月刊 ★ ねじまき 

カテゴリ:火曜日にはねじをまく。( 145 )

「ことばの国の猫たち」

あざみエージェントから木本朱夏さん監修の猫川柳アンソロ―ジーが刊行されている。猫たちもことばも、いとおしく慈しみたい本である。「うぼる」と鳴く柳本々々さんちの猫のとまとさんもモデルとして登場している。とまとさんは極上にかわいいし、とまとさんに寄せる々々さんのことばも愛に満ちている。

この国でわたしはおもに猫だから
        あなたの膝にとても詳しい  柳本々々

ねじまき句会のメンバーの猫川柳も。

チェシャ猫に呼び戻される脱衣場   なかはられいこ
告白の練習用に猫借りる       丸山進
国境も仔猫も軽く踏んじゃって    瀧村小奈生

いろんな猫たちがいて、さまざまな猫川柳が並ぶ。どのページを開いても幸せな気持ちになれる1冊である。
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by nezimakikukai | 2016-06-07 23:08 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

500超!

国民文化祭、連句の祭典の歌仙の募集が5月10に締め切られた。全国からの応募作品は500巻を超えた。ねじまき有志で巻いた歌仙も、そのうちの1巻である。審査員の皆さんへの発送も終わり、いま厳正に審査中である。それにしても、500巻以上の作品をすべて吟味して評価していくのは大変なことだと思う。審査員の皆さんのご苦労は並大抵ではない。いや、想像するのさえ恐ろしいくらいだ。もちろん入選作品集はつくられるが、今回はすべての応募作品が熱田神宮に奉納される予定だ。100年くらいたったら、公開されて過去の文化の研究資料になる・・・という話もある。ちょっと壮大である。
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by nezimakikukai | 2016-05-31 22:39 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

吟行会の結果。

白鳥庭園での吟行会では、最高点が4点で、3句あった。1人5句、計5句の中から5句選で選んだので、1点句がたくさん出たというのも吟行会ならではの結果である。高得点3句は以下の句である。

  竹林を抜けると風は素の匂い    丸山進

「素の匂い」が選句のポイントになった模様。

  メルカトル図法で描く花しょうぶ  なかはられいこ

「花しょうぶ」と「メルカトル図法」の出会いが楽しい。

  飛び石に右か左か迫られる     三好光明

確かに!という実感の切実さがNo.1だった。

来月からは、また普段通り題詠と雑詠の1句ずつを読む。6月の題は「室」。宿題がないのは今月限りである。
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by nezimakikukai | 2016-05-24 23:17 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

吟行会。

5月のねじまき句会は白鳥庭園での吟行会だった。白鳥庭園正門前に正午集合、その場で解散して午後2時に熱田生涯学習センター集合である。とてつもなく広い場所というわけではないので、ときどきはお互いにすれちがったり、姿を見かけたりしながら、句作に励む。各自5句を提出して、そのあと互選し合評会を行った。同じ時刻に同じ場所にいて句を読むので、共通の題材も多い。鯉、鳩、竹林、水琴窟、水、木漏れ日などなど。中でも「鯉」と「鳩」の句が異様に多かったのは、おおいにうなづける。水面をもりもり盛り上げて足元に迫ってくる鯉にも、人に向かってぐいぐい近づいてくる鳩にも、もはやほぼ怖さしか感じられない。人は小さくなっているしかないのである。お茶会が開かれている庭園の風雅なイメージと、鯉や鳩に席巻された空間の現実とのギャップがおかしいといえばおかしい。つっこみどころの多い、川柳にフィットした吟行の場だったかもしれない。
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by nezimakikukai | 2016-05-17 13:21 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

歌仙巻きました。

「川柳ねじまき」#2では半歌仙に挑戦したが、今年は歌仙を巻いた。第31回国民文化祭あいち2016の募吟が歌仙だったとはいえ、なかなか大胆な決起である。5月10日締切ぎりぎりになんとか応募した。一同に会するのが難しかったので文音で巻いたのだが、やはり顔を合わせて巻きたいと途中で何度も思った。特に初心の人が多い場合は、そのほうが絶対にいいと私は思う。連句の楽しさやダイナミズムが伝わらないままに、決まりごとの煩わしさが印象に残ってしまうのではないかと危惧するからである。楽しいと感じられる座をつくり出すのは、やはり捌きの力量に負うところが大きい。私は今までに捌きの方に、「ああ、連句って楽しい。」と思える座を何度も経験させてもらった。だから自分の力不足が悔しくてかなしい。ねじまき連衆のみなさま、ごめんなさい。できるなら、またチャンスをいただいて挑戦したいと思う。
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by nezimakikukai | 2016-05-10 23:38 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

火曜日のねじ転がって木曜日

GWですっとぼけて、曜日を失念しました。申し訳ありません。恥ずかしいので、十七音で言い訳しました。

ところで、第130回の句会結果を見てくださったみなさん、題詠の句の意図的配列に気づいていただけたでしょうか。なかはらさんは、いつも意識して句を並べているのですが、今回の「完」では見た目も明らかな結果となりました。それだけ「完」という感じの使い方が限定されているということなのでしょう。ほとんど熟語としてしか使いようがありません。1~3が「完全」、4が「不完全」、5~7が「完熟」、8・9が「完成」、10・11が「未完(成)」、12・13が「完璧」です。14の「完」と15の固有名詞が、分類上その他ということになります。句をつくるという側からみると、「完」という漢字のこの特殊性もおもしろいと思います。一方、選句において、分類して並べられることの影響もあるのではないかと考えるのも興味深いことです。実際には、分類して並べられることによって、使用した語彙による影響が最小限に抑えられるのではないかと思っているのですが、それもまた影響の一種ではないでしょうか。選句は、選ぶ側の体調や心の状態、その日のお天気や場所などさまざまなものに影響を受けざるを得ません。渡された句稿の句の並び方も同様です。それらは自然なことです。でも、どんな場合にも一句一句としっかり向き合って、責任ある選句をしていきたいと思います。
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by nezimakikukai | 2016-05-05 15:00 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

あんにょん。

愛じゅせよジュークボックスからじゅせよ   瀧村小奈生

第130回ねじまき句会の雑詠の句である。問題は「じゅせよ」なのだ。韓国語で「ください」の意味なのだが、そうだと知っていて選んだ人もいれば、そんなことは知らずに選んだ人もいるのである。韓国語だと知らなかった人は「じゅせよ」の「「じゅ」に「受」や「呪」のイメージをかぶせながら、明確にはわからないけれども選んでいる。そうなってみると、なかなか呪文っぽい。テクマクマヤコンもエコエコアザラクも意味がわかるわけじゃないから。何かしらのパワーを持った呪文になる可能性を秘めた一句なのかもしれないと思うと、ちょっとおもしろい。
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by nezimakikukai | 2016-04-26 22:48 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「川柳文学コロキュウム」No.72

赤松ますみさんが「コロキュウム」を送ってくださった。

海はもう充分見たし日は暮れたし   笹田かなえ

「暮れたし」が「暮れたい」みたいにも思えておもしろい。かなえさん、元気にしていらっしゃるだろうか。実際にはお目にかかれなくてもこうして作品を通してお会いできる。

金鍔の餡こつくづく深情け   中川喜代子

いつもねじまきでご一緒している喜代子さんに別の場所で遭遇するのもまた楽しい。

陽水の裏声だけの私小説   月波与生

お会いしたことはないのに、よく知っている方のような錯覚をしている月波与生さんだ。陽水は好きだが、そのファルセットだけからできてる私小説なんて怖すぎる。

ユメですか いえネコヤナギユキヤナギ   赤松ますみ

これは呪文ですね。やさしいリズムを繰り返していたら、ことんと眠れそう。

あ!守田啓子さんの「第71号カレイドスコープ鑑賞」もある。啓子さん、お久しぶりです。いろんな方に出会えてうれしい。

新刊紹介のコーナーでは「川柳ねじまき」第2号も紹介してくださっていた。改めて気の引き締まる思いがする。

ますみさん、心ときめく1冊をありがとうございました。
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by nezimakikukai | 2016-04-19 23:21 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

題詠「守」より。

お守りがずっと寝息をたてている   ながたまみ

題詠「守」の最高点句である。結果的に「お守り」を詠みこんだ句は1句だったが、「お守り」で句をつくろうとしてみた人は何人かいたのではないだろうか。かく言うわたしも、ちょっと考えてみたクチである。そのクチとして、「ずっと寝息をたてている」は、とても好ましい着地に感じられる。お守りなんてそのくらいの効用しかないものだということが、決して否定的な意味ではなくほほえましく伝わってくる。昔はお守りを首から下げて、文字通り肌身離さず身につけていた人もいたように思う。お守りがいるのがそんな場所なら、確かにほっこりあたたかくて寝息をたてて眠ってしまいそうである。そうでなくても、お守りがしまわれているのは筆箱の中、財布の中、バッグの内ポケットなど、ちょっと薄暗い場所だから眠りやすいにちがいない。お守りはずっと寝息をたててくれていい。そこにいてくれるだけで安心できるから。
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by nezimakikukai | 2016-04-12 22:29 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

熊本日日新聞!

田口麦彦さんがFAXを送ってくださった。4月4日の熊本日日新聞に麦彦さんがお書きになった記事のコピーである。え!こういうのを以心伝心っていうのか?わたしが熊本まで行って、麦彦さんのことを考えていたなんてご本人は知る由もないのに。実際、FAXのあとにお電話で少しお話させていただいたが、先週熊本に行ったのだと言うと、ずいぶん驚いていらっしゃった。「ねじまき」#2についても話してくださった。なかはられいこさんの「れいこさんにもなんか書いてもらいます」をとても気に入ってくださったとのことだ。「ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ」について改めて書きたくなって書いたのだとおっしゃっていた。誰かが何かを書き、そうするとまた誰かの心が動いて何かが書かれる。水紋、という言葉が浮かぶ。いろんなことがつながっている。
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by nezimakikukai | 2016-04-05 23:38 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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