月刊 ★ ねじまき 

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「川柳木馬」第150・151号合併号

高知から文旦が届いた日、同じく高知から「川柳木馬」が届いた。川柳木馬とかけて文旦ととく、その心は、どちらもいい匂い。巻頭は「作家群像・徳長怜 篇」である。またまた、いい匂い。怜さんとは、「カード」の大会の二次会のあと一緒に地下鉄までダッシュした仲である。あのときは清水かおりさんも一緒だった。あちらこちらで徳長怜さんの句に出会って、いつからか何かあると怜さんの句を探すようになっていた。でもこうして、まとまったかたちで句を読ませていただいたのは初めてだったので、とてもうれしかった。

長期予報ではあなたは海である

じゃあ短期予報だと何なのだろうとか、長期予報で海だという人を私は好きになれるのだろうかとか、ついつい考えてしまう。作者の投げた言葉の先で遊ばせてもらう楽しさ。しかもなかなか気持ちいい。

バス停は武士になる気で立っている

やっぱりなあ。怜さん、そうだと思ったよ。まちがいなく武士!思わず納得させられる。

舟偏をつけてたゆたうのも一手

なんてシャープ!うまい!だけど、それだけじゃない。あり得ないことなのだけれど、舟偏をつけてたゆたうことができそうな気がするのだ。

徳長怜さんの言葉は、想像力をぐわんと刺激する一錠である。
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by nezimakikukai | 2017-02-28 20:19 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第137回ねじまき句会

題詠「頁」

1.5頁目緋鯉じゃなくて悲恋です/丸山 進
(1票:米山)
2.五頁目の犬を放して迷う森/青砥和子
(3票:安藤 魚澄 瀧村)
3.黒塗りの頁に骨折音がする/安藤なみ
(7票:米山 丸山 北原 三好 犬山 青砥 八上)
4.青太くヘドロの頁を描いてある/三好光明
5.とうに忘れた白かった日の頁/猫田千恵子
  ( 4票:丸山 北原 青砥 八上)
6.なかほどの頁の轍知るすみれ/中川喜代子
  (3票:犬山 瀧村 大嶽)
7.月の匂いのする頁岩のすきま/米山明日歌
  (4票:北原 魚澄 猫田 犬山)
8.頁繰る雪の匂いが深くなる/瀧村小奈生
  (9票:なかはら 丸山 安藤 北原 猫田 青砥 中川 大嶽 妹尾)
9.満月は薄荷の味と知る頁/魚澄秋来
  (6票:なかはら 安藤 犬山 青砥 中川 妹尾)
10.漢字なのに頁は英語の当て字だけ/北原おさ虫
  (1票:大嶽)
11.頁を破りさよならと書く星月夜/犬山高木
12.逆さまにしても夏とも頁とも/八上桐子
  (5票:なかはら 猫田 瀧村 三好 妹尾)
13.びっしりと鳥が詰まっている頁/なかはられいこ
  (10票:米山 魚澄 安藤 三好 猫田 瀧村 中川 大嶽 八上 妹尾)
14.ちりちりと枯葉の頁ふってくる/妹尾 凛
  (3票:なかはら 三好 八上)
15.山吹の頁たどっておりる過去/大嶽春水
  (4票:米山 丸山 魚澄 中川)

雑詠

1.きょうもぺたんぺたん月とすれちがう/妹尾 凛
(6票:米山 安藤 瀧村 猫田 中川 大嶽)
2.鬼の面耳元春物カンガルー/犬山高木
3.雪の日よ今日さがすのは愛とルッコラ/魚澄秋来
  (5票:なかはら 瀧村 三好 八上 妹尾)
4.如月のはたらく空とはたらく木/なかはられいこ
(6票:丸山 魚澄 瀧村 安藤 青砥 八上)
5.助六の顔して払う傘の雪/北原おさ虫
(7票:なかはら 魚澄 犬山 青砥 中川 大嶽 八上)
6.小春日の魚それとなく影を生み/八上桐子
(4票:米山 安藤 北原 妹尾)
7.ゴーギャンとゴッホもしくは護摩の灰/瀧村小奈生
(2票:なかはら 丸山)
8.縄文の顔でたずねて来る長姉/中川喜代子
(8票:丸山 魚澄 猫田 北原 三好 犬山 大嶽 妹尾)
9.梅が咲き返事はやっと八長調/米山明日歌
(4票:丸山 犬山 三好 青砥)
10.スカートの裾から溶けて水の色/猫田千恵子
  (4票:なかはら 米山 魚澄 瀧村)
11.出会い時皮を剥げるか狩りと恋/三好光明
12.夕焼けと張り合う首の蕁麻疹  安藤なみ
  (3票:中川 大嶽 八上)
13.路地裏で探すカフェとかカッパとか/青砥和子
  (3票:安藤 猫田 妹尾)
14.汗ポタポタ雨ポトポト人トボトボ/大嶽春水
  (1票:北原)
15.寄せ鍋の寄せ方エクセルが上手い/丸山 進
  (7票:米山 北原 猫田 三好 犬山 青砥 中川)
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by nezimakikukai | 2017-02-28 19:52 | 句会結果報告 | Comments(0)

「頁」

この間の日曜日が句会だった。実質的に今年最初の句会。題詠は「頁」。今年の最初にいかにもふさわしい題である。2017年の「新しい頁を開く」句会というわけだ。題との出会いは本当にありがたいことで、「頁」という字に「けつ」という読みがあることも「頁岩」という岩石のことも初めて知った。題詠の句のひとつひとつは、とても他人様とは思えない顔をして並んでいるように見える。「頁」という一文字をああでもないこうでもないと、矯めつ眇めつして呻吟した時間をメンバーと共有していたことに気づかされる。そうそう、それも考えた。ああ、それも句にしたいと思ったけどうまくいかなかった。だから出てきた句には妙に親近感があるのだ。自分がものにできなかった着想をしっかりと一句にしている作品には一抹の悔しさを覚えつつ感服する。それぞれの苦労がしんしんと伝わってくる第一「頁」であった。
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by nezimakikukai | 2017-02-21 23:47 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

ねじまきできました。

「ねじまき」#3がやっと完成しました。まだ印刷所から届いたばかりです。部屋の隅に積み上げられてしんとしずもっています。まだ沈黙を守っている・・・そんな感じです。今週の日曜日が句会なのでやっとメンバーの皆さんにもお届けできます。そのあと、待っていてくださった方にも順次発送して参ります。本当に大幅に予定が遅れてしまって申し訳ありませんでした。こちらにコメントをくださった樹萄らきさん、あと少しお待ちくださいね。
「ねじまき」♯3は、1冊500円。送料は200円です。読んでみたいと思ってくださる方、ご注文はコメント欄からも受け付けております。まず、コメント欄にその旨をお書きくだされば、その後メールで詳細(送り先住所、振込口座など)をやりとりいたします。どうぞよろしくお願い致します。
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by nezimakikukai | 2017-02-14 00:35 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(14)

久保田紺句集「銀色の楽園」より。

表紙の銀色から青へのグラデーションがとても美しい。この季節にぴったりの色合いである。

ゆっくりとひらくなんにもないこぶし
おひさまがまぶしいわたしわるいひと
ちいさくてかわいいそしておそろしい
もうひとつもらうなくしていいように
ひかりついたりひかりきえたりするわたし

すべて平仮名で書かれた句を拾ってみた。なぜこれらの句はすべて平仮名になったのだろう。意味のフィルターを通さないつぶやき。子どものようなありのまま。たどたどしい危うさ。それらを自覚的に書き表すときに平仮名が選択されるのだろうか。平仮名の句には、作者の声に触れているような感触がある。
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by nezimakikukai | 2017-02-07 23:03 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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