月刊 ★ ねじまき 

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瀬戸吟行

5月20日は会場の都合で、吟行に。
丸山進さんひきいる瀬戸教室のみなさまに手配していただき、ねじまき句会メンバー10名(うち、丸山さんと青砥さんは瀬戸のメンバーでもあり)で、でかけました。
風がさわやかな初夏のいちにち。
吟行ってなに?というねじまきメンバーもいたりして、それはそれは楽しくもにぎやかな吟行でした。
10句以上作って5句出し、という目標をかかげ、以下の作品が残りました。
吟行でしかかけない句ってあるよね。つうことで記録のこしときますね。


青砥和子
 えべっさん瀬戸に出張足が出る
 欄干の青い鳥には倦怠期
 瀬戸川の名を饅頭が襲名す
 陶の寺読経に嵐がハモってる
 ざる盛りの茶碗に踊るポップ文字

魚澄秋来
 セトノベルティ歳をとらないものの遠い目
 釉薬のあく取る人になつく猫
 はつなつの使われぬ窯灰かぶり
 窯垣の道に見えない人捜す
 焚き口に詰まれたままの昭和の木

瀧村小奈生
 ICカードかざし終着駅を出る
 地下街に薄日がさしてくる時間
 ぬめりますぬらり硝子の蝸牛
 日曜の家族らせんの底にいる
 ひらひらとおとといおいで幟旗

ながたまみ
 何色になるか焼かれてみればいい
 木の灰もガラスになると猫を抱く
 瀬戸製パン米飯工場稼働中
 小途でも皿の中でもにらむ猫
 坂道ののぼりばかりを選んでる

なかはられいこ
 土こねる指の中ほどまで夏だ
 狛犬の視線の先にある銀座
 まねき猫見ていなければ手をおろす
 ほたるぶくろ覗けば篠田釣具店
 桐咲いてへたなサックス記念橋

二村鉄子
 やっぱりのやにほど近くぱの隣り
 ごつんと終点てっぺんかけたか
 くもりのちのちのちはもう夜となる
 擂鉢のところどころのいいがかり
 あいさつが眼鏡のつるにひっかかる

真理猫子
 イケメンの招き猫だけ売っている
 笑わない猫に招かれたら迷子
 定休日なのか銀座が開いてない
 焼きものの町で焼きもち焼いている
 びっしりとミュージアムには猫がいる

丸山進
 窯跡のタンポポすべて外来種
 招き猫にも雌雄とハーフあり
 聖五月せと焼きそばは粘土質
 名工の茶碗で飲めばくつろげず
 陶器にも磁器にもなれぬ私たち

八上桐子
 この町のどこかで泣く石笑う石
 3階で鳥と魚とに分かれます
 水瓶の底には古い駅がある
 瀬戸物の猫の目がわらっていない
 石を摘むもっとさみしくなるがよい

米山明日歌
 トイレにもつつましく咲く藍の花
 窯垣になっても一度生きてみる
 味噌かたる目がだんだんと燃えてくる
 赤松の抵抗しぶとく出す灰汁
 昔はねエントツ描くとできた瀬戸
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by nezimakikukai | 2012-05-20 22:17 | 句会結果報告 | Comments(0)



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