月刊 ★ ねじまき 

カテゴリ:火曜日にはねじをまく。( 185 )

今月は「肌」です。

題詠の事前投句が締め切られて、全17句が無記名でメーリングリストに流れた。このシステムが始まって数か月になるが、事前に選句をする題詠と句会当日に選句をする雑詠とでは違いが出てくるところもあっておもしろい。短時間の場合、ちょっと読みのポイントがずれると修正がきかなくて、読みきれないこともあるからだ。句会の進行上も、今のところ、このかたちがベターだと思われる。何しろ、最近では句会の時間がどうにも足りないのである。メンバーが少しずつ増えて、今月の投句者は過去最高の17名。にぎやかなのはいい。
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by nezimakikukai | 2015-04-14 23:31 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

いとこでも甘納豆でもなく桜    なかはられいこ

いよいよ今年の桜も終わりを迎えたようだ。また来年。「またね。」という言葉は決して確実な言葉ではないのだが、桜への「またね。」だけは信頼できる。タイトルは、なかはられいこさんの今年の桜。実は毎年春になると密かにれいこさんの桜の句を待っている。
去年の桜
 しつけ糸ほどくと零れ出るさくら
一昨年の桜
 ことごとくさくら匂いも足音も
さらにその前の年
 9ページまるごとさくらだったのだ
10年くらい前の桜
 らいねんの桜のことでけんかする
10年くらい前の桜は衝撃だった。川柳を始めたばかりの頃で、固定観念がブイーンと吹き飛んだ。
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by nezimakikukai | 2015-04-07 23:08 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

スープレックスって・・・

痛そうな投げ技のことでしょうか、4の字固めとかの仲間の。「川柳スープレックス」の飯島章友さんからご連絡をいただきました。ねじまき句会ブログへのリンクを設置してくださるそうです。「川柳スープレックス」は飯島章友さん、江口ちかるさん、柳本々々さん、川合大祐さん、倉間しおりさんが運営していらっしゃる共同ブログです。ねじまき句会のメンバーの作品もとりあげていただいていて、感謝しています。ぴっかぴかの方々が俎上にあげて料理したいと思ってくださるような作品をねじまきから出せたらいいなあと思います。
http://senryusuplex.seesaa.net/
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by nezimakikukai | 2015-03-31 20:15 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

笹田かなえ句集「お味はいかが?」

目次を開くとメニューさながらに、〈前菜〉〈サラダ〉〈スープ〉〈メインディッシュ〉〈デザート〉の文字が並ぶ。なるほど、なるほど。では、それぞれから1品、いや1句をきょうの気分でチョイスさせていただきます!

〈前菜〉
猫も豆もうすぐらいところが好き
〈サラダ〉
小石でも踏んだみたいな空の青
〈スープ〉
やっかいなものをつかめばなまぬるい
〈メインディッシュ〉
知りすぎた干ししいたけの戻し汁
〈デザート〉
入口が光って入りにくいのよ

結構なお味です!明日は何をいただこうかなあ、と楽しくなります。
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by nezimakikukai | 2015-03-31 19:54 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(5)

春の夜がよくしみこんだ肺である    瀧村小奈生

自分の句をとりあげるのは気が引けるのだが、それはさておき。句会の後、コメダから東別院の駅に向かって歩きながら、最初につくったときは「春の夜が左右の肺にもぐりこむ」だったという話をしたところ、れいこさんが「もぐるのはダメでしょ。」桐子さんが「こっちのほうがずっといい。」と即答してくれた。推敲してよかったと、ほっとする。句会に作品を出すときに、あれこれ考えてひねくりまわした挙句、改悪してしまう場合もある。たいていは判断がつかなくなった頭でしどろもどろの選択をするからだ。だから、こんなふうに言ってもらえると、あきらめなくてよかった、間違った選択をしなくてよかったという気持ちになる。いささかの迷いが残ったのは「である」。3音の不足を補うための苦し紛れの「である」だと指摘されたら、返す言葉がない。いちばん邪魔にならない消極的な選択だったという点で不安が残っていたから。結果がどうであれ、自分にとって動かない選択をいつもできるようになりたいと願う。
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by nezimakikukai | 2015-03-24 17:04 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「やさしい川柳」

朝日カルチャーセンター名古屋教室でなかはられいこさんの川柳講座が始まります。朝日新聞東海柳壇の選者、ねじまき句会のなかはらさんが講師です。4月2日開講。第1・第3木曜日の午後1時から3時まで。6月までの6回講座で受講料12960円。朝日カルチャーセンターへの入会が必要だということですが、詳細は空き状況も含めて朝日カルチャーセンターに直接お尋ねください。(052-249-5553)
ところで、ところで、なかはられいこさんが講師として何を語るのか、楽しみでしかたありません。「基礎を学びながら歴史にもふれていきます。」ということなので、興味津々です。表現者としてのなかはられいこさんが素敵だということは全国のReikist(そんなもんあったか?)がじゅうぶん御承知だと思いますが、初心の人を含めて句をつくる人に何を見せてくださるのか、どきどきするのです。もちろん、わたしも受講します!
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by nezimakikukai | 2015-03-17 12:07 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

難題。

今度の日曜日が句会なので、8日が投句締切だった。3月の題を「とっさに肺にしてしまいました(泣)」というメールがなかはらさんから流れていたが、まさに号泣クラスの題だ。「胃」に比べても相当難しい。同じ臓器でもなぜこんなに?と句もさることながら、そっちが気になった。肺は臓器としての具体性から離れられないからか。葡萄の房のような形状の呼吸器。胸のあたりにはあるけれど心にはならない。比喩性に乏しい。肺は肺でしょ!みたいな。理科の教科書ではグレーっぽい紫をしていただろうか。選句のために、月曜日にみんなの句が流れてきたが、苦渋の末に絞り出された句たちの表情が恥ずかしげでいとおしかった。題詠の選評の時間がとても興味深い。たぶん今年一番の難題になるのではないかと思っている。
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by nezimakikukai | 2015-03-10 22:57 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

こわごわと百から七を引いていく    中川喜代子

第117回ねじまき句会、雑詠から。あとで知ったことだが、これは認知症のテストらしい。この句の獲得票のうち、それを知っていたのが多数派でがあるが、私も含めて知らずに選んでいるケースもある。つまり、百から七を引くという行為そのものだけを切り取ったところに功績があるのではないか。さらに言えば、百から七を引くテストの存在そのものがすごいことのように思えてくる。誰が考えたものか、ややこしく不気味な行為だ。引いていった先に何があるのか、まさに「こわごわ」である。現実に存在する事象の中で、これを川柳の題材として選んだ作者の選球眼の正しさを感じた。
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by nezimakikukai | 2015-03-03 14:48 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

プレアデス星団冬の胃におさめ    魚澄秋来

2月のねじまき句会、題詠「胃」から。今年は「にくづき」シリーズなので、内臓が出てくるのは覚悟していたが、いきなりの「胃」である。みんな苦吟したはずだ。この素材をどうすればいいのか、わたしも途方にくれた。そういう中から、この句が出てくるのだから、題詠にトライする価値はやはり高い。「胃」はあくまで「胃」でありながら、「胃」という言葉から通常連想される世界をうち破っている。冬の夜の冷気、その清澄感、星の青白い光。それらが、はっきりと感じ取れるのは、「冬の胃におさめ」る行為を読み手がなぞるからである。胸にも腹にも代えられぬ「胃」なのだということを、この句に教えてもらった。
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by nezimakikukai | 2015-02-24 22:49 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

勅題「本」

淋しさの本体がいる川向こう     なかはられいこ
百年も経てば絵本になる瞼      八上桐子
新刊書もはや古本俺は父       魚澄秋来
詳細は本文にはた白菜に       二村鉄子
飛び出す絵本から逃げた本の虫   丸山進

連句・桃雅会の平成二七年歳旦帳にはねじまき句会の川柳が入っている。桃雅会は熱田神宮を拠点として活動する連句の会だ。昨年の秋に代表の杉山壽子さんからお話をいただいた。伝統ある名古屋の文芸を未来につなげたいと活動を続けていらっしゃる杉山さんの新しい試みである。「歳旦帳の中に川柳も入っていることに意義があると思うのよ。」と、いつものあどけない笑顔でおっしゃった。現在、あちこちでジャンルのクロスオーバーの動きが起こっているように思う。伝統的な蕉風俳諧と川柳との出会い、これもまたひとつの始まりである。
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by nezimakikukai | 2015-02-17 16:42 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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