月刊 ★ ねじまき 

歳時記に踊る大腿四頭筋    安藤なみ

なみさんは、瀬戸丸山教室からのねじまき参加。丸山進さんの川柳の魅力と人柄が育てた瀬戸の宝の一人である。おかじょうき川柳社の会員でもあり、精力的に活動している川柳作家だ。なんといっても「大腿四頭筋」ですよ。大胆ですよね。ユニークな視点と思いっきりのよい表現で、不思議な世界を開いてくれる。柔らかで上品な物腰から、ガッツリとしたボケをかましてくれる魅力的な人である。
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# by nezimakikukai | 2014-09-09 14:44 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「川柳ねじまき」#1以後。

句会結果を見てくださっている方は御承知のことだと思うが、「川柳ねじまき」創刊号の準備を始めた後に句会に参加してくださっているメンバーがいる。みんなで第2号に向けて始動中ということになるのだが、ねじをまきつつ御紹介させていただこうと思う。
というわけで第1弾。

残照が届く行き止まりの空に    妹尾凛

凛ちゃんは神戸からの参加。私が初めて会ったのは、神戸での大会だった。あどけない表情から「若い方」に分類しそうになっていたら同じグループだとわかって相当に驚いた。見かけも謎だが、内面もなかなか神秘。芯が強く豪快かと思えば、繊細で抒情的。子どもかと思えば、揺るぎないおとな。そして、「行き止まりの空」を見つけちゃう人なのである。
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# by nezimakikukai | 2014-09-02 16:32 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

題詠「照」。

父がよく見える間接照明で    八上桐子

第113回ねじまき句会の題詠の最高点句。私自身は、題「照」→「間接照明」→「父」という過程に惹かれた。「照」から「間接照明」は十分に出てくるが、そこから「父」にたどりついたところに魅力を感じる。題の縛りがあり、そのうえで題から自由になることをすんなりと実現している句だと思う。読みの点でも、間接照明によってとらえられる父の姿、父と娘の関係性(作者は伏せて選句していますが、明らかに父と娘だと読めます。)など、伝えられたものを皆が共有することができる気持ちのよい句。
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# by nezimakikukai | 2014-08-26 16:16 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第113回ねじまき句会

題詠「照」

1.残照ではみ出たところ削るから/ 米山明日歌
(3票:八上 ながた 会田)

2.残照が届く行き止まりの空に/ 妹尾凛 
(6票:八上 安藤 会田 なかはら 青砥 米山)

3. 残照を拒むカットグラスの埃/ 安藤なみ 
  ( 5票:丸山 三好 北原 青砥 米山)

4.あのころはそんなものまで照りかえす/ 瀧村小奈生
 (1票:会田)

5.照り返しひょいとかわしてスナフキン/ 青砥和子
 (2票:三好 妹尾)

6.これからじゃ男八十の照り返し/ 北原おさ虫 
 (1票:丸山)

7.照明があたると消えてしまう橋/ なかはられいこ
 (8票:八上 三好 ながた 二村 安藤 瀧村 北原 米山)

8.父がよく見える間接照明で/ 八上桐子
 (9票:丸山 なかはら ながた 妹尾 二村 北原 青砥 会田 瀧村)

9.照準が合わぬホタルが多すぎる/ 三好光明
 (1票:青砥)

10.照準をあわせて桃の木になって/ ながたまみ
 (6票:八上 三好 妹尾 安藤 瀧村 米山)

11.空蝉のなおこんこんと照らさるる/ 二村鉄子
 (4票:丸山 なかはら 安藤 北原)

12.モノクロの波照間の海チラシ裏/ 会田ゆう子
 (2票:なかはら 二村)

13.半月に外反母趾を照らされる/ 丸山進
 (4票:ながた 妹尾 二村 瀧村)
 


雑詠

1. パンダです永住します竹島に/ 会田ゆう子

2. くれないか戸惑っているヒグラシは/ 青砥和子
 (1票:会田)

3. 立秋が八木節のまま罷り出る/ 北原おさ虫
 (4票:丸山 二村 安藤 瀧村)

4.裾をもつ役目で今日もさそわれる/ 米山明日歌
(7票:八上 ながた 妹尾 なかはら 北原 会田 二村)

5. 小声だった か細い想い沁み返る/ 三好光明

6.あの頃をまた軒下に吊るしてる/ 丸山進
 (5票:ながた 妹尾 安藤 会田 瀧村)

7. しずしず歩く死んでいく虫のそば/ 妹尾凛
 (2票:青砥 米山 )

8. 非業でも非合法でもない蚯蚓/ 瀧村小奈生
 (7票:丸山 なかはら 三好 八上 北原 青砥 米山)

9. 歳時記に踊る大腿四頭筋/ 安藤なみ
 (7票:丸山 なかはら 三好 妹尾 北原 二村 青砥)

10. 胸中のほていあおいをどうしましょ/ なかはられいこ
 (8票:八上 ながた 妹尾 二村 北原 青砥 瀧村 米山)

11.咳止めのシロップ暗記したメール/ 八上桐子
 (4票:丸山 三好 ながた 安藤)

12.夕立の匂いをさせて飛ぶせなか/ ながたまみ
 (4票:八上 なかはら 安藤 会田)

13.さるおがせひさびさにみる玉すだれ/ 二村鉄子
 (2票:三好 米山)
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# by nezimakikukai | 2014-08-24 11:26 | 句会結果報告 | Comments(0)

拝啓、御前田あなた様

いつもねじまき句会に御厚情を賜り、感謝いたします。またこのたびは、句集から全員の句を1句ずつ拾い上げてショートストーリーを編んでくださいましたこと、無上の喜びを感じております。「おまえ」だの「あなた」だの貴方様の名を何度も何度も心の中で唱えては、謎に包まれた貴方様の存在が身内に膨らんでゆくばかりでございます。貴方様の博識と深い洞察とかろやかな感性には心より敬服いたしております。もしももしも、いつかお会いできる日が来たら、手の中で溶けることのないチョコレートをいっぱいぎゅっと握りしめて、つぶやく言葉を力のおよぶ限り考えぬいて参上したいと存じます。   敬具

「人生でいちどだけ巻くありふれたねじまき。」
http://ameblo.jp/motokichi26/entry-11911964928.html
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# by nezimakikukai | 2014-08-19 10:59 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

こだま。

こだまにとり囲まれて感謝しながら過ごす日々です。「川柳ねじまき」#1がお手元に届いて以来、ブログでとりあげていただいたり、ツイッターで紹介していただいたり、とてもうれしいです。メールをくださる方、お手紙をくださる方、コメントを寄せてくださる方、お電話をくださる方も!少しずつ注文もいただいて、毎日コンビニに通って発送するので、コンビニのアルバイトさんたちもわたしが行くと、「メール便?」な視線を送ってきます。手続きをすませると、心の中で「いってらっしゃい!」と言って送り出しています。毎日かえってくるこだまの中で、しっかりしなきゃ!と緊張感を新たにしています。
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# by nezimakikukai | 2014-08-12 19:15 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

定型のちから。

柳本々々さんが、ブログ「あとがき全集」で二村鉄子さんと丸山進さんの句をとりあげて、定型について考察していらっしゃるのを興味深く読ませていただいた。二村さんの句は「定型としては満身創痍」、丸山さんは「きっちりと川柳定型のスタンスを確保」した句として紹介されている。わたしたちが、いかに定型をよりどころとして表現し得ているのかを再確認させられる内容だった。柳本さんが、ねじまき句会に参加して、選評のときにこんな発言をしてくださったら、おもしろいだろうなあとつい妄想してしまう。そんなことが起こったら、相当楽しいにちがいない。
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# by nezimakikukai | 2014-08-05 16:46 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(2)

句会結果報告を更新しました。

この1週間は、どきどきしながら過ぎていきました。「ねじまき」#1の発行に関して、思いがけないほどいろいろな方から反響をいただき、さらにご注文までいただいて、ありがたいことこのうえありません。と同時に、実務対応に関してあまりにぼんやりしていたため、すぐに本をお届けできず、発送が8月上旬になってしまうという申し訳ないことになってしいました。どうぞお許しください。

第112回の雑詠、最高点句はこれ。

落ちていた銀の月なら煮沸する    ながたまみ

暑くて、わらわらしているときに、こういう句に出会うと、しゃらーんと脱力します。いわゆる川柳効果じゃないかと思ったりするのです。
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# by nezimakikukai | 2014-07-29 10:23 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第112回ねじまき句会

題詠「煮」


1.関東煮みたいな出汁が出てる町/北原おさ虫
  (3票:米山 丸山 会田)
2.クラスメイツ良くも悪しくも煮えたぎる/青砥和子

3.なすの煮浸しここにしかない夜となりし/八上桐子
  (8票:なかはら 瀧村 北原 安藤 妹尾 三好 青砥 ながた)
4.またすぐにさびしくなるね豆を煮る/妹尾凛
  (8票:八上 北原 安藤 米山 三好 会田 青砥 ながた)
5.全方位的に完璧な煮くずれ/瀧村小奈生
  (5票:なかはら 八上 米山 三好 青砥)
6.煮立てても半煮えのまま受動態/三好光明
  (1票:青砥)
7.一塊の肉の重さが煮えていく/安藤なみ
  (5票:なかはら 八上 丸山 妹尾 会田)
8.鶴亀も煮干にするぞあの国は/会田ゆう子
  (1票:ながた)
9.甘い時に肩まで浸り煮られてる/丸山進
  (1票:妹尾)
10.面取りを充分にして煮くずれる/米山明日歌
  (4票:瀧村 北原 安藤 三好)
11.煮られつつ冬瓜馬車にならんとす/なかはられいこ
  (4票:瀧村 丸山 安藤 ながた)
12.落ちていた銀の月なら煮沸する/ながたまみ
  (8票:なかはら 瀧村 八上 北原 米山 妹尾 丸山 会田)

雑詠

1.やみくもにむすびの中をのぞかれる/米山明日歌
(6票:瀧村 北原 安藤 三好 丸山 会田)
2.制服のひまわり風に向くそっと/会田ゆう子
  (3票:安藤 米山 妹尾)
3.ほぼまるい不定愁訴のような月/瀧村小奈生
  (6票:なかはら 八上 安藤 丸山 会田 青砥)
4.つり革のひとつ揺れ方違ってる/丸山進
  (8票:なかはら 八上 米山 妹尾 三好 瀧村 青砥 ながた)
5.岩絵の具膠に魔法懸けられて/三好光明
  (1票:北原)
6.太刀魚の三分割に死が光る/安藤なみ
  (2票:妹尾 三好)
7.夕空にジンジャーエール手風琴/妹尾凛
 (2票:安藤 丸山)
8.七月の七がちからをふりしぼる/なかはられいこ
  (5票:八上 瀧村 北原 青砥 ながた)
9.きっかけはカモメを追って飛んだこと/青砥和子
  (6票:なかはら 八上 米山 三好 会田 ながた)
10.灯台の8秒毎にくる痛み/八上桐子
  (9票:なかはら 瀧村 米山 妹尾 北原 丸山 会田 青砥 ながた)
11.梅雨明けの摩文仁を濡らす蝉の雨/北原おさ虫
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# by nezimakikukai | 2014-07-29 10:06 | 句会結果報告 | Comments(0)

川柳「ねじまき」#1

ねじまきました!構想から2年、いろいろあって時間がかかってしまいましたが、ねじまき句会の川柳の本第1号がやっとかたちのあるものになりました。お世話になった方にも早くお届けしたいと思っています。今回の参加メンバーは10名。なかはられいこ、丸山進、八上桐子、米山明日歌、青砥和子、ながたまみ、魚澄秋来、二村鉄子、荻原裕幸、瀧村小奈生。各自のここ数年の作品から30句を掲載し、なかはられいこと荻原裕幸がそれぞれに評を書きました。それ以外に、ねじまき句会の実況と川柳作家・俳人・歌人による「俳句と川柳」の対談もあります。ここが始まり。さらにメンバーを加えて第2号に向かいたいと考えています。1部500円。興味をもってくださった方は、こちらのコメント欄、またはねじまき句会nezimaki@coffee.ocn.ne.jpにご連絡ください。
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# by nezimakikukai | 2014-07-22 10:48 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(8)

新しい試み。

ねじまき句会では、先月から1週間前に投句することになりました。以前は、直前の土曜日に投句し、句会当日に初めて句稿を見て選句していました。現在は、題詠と雑詠それぞれ1句ずつを1週間前に投句し、その翌日に雑詠のみメーリングリストを使って句稿を流して、あらかじめ各自が選句したうえで句会に臨んでいます。じっくり時間をかけて選ぶのと、初見で20分か30分の間に選ぶのとでは、変わらない部分と変わる部分が出ます。それも含めて検証中といったところでしょうか。読むことを重視するねじまき句会の新しい試みです。
まだ慣れていなくて、わたしは危うく今月の投句を忘れるところでした。20日が句会だと明確に認識しているのに、事前投句のことを1ミリも思い出さないなんてまったくどうなっているのやら。さあ、今度の日曜は句会。完成した川柳誌「ねじまき」を持って出かけます!
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# by nezimakikukai | 2014-07-15 14:37 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

題詠「然」。

ねじまき句会の題詠の題は漢字一文字である。2014年は部首が〈れんが〉の漢字シリーズ。そして、6月句会の題は「然」だった。厳守すべきルールは、必ずこの漢字を含む句をつくることである。題は大きな契機であり、わたしたちは普段向き合ったことがないものと出会うチャンスを得る。お、来月の漢字はいけそう、などと思うのは錯覚で、取り組んでみると、やりやすい題などあったためしがない。それも含めて、適切な題の設定方法ではないかと思っている。
では、題詠「然」から一句。

偶然と出会うカムチャッカ半島で   なかはられいこ

固有名詞の力を存分に生かした句である。広大なロシアの東の端っぽから、だらしなくどろんと垂れ下がったあの半島。そんなところで出会う偶然とはどんなものなのか。いやもう、どうでもいい感じだ。そう言えば、谷川俊太郎さんの詩には「カムチャッカの若者」が出てきた。音には聞き覚えがあり、地理的な現実認識は薄い感触と、「偶然と出会う」という曖昧な設定とのバランスがよい。一生行かないに違いない場所のひとつである。
なかはらさんは、こういう力を秘めた固有名詞を見つけ出すのがうまい。以前の句会にこんな句もあった。

これはもう体言止めでチチカカ湖   なかはられいこ
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# by nezimakikukai | 2014-07-08 13:41 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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