月刊 ★ ねじまき 

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「おぼろ夜情話」

仙台の鈴木節子さんが句集を送ってくださった。縦縞の着物のような色柄の素敵な表紙である。10月に「杜人」の句会におじゃましたばかりなので、〈漢字・節子さん〉と呼ばれていた鈴木節子さんのにこやかで人なつこいお顔がぱっと浮かぶ。

革命を考えているおばあさん

 冒頭の句で思わず笑ってしまう。そうだったんですね、節子さん。じゅうぶん考えられます。

寒天で固めるすったもんだなど

 すったもんだも随分と経験なさったことでしょう。少々のすったもんだなどにはビクともなさらないことと思います。寒天で固めるって・・・あんまり固める気がなさそうで好きです。

割り箸を割るとき通り抜ける風

 割り箸を割る瞬間って必ず何かが起こっていると思います。割り箸でいただく食事という、いつもと少し違う状況の中ではっと気づく何か、わたしもその風を感じたように思いました。

2016年のいちばん終わりに北の国から素敵な贈り物をいただいた。ありがとうございます!
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by nezimakikukai | 2016-12-27 22:55 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(4)

第136回ねじまき句会

1.ふて寝して清しこの夜背負い投げ / 犬山高木
(4票:中川 米山 三好 魚澄)

2.誘われる運河に添い寝する役で / 米山明日歌
(7票:瀧村 ながた 丸山 妹尾 三好 魚澄 犬山)

3.寝返りを打てば氷山落下音 / 中川喜代子
(8票:瀧村 北原 早川 安藤 米山 妹尾 大嶽 犬山 猫田)

4.寝てる間に財布と左脳盗まれる / 丸山進
(4票:なかはら 北原 青砥 大嶽)

5.うたた寝の背を押しあげて種子島 / 安藤なみ
(4票:瀧村 中川 犬山 猫田)

6.ふわふわぁ寝心地がいいねこの家 / 大嶽春水
(2票:早川 三好)

7.ターニングポイント通過中昼寝 / 三好光明
(5票:北原 中川 丸山 安藤 大嶽)

8.寝顔見る時に振り切るバロメーター / 早川由香
(3票:丸山 安藤 青砥)

9.匂やかな水かき現われる寝所 / 妹尾凛
(4票:なかはら 米山 早川 猫田)

10.寝る前の歯磨き二万三回目 / 猫田千恵子
(3票:なかはら 北原 大嶽)

11.妄想の種は弾けて寝違える / 青砥和子
(2票:ながた 魚澄)

12.後列は寝てる三十三間堂 / 北原おさ虫
(10票:瀧村 ながた 中川 丸山 早川 妹尾 米山 三好 犬山 魚澄)

13.僕という記憶のふるい寝台です / なかはられいこ
(3票:ながた 妹尾 青砥)

14.寝ぐせから煩悩無尽誓願断 / 瀧村小奈生
(4票:なかはら 安藤 青砥 猫田)


雑詠

1.雨音があかるい夜はまだ途中 / 瀧村小奈生
(7票:ながた 北原 米山 妹尾 青砥 大嶽 魚澄)

2.靴下の無い子探しに来るサンタ / 北原おさ虫
(3票:ながた 三好 大嶽)

3.地団太を踏んで鳥になる途中 / なかはられいこ
(5票:北原 中川 安藤 妹尾 犬山)

4.ひざまずく象の瞼を閉じてやる / 青砥和子
(2票:ながた 魚澄)

5.わたしにもほのかな骨のある月夜 / 妹尾凛
(9票:なかはら 瀧村 北原 丸山 早川 安藤 米山 青砥 魚澄)

6.7センチ浮き上がりたいハイヒール / 早川由香
(2票:三好 猫田)

7.解体をした手にそっーとのるたまご / 三好光明
(4票:瀧村 ながた 丸山 安藤)

8.オリゴ糖らしき半端なりし眉よ / 安藤なみ
(2票:丸山 米山)

9.床の間に正座で歌うアヴェマリア / 丸山進
(5票:北原 中川 大嶽 犬山 猫田)

10.湯たんぽのぽにさそわれて行く銀河 / 中川喜代子
(5票:なかはら 瀧村 青砥 大嶽 猫田)

11.ニラなのか水仙なのかわからない / 米山明日歌
(4票:早川 安藤 三好 犬山)

12.道の駅ルノアール風の林檎買う / 大嶽春水
(6票:中川 丸山 米山 妹尾 犬山 魚澄)

13.カバの耳地に伏せたまま雪になる / 犬山高木
(5票:なかはら 妹尾 早川 青砥 猫田)

14.妹はくるくるくるとよく回る / 猫田千恵子
(5票:なかはら 瀧村 中川 早川 三好)
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by nezimakikukai | 2016-12-26 22:20 | 句会結果報告 | Comments(0)

2016年が終わりそうです。

 18日の日曜日に今年最後の句会が終わった。三島から米山明日歌さん、神戸から妹尾凛さんが来てくれて、ねじまきも年の瀬の賑わいである。それにしても、1年はどうしてこんなに猛スピードで過ぎてしまうんだろう。ウカンムリの漢字を追いかけて2月からスタートしたが、あれよあれよと「寝」の12月である。12月を極月と呼ぶことを知ったのは、ねじまき句会に参加した最初の12月だった。鮮烈な極月!10年以上たった今でも、最初の衝撃のせいか極月はちょっと特別なもののような感じがする。
 12月は「川柳 ねじまき」の発行予定月でもあった。(すでに過去形!)残念ながら少々遅れてしまって現在校正中。年末年始にかかるので、みなさんに読んでいただけるのは来年早々になる。「ねじまき」を世に送り出すのは本当にどきどきだ。自分たちの精一杯を尽くすしかないのだが。
 そういえば、10月に句会にお邪魔した「杜人」と「垂人」の発行もまもなくらしい。楽しみ!
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by nezimakikukai | 2016-12-20 23:33 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「おもしろ川柳会 合同句集」第十号

おはじきで不定愁訴をはじき出す   中川喜代子
音程は外れているが上機嫌      浅見和彦
ためらいもなく傷を持ち帰ります   今井さき子
まな板の音が止まれば身構える    吉田武彦
さりげなく半音下げて言い訳す    佐藤ちなみ
男だったら言われ続けて女です    高橋靖子
血圧計二台並べて腕競う       鈴木まち
忘れたい昨日に声をかけられる    市川誠
年金が生きているかと調査する    鵜飼えつこ
野球帽が残念そうに落ちている    かわいあや
神秘的と言われ続けて穴になる    つくしんぼ
まあいいかタートルネック前後ろ   猪きよみ
お互いの霧の部分は回り道      竹内美千代
寄せ書きで苦し紛れに和の字書く   宮田勉
神さまになってお告げを言い渡す   青砥和子
何年も着信のない糸電話       真理猫子
メールでは涙の跡が分からない    丸山進

***

おもしろ川柳会は瀬戸市の公民館の講座から生まれた句会だということだ。瀬戸市もすごいし、公民館もすごいし、丸山先生もメンバーのみなさんもみんなすごいと思う。たくさんの方が集まって、11年も続いて、こうして句集も出して。心のこもった成果がここにある。
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by nezimakikukai | 2016-12-13 23:35 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(4)

「青」

国民文化祭で徳田ひろ子さんにお会いした。「青」はそのとき頂戴した徳田さんの句集である。きっとこれまでにも同じ会場にいたことはあると思うのだが、至近距離(30センチくらい)でお声を聞いたのは初めてである。まさにかっこいい姐御!幸運なご縁で句集をもらい受けた。わあ、青い表紙は柳本元々さんの絵ではないですか。もくじには「第一章 青嵐」「第二章 青い花」「第三章 青兎」「第四章 青垣」と並んでいて、青づくし。徹底してるわ、さすが姐さん。この句集には面白い仕掛けが隠されているとお聞きしたのだが、わたしのヘボい脳では未だ発見にいたらない。

夏までの長さを犬かきのままで
塩加減まちがえてから姉のまま
交差点海に向かって青になる
満月で爪を研いではいけません
君の手から37度2分の月が出る

豪快な(って言ったら叱られるだろうか?)ひろ子さんの繊細な心がいっぱいつまった句集である。
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by nezimakikukai | 2016-12-06 23:11 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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