてとても嬉しい。はじめまして!という方もいらっしゃってますます嬉しい。今夜は、風がびっくりするような音をたてて吹いている。いかにも寒さがやってきそうな夜である。北海道の寒さに目が留まる。

北海道の寒さ爆発しています    松木秀

北海道はもう相当寒いのだろうか。寒いのは苦手だから、爆発されてはひとたまりもないなと思う。

かゆくてもとどかぬ河馬の寒気団    月波与生

「河馬の寒気団」は「ロバのパン屋さん」みたい。あんまりこわくないし、ちょっとかわいい。

「っぱねえっす、ぱねえっす」と来る寒太郎    魚澄秋来

こりゃあ、北風小僧かしらん。半端ない寒さは勘弁してほしいけど。

こうやって、いろんな人が訪ねて句を書き込んでくださるので、ねじまきは寒さ知らずだ。
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# by nezimakikukai | 2016-11-15 23:32 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(3)



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