月刊 ★ ねじまき 

題詠「守」より。

お守りがずっと寝息をたてている   ながたまみ

題詠「守」の最高点句である。結果的に「お守り」を詠みこんだ句は1句だったが、「お守り」で句をつくろうとしてみた人は何人かいたのではないだろうか。かく言うわたしも、ちょっと考えてみたクチである。そのクチとして、「ずっと寝息をたてている」は、とても好ましい着地に感じられる。お守りなんてそのくらいの効用しかないものだということが、決して否定的な意味ではなくほほえましく伝わってくる。昔はお守りを首から下げて、文字通り肌身離さず身につけていた人もいたように思う。お守りがいるのがそんな場所なら、確かにほっこりあたたかくて寝息をたてて眠ってしまいそうである。そうでなくても、お守りがしまわれているのは筆箱の中、財布の中、バッグの内ポケットなど、ちょっと薄暗い場所だから眠りやすいにちがいない。お守りはずっと寝息をたててくれていい。そこにいてくれるだけで安心できるから。
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by nezimakikukai | 2016-04-12 22:29 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)
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