月刊 ★ ねじまき 

暑気払いに一句。

暑い、暑いと言ってもはじまらないが、暑い。川柳が一服の涼となることもある。7月のねじまきの題詠「脚」から。

雨脚が欽ちゃん走りしてこける    丸山進

「欽ちゃん走り」に尽きる句である。ある世代の郷愁を遺憾なくかきたて、カクッとかクタッとかいう脱力感を共有させる。「雨脚」がうまい。そういえば、雨らしい雨が降ってないなあと思いつつ、くすりと笑う。軽妙さが暑さを忘れさせてくれる句である。

こんなときだけど鳩の脚ピンク    なかはられいこ

はずし方が絶妙。「こんなときだけど」って「鳩の脚ピンク」ってどうでもいいし、という期待された突っ込みをさせられてしまう。計算された技なのだが、わざとらしくない。素材の選び方と料理の仕方が適切なのだろう。涼しげなポイントのずらし方だと思う。

燃えるように暑い日は、涼しい川柳がいい。
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by nezimakikukai | 2015-08-04 13:38 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)
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