月刊 ★ ねじまき 

数の妙。

取り敢えず四人の時の顔をする    魚澄秋来

第122回ねじまき句会、雑詠の一句。「四人」に考えさせられる。一人でも二人でも三人でもなく四人。どんな状況設定なのかと想像するだけでもおもしろい。なおかつ、「四人の時の顔」が、どんな顔なのかうまく描けなくて、何となくそんな曖昧模糊とした顔のような気がしてくる。そして、「四」という数字が新鮮である。川柳に一番よく出てくる数字の統計をとったら「三」なのではないかと思うのだが、「一」や「二」、うんと多くて「千」や「万」はありそうである。しかし、「四」はなかなかないんじゃないだろうか。だからこそ「四人の時の顔」が精彩を放つのだ。この句には、もうひとつ作者の意図を感じる部分がある。それは、「取り敢えず」「時」の漢字表記である。特に、「取り敢えず」は圧倒的に平仮名表記が多いのではないだろうか。この硬い表記が、かえってそのギャップから四人という状況の困惑を表しているように感じられた。
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by nezimakikukai | 2015-08-11 20:13 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)
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