月刊 ★ ねじまき 

久保田紺句集「大阪のかたち」

川柳カード叢書③として5月25日に上梓された。くんじろうさんの手になる表紙は、いかにも大阪!である。紺さんが大阪弁で親しい川柳仲間と丁々発止のやりとりをしていた姿をまぶしく思い出す。中途半端な関西人の私には、それはいかにもまぶしかった。関西弁じゃなくて大阪弁なのだ。「大阪」が血であり肉であると同時に、そのことを意識として持っているのが大阪人なのかもしれない。だから、紺さんの句集がわたしたちに見せてくれるのは「大阪のかたち」と言えるのではないかと思った。

父さんに似てるところにするマスク
母がいるこりこりすると思ったら
あやとりの手のまま弟を待たす

紺さんの句の中にはしばしば家族が登場する。作中主体と作者が一致するのかどうかは知らない。また、それは作品にとって問題ではない。ここで描かれる父や母や弟の姿が、一人の人と家族との距離感や関係性の機微をリアルに描いているところがおもしろい。そんなところにマスクはしないし、母はこりこりしないし、弟はあやとりの手の形をしたまま待っていないと思うのだけれど、この言葉どおりがすんなりと感覚にはいってくるのである。そういう言葉たちを見つけて見せてくれる紺さんの世界が好きだ。

先日の川柳フリマといい、川柳カード叢書の相次ぐ刊行といい、小池正博さんは最近ねじをまきっぱなしである。
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by nezimakikukai | 2015-05-26 17:20 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)
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