月刊 ★ ねじまき 

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プレアデス星団冬の胃におさめ    魚澄秋来

2月のねじまき句会、題詠「胃」から。今年は「にくづき」シリーズなので、内臓が出てくるのは覚悟していたが、いきなりの「胃」である。みんな苦吟したはずだ。この素材をどうすればいいのか、わたしも途方にくれた。そういう中から、この句が出てくるのだから、題詠にトライする価値はやはり高い。「胃」はあくまで「胃」でありながら、「胃」という言葉から通常連想される世界をうち破っている。冬の夜の冷気、その清澄感、星の青白い光。それらが、はっきりと感じ取れるのは、「冬の胃におさめ」る行為を読み手がなぞるからである。胸にも腹にも代えられぬ「胃」なのだということを、この句に教えてもらった。
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by nezimakikukai | 2015-02-24 22:49 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第117回ねじまき句会

題詠「胃」

1.敷島の大和に降らす太田胃散/瀧村小奈生
 (10票:なかはら 魚澄 妹尾 米山 中川 ながた 会田 北原 青砥 犬山)

2.胃を開きフェイスブックで競い合う/安藤なみ
 (4票:なかはら 妹尾 句ノ一 青砥)

3.もやもやとしたものが好き私の胃/妹尾凛
 (7票:なかはら 三好 句ノ一 会田 瀧村 八上 青砥)

4.胃カメラで異界へ深く入りこむ/青砥和子
 (1票:中川)

5.ユーチュ-ブ飲んで炎上する胃壁/丸山進
 (9票:魚澄 妹尾 安藤 三好 中川 青砥 会田 北原 瀧村)

6.お手玉にしちゃうアイツとあいつの胃/句ノ一
 (7票:魚澄 安藤 三好 米山 中川 青砥 丸山)

7.面舵に黙っちゃいない胃酸過多/三好光明
 (8票:安藤 句ノ一 中川 ながた 北原 丸山 八上 犬山)

8.胃もたれでうりざね顔で孤独也/中川喜代子
 (6票:なかはら 安藤 会田 丸山 瀧村 八上)

9.胃袋の鬼がゆるしてくれません/米山明日歌
 (5票:魚澄 三好 句ノ一 北原 犬山)

10.私もね実は蟹座と胃がヒヒヒ/会田ゆう子
 (2票:米山 ながた)

11.深海魚胃の腑を晒す無念の港/犬山高木


12.胃の中も夜空で星が降っている/なかはられいこ
 (6票:妹尾 句ノ一 ながた 会田 瀧村 八上)


13.戴きますもご馳走さまも無い胃瘻/北原おさ虫
 (3票:ながた 丸山 犬山)

14.ほしがらない胃の恋しがる畳とか/八上桐子
 (4票:魚澄 米山 丸山 犬山)

15.プレアデス星団冬の胃におさめ/魚澄秋来
 (8票:なかはら 妹尾 安藤 三好 米山 北原 瀧村 八上)


雑詠
 
1.灰色の空をなおしてあげようか/魚澄秋来
 (4票:妹尾 中川 北原 丸山)

2.おふとんをかぶせて浅く埋めておく/八上桐子
 (9票:なかはら 妹尾 三好 米山 ながた 会田 丸山 瀧村 青砥)

3.豆まきを覗いて春はまた眠る/北原おさ虫
 (8票:なかはら 魚澄 句ノ一 中川 ながた 青砥 犬山 八上)

4.野良の隣で寝ると母捨てる/犬山高木


5.世界中日本になれば平和です/会田ゆう子


6.許されぬところに積もる春の雪/なかはられいこ
 (7票:魚澄 安藤 三好 米山 中川 丸山 瀧村)

7.罰としてどの音だけを聞かされる/米山明日歌
 (8票:安藤 三好 句ノ一 中川 北原 丸山 犬山 八上)

8.こわごわと百から七を引いていく/中川喜代子
 (8票:なかはら 安藤 ながた 会田 瀧村 青砥 犬山 八上)

9.取り直し延長戦も無い二月/三好光明
 (2票:丸山 八上)

10.老人と子ども  レディが通ります/句ノ一
 (1票:三好)

11.肩甲骨で挟む長すぎた春/丸山進
 (6票:妹尾 安藤 米山 北原 犬山 八上)

12.彗星の尾をつかむまで肩車/青砥和子
 (8票:魚澄 妹尾 安藤 米山 句ノ一 中川 会田 北原)

13.ねこやなぎ まいばん白い夢をみる/妹尾凛
 (7票:なかはら 魚澄 句ノ一 ながた 会田 北原 瀧村)

14.あの街は雪の匂いがあたたかい/安藤なみ
 (2票:瀧村 青砥)

15.きざはしのいきをころしているところ/瀧村小奈生
 (10票:なかはら 魚澄 妹尾 三好 米山 句ノ一 ながた 会田 青砥 犬山)
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by nezimakikukai | 2015-02-23 17:58 | 句会結果報告 | Comments(0)

勅題「本」

淋しさの本体がいる川向こう     なかはられいこ
百年も経てば絵本になる瞼      八上桐子
新刊書もはや古本俺は父       魚澄秋来
詳細は本文にはた白菜に       二村鉄子
飛び出す絵本から逃げた本の虫   丸山進

連句・桃雅会の平成二七年歳旦帳にはねじまき句会の川柳が入っている。桃雅会は熱田神宮を拠点として活動する連句の会だ。昨年の秋に代表の杉山壽子さんからお話をいただいた。伝統ある名古屋の文芸を未来につなげたいと活動を続けていらっしゃる杉山さんの新しい試みである。「歳旦帳の中に川柳も入っていることに意義があると思うのよ。」と、いつものあどけない笑顔でおっしゃった。現在、あちこちでジャンルのクロスオーバーの動きが起こっているように思う。伝統的な蕉風俳諧と川柳との出会い、これもまたひとつの始まりである。
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by nezimakikukai | 2015-02-17 16:42 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

春じゃなかった。

やっぱり油断禁物、この冬もっとも厳しい寒さに見舞われています。きのうは雪。きょうも、予報に反して雪。日中は豊田市にいたのですが、前も見えないくらい降りしきっていました。今週末がねじまき句会ですが、今月は遠征組の顔もそろいそうなのでとても楽しみです。年末年始にかけて、なかなか勢揃いとはいかなかったので待ち遠しい!緊張感のあるワクワクです。週末にダイヤが乱れるような寒波が来なければ上々と思うものの、しんしんと冷える2月の晩です。

よく笑う金平糖と冬の音    妹尾凛
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by nezimakikukai | 2015-02-10 23:31 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

きょうは節分。

明日は立春だと思うと、気持ちはもう春へ飛ぶ。きょうはよく晴れて風も穏やかな一日だったけれど、今週もまた寒波が襲ってくるらしいし、実際のところ寒さの本番はまだまだこれからだろう。それでも、節分を迎えると何やらひとつ乗り越えた気がしてしまう。28日しかないことといい、二月は不思議な月である。過去のねじまき句会の記録の中から「二月」が詠みこまれた句を探してみた。「二月らしさ」はいかがなものだろうか。

間違いもなにも二月の金盥       八上桐子
寝返りをうって二月の川のまま     瀧村小奈生
掃除機のノズルが届かない二月    なかはられいこ
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by nezimakikukai | 2015-02-03 23:16 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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