月刊 ★ ねじまき 

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題詠「肌」より。

月明かりたるませている象の肌    八上桐子

「もう、さようなら、サンタマリア。」という白象のつぶやきが聞こえてきそうな句。象の皺くちゃでたるんだ肌に月光があたっていることを、「月明かり」ヲ「象の肌」ガ「たるませている」と表現した結果、象の孤独感や悲しみが読む者にひしひしと伝わる。絵本の1ページのようでもある。

肌の色あずきコーヒーゆず桜    ながたまみ

中部地区の方ならご存知、青柳ういろお~♪である。なるほどねー、そうかそうかの1句。コマーシャルフレーズの取り込みがバチッときまった句である。こんな遊びができるのも川柳のおもしろさだ。

三月のぷる肌製作委員会    二村鉄子

なんなんだよー!と思いつつ押し切られてしまう句だ。たしかにリズムはいい。言葉の選択もぴったり。だからどうと言われると困るのだけど、なんだか見過ごせない。無条件におもしろいんですもん!

「肌」という題からさまざまな句がしぼりだされる。わたしたちは、いつも題からチャンスをもらっている。
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by nezimakikukai | 2015-04-28 16:03 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第119回ねじまき句会

題詠「肌」

1.抱き寄せた喪服の肩に肌が散る/会田ゆう子
 
2.どのような匂いで焼けるかな素肌/樋口りゑ
 (2票:丸山 会田)

3.雲間から地肌が透けておりますの/なかはられいこ
 (6票:三好 瀧村 樋口 八上 北原 二村)

4.人肌の襟を寄せ合う花筏/犬山高木
 (2票:中川 青砥)

5.みどりごの肌をつついて深呼吸/三好光明    
 (3票:丸山 樋口 犬山)

6.肌色になるまでなでるエジプト綿/中川喜代子
 (7票:なかはら 三好 瀧村 丸山 樋口 安藤 ながた)
 
7.逢いにいく肌の水気をきってから/米山明日歌
 (11票:なかはら 中川 樋口 北原 ながた 八上 安藤 二村 魚澄 青砥 犬山)

8.口裏は合わせる肌は合わせない/丸山進  
 (5票:北原 安藤 会田 二村 米山)

9.国の中肌色の国境がある/北原おさ虫
 (1票:会田)

10.さくら満開ぼおっとひかる肌/妹尾凛

11.岩肌からぽろぽろ落ちてゆく谺/青砥和子
 (6票:瀧村 八上 妹尾 安藤 米山 魚澄)

12.鳥肌は同じ当落一票差/安藤なみ
 (1票:北原)

13.散散に悪事のあとの雪肌精/魚澄秋来
 (6票:ながた 三好 二村 米山 青砥 犬山)

14.月明かりたるませている象の肌/八上桐子
 (11票:なかはら 瀧村 中川 丸山 樋口 ながた 妹尾 安藤 米山 魚澄 犬山)

15.やわ肌の一部筋肉質なとこ/瀧村小奈生
 (9票:中川 ながた 三好 八上 妹尾 会田 米山 二村 魚澄)

16.肌の色あずきコーヒーゆず桜/ながたまみ
 (5票:なかはら 妹尾 会田 魚澄 青砥)

17.三月のぷる肌製作委員会/二村鉄子
 (10票:なかはら 瀧村 中川 丸山 三好 北原 八上 妹尾 青砥 犬山)



「雑詠」


1.春の長雨と背中の聴診器/二村鉄子
 (4票:なかはら 八上 妹尾 会田)

2.指が知る例えば猫の頭蓋骨/ながたまみ
 (10票:なかはら 瀧村 丸山 樋口 三好 八上 米山 魚澄 青砥 犬山)

3.日曜のてっぺんかけたかもしれず/瀧村小奈生
 (13票:なかはら 丸山 樋口 ながた 三好 北原 八上 妹尾 会田 米山 二村 青砥 犬山)

4.はじまりも途中もおわりもない朝/八上桐子
 (1票:二村)

5.包丁を研げば本音を語りだす/魚澄秋来
 (3票:瀧村 中川 ながた)

6.希釈してホッと大きな深呼吸/安藤なみ
 (4票:ながた 三好 青砥 犬山)

7.満開の桜ずらして蜃気楼/青砥和子
 (1票:妹尾)

8.空が明るい牛乳瓶の蓋/妹尾凛
 (7票:なかはら 瀧村 樋口 八上 二村 魚澄 青砥)

9.花冷えに月も猫背について来る/北原おさ虫
 (5票:丸山 ながた 米山 魚澄 青砥)

10.手のキズを何度も数えなおしてる/丸山進
 (1票:会田)

11.それぞれの孤独に帰る時間です/米山明日歌
 (3票:樋口 三好 安藤)

12.支那竹を噛めば義歯魏志倭人伝/中川喜代子
 (9票:なかはら 瀧村 丸山 樋口 北原 妹尾 米山 二村 犬山)

13.捨てました常識という模倣品/三好光明
 (3票:中川 北原 安藤)

14.液体と気体にわかれ床に就く/なかはられいこ
 (10票:瀧村 中川 丸山 北原 ながた 八上 安藤 妹尾 会田 魚澄)

15.花冷えの子猫のように燗を抱く/犬山高木
 (2票:安藤 会田)

16.交合しよう 花の香りに抱かれよう/樋口りゑ
 (1票:中川)

17.指定席ネコのフリして祖母座る/会田ゆう子
 (8票:中川 北原 三好 安藤 米山 二村 魚澄 犬山)
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by nezimakikukai | 2015-04-26 19:21 | 句会結果報告 | Comments(1)

コメダから芋蔵へ

句会の後はコメダでお茶をするのがねじまき流だったのだが、今回初めてコメダをすっ飛ばして芋蔵(いわゆる居酒屋さん)に直行した。うれしいことに少しずつ参加人数が増えて、最近はコメダで席を確保するのが難しくなっていたというのが主な理由。いっそのこと、いきなり行っちゃえ!というわけである。句会の会場の女性会館が4時半までなので、お店の人が開店しようかなあぐらいのタイミングでお店に着く。余裕で席もとれて、いい感じだった。今年は新年会で芋蔵ルーセントビル店を利用したのだが、ずいぶんあちこちにあるチェーン店のようだ。名古屋駅周辺だけでも数か所(そう言えば新年会のとき違うお店に行った人がいたような・・・)、金山駅のすぐ近くにも2か所はある。まあ、そんなことで、大勢の席が楽に確保できるのはありがたいことだ。歴史は諸事情により変遷するのである。
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by nezimakikukai | 2015-04-21 23:24 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

今月は「肌」です。

題詠の事前投句が締め切られて、全17句が無記名でメーリングリストに流れた。このシステムが始まって数か月になるが、事前に選句をする題詠と句会当日に選句をする雑詠とでは違いが出てくるところもあっておもしろい。短時間の場合、ちょっと読みのポイントがずれると修正がきかなくて、読みきれないこともあるからだ。句会の進行上も、今のところ、このかたちがベターだと思われる。何しろ、最近では句会の時間がどうにも足りないのである。メンバーが少しずつ増えて、今月の投句者は過去最高の17名。にぎやかなのはいい。
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by nezimakikukai | 2015-04-14 23:31 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

いとこでも甘納豆でもなく桜    なかはられいこ

いよいよ今年の桜も終わりを迎えたようだ。また来年。「またね。」という言葉は決して確実な言葉ではないのだが、桜への「またね。」だけは信頼できる。タイトルは、なかはられいこさんの今年の桜。実は毎年春になると密かにれいこさんの桜の句を待っている。
去年の桜
 しつけ糸ほどくと零れ出るさくら
一昨年の桜
 ことごとくさくら匂いも足音も
さらにその前の年
 9ページまるごとさくらだったのだ
10年くらい前の桜
 らいねんの桜のことでけんかする
10年くらい前の桜は衝撃だった。川柳を始めたばかりの頃で、固定観念がブイーンと吹き飛んだ。
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by nezimakikukai | 2015-04-07 23:08 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



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