走る稲妻。
夕方、急に黒い雲がひろがってきた。空はみるみるうちにイカスミ色になる。ゴロゴロと雷が鳴りだしたかと思ったら、空に鮮やかな稲妻が走った。ほら、あそこ!ほら、今度はこっち!一瞬のうつくしい閃光。いつのまにか空の色が変化している。不穏に赤い。キツネの嫁入りの夕暮れ版みたいになってきた。誰かが「じゃあ虹が見える?」と言う。荒れた天気と虹はうまく結びつかなかったのだが、どうやら本当に虹が出たようで、別のひとりのケータイに画像が送られてきた。ぼんやりとした不思議な虹。お天気が変だという話題が日常的になっている今年の夏である。
稲妻のいっしゅん錆びているところ なかはられいこ いかずちを掴んで空に投げかえす ながたまみ きょう空に走った光を見ていて、かつての句を思い出した。ふだんは記憶の奥に眠っているけれど、決して忘れてしまったのではない時間に触れたようでうれしくなる。
by nezimakikukai
| 2017-08-22 23:21
| 火曜日にはねじをまく。
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