月刊 ★ ねじまき 

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最中やらきゅうりやら。

真夜中に最中の皮で最高潮       樋口りゑ
ひらがなの一字をとってきゅうり食う  大嶽春水

 7月句会の雑詠の作品だ。樋口さんは5月の句会から参加、大竹さんは今月の新しい顔である。
 樋口さん、真夜中に最中の皮でいったい何を盛り上がっているのか・・・。「真夜中」「最中」で、「最中」「最高潮」なんですね。嫌味のない馬鹿馬鹿しさと意味不明さが楽しい句です。
 大嶽さん、わたしは今、毎日1本きゅうりを丸かじりしているのですが、「し」でしょ、「つ」でしょ、確かにきゅうりはひらがなです。味も食感も、中の薄緑の色合いもひらがなだと思います。
 句会に行って、新しい顔に出会うとどきどきする。たぶん、初めて参加してくださった方は、こちらの何倍もどきどきしていらっしゃることだろう。どきどきする出会いがあることは、とても幸せだとわたしは感じている。
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by nezimakikukai | 2015-07-28 22:49 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第122回ねじまき句会

題詠「脚」

1.七月の梯子八月の脚立 / 瀧村小奈生 
  (6票:なかはら 丸山 米山 樋口 妹尾 八上)  

2.脚だけのマネキン デモに行く明日 / 八上桐子
  (11票:なかはら 丸山 米山 魚澄 安藤 三好 犬山 青砥 樋口 中川 妹尾)

3.脚あげる星空ぐっと近づいた / 妹尾凛
  (3票:なかはら 瀧村 大嶽)

4.夏が来た乱高下する脚線美 / 魚澄秋来
  (3票:三好 北原 犬山)

5.こんなときだけど鳩の脚ピンク / なかはられいこ
  (9票:米山 安藤 三好 大嶽 瀧村 青砥 樋口 中川 八上)

6.脚本家のために庖丁研ぎあげる / 青砥和子
  (4票:なかはら 米山 魚澄 樋口)

7.〇、五脚に浸るプリンシパル / 安藤なみ
  (2票:丸山 大嶽)

8.脚線美見せてシンクロするカエル / 北原おさ虫
  (2票:瀧村 犬山)

9.血液で90度まで脚上げる / 大嶽春水
  (1票:安藤)

10.雨脚が欽ちゃん走りしてこける / 丸山進
  (10票:安藤 三好 北原 大嶽 瀧村 犬山 青砥 中川 八上 妹尾)

11.脚のばし昆虫になる僕と君 / 犬山高木
  (3票:魚澄 北原 丸山)

12.脚立のふるさとキリンの長い脚 / 三好光明
  (3票:犬山 中川 妹尾)

13.三脚は三の字が好き芝居好き / 中川喜代子
  (2票:なかはら 魚澄)

14.やさしさの椅子一脚を持ちあるく / 米山明日歌
  (7票:魚澄 北原 大嶽 青砥 樋口 中川 八上)

15.罪の重さに合わせて選ぶ蛸の脚 / 樋口りゑ
  (9票:米山 安藤 三好 北原 瀧村 丸山 青砥 八上 妹尾)



雑詠

1.真夜中に最中の皮で最高潮 / 樋口りゑ 
  (2票:なかはら 妹尾)

2.したたりの中でふくれていく言葉 / 米山明日歌 
  (8票:魚澄 三好 大嶽 丸山 青砥 樋口 中川 八上)

3.仏壇の前で死んだふりしてみる / 中川喜代子  
  (4票:魚澄 青砥 樋口 八上)

4.ワタクシを細切れにして冷蔵庫 / 三好光明   
  (4票:米山 魚澄 北原 大嶽)
 
5.不機嫌に石膏を割る夜明け前 / 犬山高木   
  (2票:瀧村 安藤)
 
6.あきらめたイルカ一番たかく跳ぶ / 丸山進  
  (6票:なかはら 魚澄 安藤 大嶽 犬山 青砥)

7.ひらがなの一字をとってきゅうり食う / 大嶽春水  
  (6票:米山 三好 瀧村 犬山 丸山 妹尾)

8.イケメンもイクメンも昼はつけ麺 / 北原おさ虫  
  (2票:大嶽 中川)

9.擬態して這い出るベッド下の埃 / 安藤なみ  
  (5票:三好 北原 丸山 樋口 中川)

10.割り算の余り持たされるつぶつぶ / 青砥和子 
  (6票:米山 三好 犬山 樋口 中川 妹尾)

11.朝顔がいくつ咲いたかしか見ない / なかはられいこ 
  (7票:米山 魚澄 安藤 北原 瀧村 青砥 八上)

12.取り敢えず四人の時の顔をする / 魚澄秋来  
  (9票:なかはら 米山 安藤 北原 瀧村 丸山 樋口 八上 妹尾)
 
13.ゆるやかな遠くの夏の海暮れる / 妹尾凛 
  (4票:なかはら 大嶽 犬山 丸山)

14.左手で貼る絆創膏ねこの鈴 / 八上桐子 
  (4票:三好 瀧村 犬山 妹尾)

15.滅相もございませんが青い枇杷 / 瀧村小奈生
  (6票:なかはら 安藤 北原 青砥 中川 八上)
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by nezimakikukai | 2015-07-28 16:38 | 句会結果報告 | Comments(0)

「杜人」2015夏より。

ページを開くと、妹尾凛さんの「バスに乗ってーなかはられいこさんですものー」が目に飛び込んでくる。わあ、凛さんだあ!とうれしくなる。商品名となかはられいこ作品に注目した考察が特に興味深かったので、引用させていただく。

「音の面白さに、意味の面白さ、形の面白さ、役割の面白さ。ホチキス、バンドエイド、ベープマットなど、だれの家にでもある、当たり前すぎるモノたちを句にしてしまう。スポットライトを当てて光らせるというより、そっと差し出して、『お、ここにこんなモノが』と、気づいた人にだけ差し出す、新鮮な日常のワンシーン。」

〈杜人集〉のコーナーでは、青砥和子さんにも遭遇。伸びやかな詠みっぷりが心地よい。

新緑や筋金入りの飛蚊症   青砥和子

いつもの人といつもと違う場所で出会って、いつもと少し違う表情を見せてもらえるのも楽しい。
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by nezimakikukai | 2015-07-21 23:20 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「ねじまき」vol.2 始動です。

vol.1から丸1年がたち、vol.2の発行にむけてスタートしました。前回よりメンバーも増えました。やっと各自がそれそれの句の選定に入ったところです。ですから、まだ微動ぐらいなのですが、これからどんどんピッチを上げて年内に形にできればと考えています。悩ましいけれど楽しい時間が始まりました。みんなで力いっぱい遊ぼうと思います。折しも、このサイトに青森の赤平さんから「ねじまき」vol.1の注文が入りました。青森に遠征した荻原さんから聞いてくださったのかと思いますが、タイミング的にとてもうれしく感じました。ガンバレー!と声をかけてもらったみたいで。(勝手に思ってます。)ガンバロ。
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by nezimakikukai | 2015-07-15 00:15 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

夏目漱石「写生文」より。

川柳にも通じるところがあるようでおもしろかったので引用してみる。「・・・・・隣の御嬢さんが泣くのを拝見するのは面白い。これを記述するのも面白い。しかし同じように泣くのは御免蒙りたい。・・・・・従って写生文家の描く所は多く深刻なものではない。否如何に深刻な事を書いてもこの態度で押し通して行くから、ちょっと見ると底まで行かぬような心持がするのである。しかのみならず、この態度で世間人情の交渉を視るから大抵の場合には滑稽の分子を含んだ表現となって文章の上にあらわれて来る。・・・・・」漱石によれば「不人情な立場」に立つのが写生文家だということになるのだが、そうでないと描けないものがあるのだ。いっしょに泣きわめいてしまったら見えなくなるものがある。この写生文家の態度は、川柳を書く人にも共通するものではないだろうか。
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by nezimakikukai | 2015-07-07 22:54 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



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