月刊 ★ ねじまき 

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切れ字あり、古語風であり。

宿世とてツルムラサキに生まれけり   瀧村小奈生

川柳にはふつう切れ字は使わない、川柳はふつう口語で書くという原則からすればNGである。幸いにも歴史的仮名遣いは使わずにすんでいるが、違和感を持つ人もいるだろう。ねじまき句会は選んだ理由も選ばなかった理由も言う句会なので、当然賛否両論があった。選ぶ側の理由としては、「宿世」という古めかしい語に対して「とて」「けり」の選択がふさわしいということや、「ツルムラサキ」を配したおもしろさがあげられる。一方、選ばなかった側は、「宿世」などという普段使わない語を使ったうえに「けり」で止める言い回しにも疑問を投げかける。同じことをもっとわかりやすい言葉で言えないのかという意見もあった。題が「宿」で「宿世」という語にたどりつき、そこからすべてが始まった句なのだが、切れ字があっても古語が使われていても、川柳であることだけは明らかなように思われる。
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by nezimakikukai | 2016-10-25 23:24 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第135回ねじまき句会

題詠「宿」

1.どこよりも新宿にこだわるゴジラ / 青砥和子
(6票:魚澄 早川 中川 犬山 大嶽 米山)

2.新宿二丁目筋肉質な言葉とぶ / 米山明日歌
(7票:なかはら 瀧村 丸山 中川 青砥 安藤 妹尾)

3.宿をでる二日遅れの日記帳 / 三好光明    
(2票:猫田 青砥)

4.宿にはジャンヌダルクと記帳あり / 犬山高木
(3票:三好 安藤 ながた)

5.あと一枚あったはずなの「雪の宿」/ 魚澄秋来
(5票:なかはら 瀧村 三好 早川 米山)

6.人生とローン賭けても仮の宿 / 早川由香
(2票:安藤 大嶽)

7.吹き入れるとき土笛に宿る春 / 猫田千恵子

8.十月の鳩のまぶたに宿る音 / なかはられいこ
(5票:魚澄 瀧村 猫田 丸山 ながた)

9.なまぬるい秋の宿木よく眠れ / 妹尾凛
(1票:大嶽)

10.宿借りが美談におぼれ浮いている / 丸山進
(2票:犬山 ながた)

11.宿題を荒城の月が出してくる / 中川喜代子
(5票:魚澄 早川 丸山 犬山 米山)

12.宿世とてツルムラサキに生まれけり / 瀧村小奈生
(6票:なかはら 三好 猫田 中川 青砥 妹尾)

13.外に出て閉めて宿屋の色を見る / 安藤なみ

14.今は昔、宿題せずに外遊び / 大嶽春水
(1票:妹尾)

雑詠

1.面妖な抑揚ダライラマの喉 / 安藤なみ
(3票:三好 丸山 中川)

2.オハヨウのハとヨの隙に秋の風 / 瀧村小奈生
(4票:なかはら 猫田 青砥 大嶽)

3.防犯か監視カメラか金木犀 / 中川喜代子
(1票:早川)

4.月夜でも芒野原でもお断り / なかはられいこ

5.夕焼けや失禁していくダマスカス / 犬山高木
(3票:中川 安藤 妹尾)

6.覗き穴くらいの声はだせますよ / 米山明日歌
(9票:瀧村 三好 猫田 丸山 犬山 青砥 大嶽 安藤 ながた)

7.笑ってる百日草は2割以下 / 丸山進
(4票:なかはら 魚澄 中川 青砥)

8.もろもろのかなしみパンダの地団太 / 妹尾凛
(4票:瀧村 早川 米山 安藤)

9.蒟蒻を立ち直らせるなんて波 / 三好光明
(5票:早川 丸山 犬山 妹尾 ながた)

10.瓶底で出番待ちするあと一錠 / 早川由香
(2票:魚澄 猫田)

11.クレーンで吊り上げられる百年後 / 青砥和子
(5票:なかはら 魚澄 犬山 大嶽 米山)

12.端っこの席に聞きたいことがある / 猫田千恵子
(4票:瀧村 三好 米山 妹尾)

13.萩の散るたねやでふたつ栗きんとん / 魚澄秋来
(1票:ながた)

14.どんぶらこトラブル続きトラベラー / 大嶽春水
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by nezimakikukai | 2016-10-25 22:30 | 句会結果報告 | Comments(0)

第31回国民文化祭あいち2016

愛知県で10月29日から12月3日まで愛知県で開催されるビッグ・イベントなのでねじまきにも関係のある分野別フェスティバルについてご紹介します。

☆連句の祭典
10月29日(土)
 (吟行会) 市内各所 12:30~17:30          
 (交流会) 熱田神宮 神宮会館 18:00~20:00
10月30日(日)
 (連句大会) 熱田神宮 文化殿 10:00~16:30

☆川柳の普及向上と川柳愛好家のための全国大会
11月20日(日) 犬山市民文化会館 9:00~17:00

11月は国民文化祭の川柳大会に参加するメンバーも多いので句会はお休みにしました。全員とはいきませんが、参加可能なメンバーは国民文化祭に行ってきます。
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by nezimakikukai | 2016-10-18 23:35 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「宮」という題。

「宮」。題詠という機会をもらわなかったら、使わないかもしれないと思う言葉だ。135回の記録でおわかりいただけるように、おおむね苦吟である。苦しいけれど、並んだ15句の合間から、必死になって「宮」と向かい合う仲間の姿も垣間見えるようでうれしくなってくる。ついでに、「海宮」がリュウグウだとか、思わぬ勉強もできる。「守宮」は使うまいなどというわかるようなわからないような決心で臨んだ人もいるらしく、何やらおもしろいのである。

宮仕えした事がある公孫樹   中川喜代子

「宮仕え」と「公孫樹」の響き合いが絶妙。題が生み出した句と言えるのではないだろうか。

重ねてみました守宮のつめたさを   八上桐子

ああ、やっぱり守宮には逆らえません。「つめたさ」を重ねられたら降参するしかない。

10月は「宿」にチャンスをもらうことになっている。
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by nezimakikukai | 2016-10-11 23:57 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

金木犀の国へ。

なかはられいこ、青砥和子、妹尾凛、瀧村小奈生の4人で「杜人」の句会に参加させていただいた。青森からは笹田かなえさんも。仙台駅に降り立つと、青森から来たかなえさんや飛行機で神戸から来た凛ちゃんと、歩きながらいとも簡単に合流。すごいな、仙台。きっと目に見えない力が働いているにちがいない。仙台は、のっけから金木犀の香りに満ちている。季節が早い。やはり北の国だ。いっぱい花をつけた大きな木が街のいたるところにある。なかはられいこさんは、到着するなり「仙台に住みたい」宣言を連発していた。「いいなあ、仙台。」「好きだなあ、仙台。」確かに気持ちはよくわかる。「杜人」の句会レポートは、「ねじまき」♯3に掲載予定。句会の後、広瀬ちえみさんが素敵なお店に案内してくださって、おいしい夕食をいただいた。その途中で、どんな経緯だったのか「じゃあ、明日は松島で吟行しましょうか。」というちえみさんの声がして、翌日は松島吟行というオマケまで堪能した。夢のように(本当に夢のように)楽しい2日間だった。
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by nezimakikukai | 2016-10-04 23:17 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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