月刊 ★ ねじまき 

カテゴリ:火曜日にはねじをまく。( 153 )

愛とルッコラ

雪の日よ今日さがすのは愛とルッコラ   魚澄秋来

サラダがつくりたかったのだろうか。ルッコラのサラダが食べたいと思ったら、もうどうしてもルッコラ!みたいな。ついでに愛もさがしてみたというような愛のさがし方に嫌みがない。ルッコラと一緒に探す愛なら重苦しくなくていいかもしれない。冒頭の「雪の日よ」がよく効いている。すーすーとした冷たさがあって、雪の日にわざわざさがすルッコラであって、ついでにさがされる愛があって、なにやら妙におもしろく、かつ爽やかである。よく知っていると思うのだけれど、食べてみると微妙に自分の知っているのとは違う味のものを舌の上で転がしているような不思議な感覚がある。
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by nezimakikukai | 2017-03-07 22:56 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「川柳木馬」第150・151号合併号

高知から文旦が届いた日、同じく高知から「川柳木馬」が届いた。川柳木馬とかけて文旦ととく、その心は、どちらもいい匂い。巻頭は「作家群像・徳長怜 篇」である。またまた、いい匂い。怜さんとは、「カード」の大会の二次会のあと一緒に地下鉄までダッシュした仲である。あのときは清水かおりさんも一緒だった。あちらこちらで徳長怜さんの句に出会って、いつからか何かあると怜さんの句を探すようになっていた。でもこうして、まとまったかたちで句を読ませていただいたのは初めてだったので、とてもうれしかった。

長期予報ではあなたは海である

じゃあ短期予報だと何なのだろうとか、長期予報で海だという人を私は好きになれるのだろうかとか、ついつい考えてしまう。作者の投げた言葉の先で遊ばせてもらう楽しさ。しかもなかなか気持ちいい。

バス停は武士になる気で立っている

やっぱりなあ。怜さん、そうだと思ったよ。まちがいなく武士!思わず納得させられる。

舟偏をつけてたゆたうのも一手

なんてシャープ!うまい!だけど、それだけじゃない。あり得ないことなのだけれど、舟偏をつけてたゆたうことができそうな気がするのだ。

徳長怜さんの言葉は、想像力をぐわんと刺激する一錠である。
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by nezimakikukai | 2017-02-28 20:19 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「頁」

この間の日曜日が句会だった。実質的に今年最初の句会。題詠は「頁」。今年の最初にいかにもふさわしい題である。2017年の「新しい頁を開く」句会というわけだ。題との出会いは本当にありがたいことで、「頁」という字に「けつ」という読みがあることも「頁岩」という岩石のことも初めて知った。題詠の句のひとつひとつは、とても他人様とは思えない顔をして並んでいるように見える。「頁」という一文字をああでもないこうでもないと、矯めつ眇めつして呻吟した時間をメンバーと共有していたことに気づかされる。そうそう、それも考えた。ああ、それも句にしたいと思ったけどうまくいかなかった。だから出てきた句には妙に親近感があるのだ。自分がものにできなかった着想をしっかりと一句にしている作品には一抹の悔しさを覚えつつ感服する。それぞれの苦労がしんしんと伝わってくる第一「頁」であった。
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by nezimakikukai | 2017-02-21 23:47 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

ねじまきできました。

「ねじまき」#3がやっと完成しました。まだ印刷所から届いたばかりです。部屋の隅に積み上げられてしんとしずもっています。まだ沈黙を守っている・・・そんな感じです。今週の日曜日が句会なのでやっとメンバーの皆さんにもお届けできます。そのあと、待っていてくださった方にも順次発送して参ります。本当に大幅に予定が遅れてしまって申し訳ありませんでした。こちらにコメントをくださった樹萄らきさん、あと少しお待ちくださいね。
「ねじまき」♯3は、1冊500円。送料は200円です。読んでみたいと思ってくださる方、ご注文はコメント欄からも受け付けております。まず、コメント欄にその旨をお書きくだされば、その後メールで詳細(送り先住所、振込口座など)をやりとりいたします。どうぞよろしくお願い致します。
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by nezimakikukai | 2017-02-14 00:35 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(19)

久保田紺句集「銀色の楽園」より。

表紙の銀色から青へのグラデーションがとても美しい。この季節にぴったりの色合いである。

ゆっくりとひらくなんにもないこぶし
おひさまがまぶしいわたしわるいひと
ちいさくてかわいいそしておそろしい
もうひとつもらうなくしていいように
ひかりついたりひかりきえたりするわたし

すべて平仮名で書かれた句を拾ってみた。なぜこれらの句はすべて平仮名になったのだろう。意味のフィルターを通さないつぶやき。子どものようなありのまま。たどたどしい危うさ。それらを自覚的に書き表すときに平仮名が選択されるのだろうか。平仮名の句には、作者の声に触れているような感触がある。
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by nezimakikukai | 2017-02-07 23:03 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第32回国民文化祭・なら2017「連句の祭典」

国文祭の連句作品の募集が始まった。例年より締め切りの時期が早く4月10日までだ。作品の形式は二十韻。昨年の愛知の場合は歌仙だったので、それに比べると分量的には気軽に取り組めそうである。その分応募作品数も多くなりそうだ。ねじまき句会でも「巻きませんか。」と声をかけたところ、次々に参加表明があって、とてもうれしかった。私も今年は去年よりは少しでも捌きとして成長したい!連衆に楽しいと思っていただける捌きができるようになりたいと思う。国文祭への連句作品の応募は、所定の連句応募票及び連句応募用紙に必要事項を記入して、インターネットまたは郵送で。応募票と応募用紙は奈良市ホームページからダウンロードするか、日本連句協会(office@renku-kyoukai.net)に請求してください。応募料は一巻につき2,000円。問い合わせ先は奈良県連句協会事務局(〒633-0077 桜井市大西834 もりともこ方 TEL.090-7095-0205)
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by nezimakikukai | 2017-01-31 22:43 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(2)

第21回杉野十佐一賞。

くつ下の伝線 蛍でていった   米山明日歌

大賞作品の作者は、ねじまき句会のメンバー米山明日歌さんである。何やら自分まで誇らしくうれしい気持ちというのがみんな同じだったらしくて、ねじまきのメーリングリストには「おめでとう」の声が飛び交った。「おかじょうき」誌に選者の選評が掲載されているので今更言うまでもないのだが、まさに「蛍」だと思う。その瞬間に「蛍」を見た明日歌さんが最高!である。これから伝線するたびに、ツ・ツ・ツ・・・ポッと蛍が見えてしまうのだろう。そしてこの句を思い出すことになるのだろう。わたしが、すごいなあと思うのはそのことである。
明日歌さん、あらめて、大賞受賞おめでとうございます。
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by nezimakikukai | 2017-01-24 22:39 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(1)

新年会。

1月15日に無事に新年会が終わった。「無事」という言葉を使いたくなるほど雪がどっさり降った日だった。よりにもよって!でも予定していた参加者が予定通りの時刻に集まって、おいしいお昼をいただきながら楽しい時間を過ごすことができた。恒例の句会抜きの新年会である。そして、なかはられいこさんから恒例の今年のお題発表があった。今年の部首は「おおがい」。第1回目、2月の題は「頁」である。まだ題になっていなかったのが意外な感じがする部首だ。おもしろそう!「吟行も入れましょうね。」とか「今年も連句巻くよね。」とか新しい年のことを話すのは心浮き立つことである。
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by nezimakikukai | 2017-01-17 23:13 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

2017

新しい年が始まりました。
みなさま、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年の暮れに広瀬ちえみさんが「杜人」と「垂人」を送ってくださった。「杜人」の10月句会の模様が「ねじまき」に、吟行会については「杜人」に掲載されて、12月に同時発行となる予定だったのだが、「ねじまき」に遅れが生じて何とも申し訳ないことになってしまった。去年の宿題を抱えたままの2017年のスタートである。「垂人」という雑誌については、10月に仙台におじゃましたときに初めて知った。いつもながら、つくづく不勉強なことで恥ずかしい。そのとき拝見した28もそうだったのだが、今回も歌仙が掲載されている。捌きはいずれも佛淵雀羅氏。集まった連衆が居酒屋で一座を共にして・・・いかにも粋である。短歌、俳句、川柳、連句、現代詩とぎゅんぎゅんつまったゴージャスな雑誌だ。しかし、それだけ詰まっているのに窮屈な感じがしないところに達人の度量を感じる。編集・発行は中西ひろ美さんと広瀬ちえみさん。

いつもそこにあるものばかり年新た   中西ひろ美
そこらじゅう冬になろうとしておりぬ  広瀬ちえみ
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by nezimakikukai | 2017-01-10 23:32 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(1)

「おぼろ夜情話」

仙台の鈴木節子さんが句集を送ってくださった。縦縞の着物のような色柄の素敵な表紙である。10月に「杜人」の句会におじゃましたばかりなので、〈漢字・節子さん〉と呼ばれていた鈴木節子さんのにこやかで人なつこいお顔がぱっと浮かぶ。

革命を考えているおばあさん

 冒頭の句で思わず笑ってしまう。そうだったんですね、節子さん。じゅうぶん考えられます。

寒天で固めるすったもんだなど

 すったもんだも随分と経験なさったことでしょう。少々のすったもんだなどにはビクともなさらないことと思います。寒天で固めるって・・・あんまり固める気がなさそうで好きです。

割り箸を割るとき通り抜ける風

 割り箸を割る瞬間って必ず何かが起こっていると思います。割り箸でいただく食事という、いつもと少し違う状況の中ではっと気づく何か、わたしもその風を感じたように思いました。

2016年のいちばん終わりに北の国から素敵な贈り物をいただいた。ありがとうございます!
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by nezimakikukai | 2016-12-27 22:55 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(4)



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