月刊 ★ ねじまき 

極まれり。

さすが12月、師走である。誰もかれも、どこもかしこも慌ただしい。押し詰まるまで、じたばたと過ぎていくのは間違いない。一昨日、昨日と続けて熱田神宮の周辺を通ったが、歩道に落ち葉がいっぱいだった。まだ黄色や赤の色を残したものから、すっかり茶色に枯れてしまったものまで様々である。時折、強い風に巻き上げられて大暴れしている。寒いので足早に歩く人の足の下で、しゃかしゃかと乾いた音を立てる。隣を歩いている人の音に耳を澄ましながら歩いていると、ついつい歩調が一緒になって競争しているみたいだ。極月か・・・と思う。確かに一年ここに極まれりという様相だ。冷たい空気、薄青い空。カレンダーもついにペラペラと一枚を残すのみである。

極月の雲ひとつなしあてどなし    橋閒石

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# by nezimakikukai | 2017-12-14 22:40 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

あおによし金剛力士の骨密度   中川喜代子

「おもしろ川柳会合同句集」第十一号より。
奈良の東大寺の金剛力士像。あの形相なので骨も強そうな感じがするけれど、意外とポッキリタイプかも。マッチョな胸筋のあたりを見ていると、いかにも肋骨が感じられる。何百年もたっている像なので、確かに骨密度は低下しているかもしれない。立ちっぱなしの金剛力士には運動不足も心配な要因である。などと、骨のない金剛力士の骨密度をあれこれ想像してしまうことが、作者にまんまとしてやられることなのだろう。でも、こんな楽しいやられ方なら大歓迎だ。中川さんは、そういうアイテム探しがとてもうまい。先月の句会の雑詠もそうだった。

過呼吸の内匠頭の菊人形   中川喜代子

保育園の頃だったか、初めて枚方パークで菊人形を見て受けた衝撃がよみがえった。そう、あのときは私のほうが過呼吸になりそうだったけど。「過呼吸」と「内匠頭」、しかもただの内匠頭ではなく「菊人形」の内匠頭なのだ。絶妙!

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# by nezimakikukai | 2017-12-06 23:30 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

第145回ねじまき句会

題詠「願」

1.駱駝の瘤ならべる風化する願い/妹尾 凛

5票:丸山 安藤 丹下 猫田 米山)

2.お願いにお願い重ね荻と萩/瀧村小奈生

2票:なかはら 青砥)

3. 願いはらっぱらっぱはそらをふるわせる/八上桐子

10票:なかはら 丸山 瀧村 安藤 中川 早川 三好 青砥 岡谷 猫田)

4.オリオンにお願いされてスキップす/丹下 純

5.銀杏散る三割ほどは嘆願書/青砥和子

10票:なかはら 瀧村 犬山 中川 大嶽 丹下 猫田 水野 米山 八上)

6. 願なんて嫌おじぎ草かすみ草/丸山 進

3票:安藤 三好 青砥)

7.一人だけは飲んでと願う惚れ薬/水野奈江子

8.志願する平方根の中の8/米山明日歌

5票:丸山 犬山 三好 岡谷 妹尾)

9.願ったり叶恭子の膝枕/早川柚香

1票:犬山)

10.ちょっとした願いを乗せる天使の輪/猫田千恵子

10票:なかはら 瀧村 中川 早川 大嶽 岡谷 丹下 水野 米山 八上)

11. ほお袋にしゃぼん玉みたいな願い/岡谷 樹

(2票:安藤 妹尾)

12.お願いの目をするときの一文字/安藤なみ

3票:犬山 猫田 水野)

13.ガリゴリゴなめらかにして願かける/中川喜代子

4票:早川 青砥 妹尾 丹下)

14.お願いをかたちにすればえのき茸/なかはられいこ

9票:丸山 瀧村 中川 三好 大嶽 岡谷 妹尾 米山 八上)

15.欲望と願望せめぐ母の肚/大嶽春水

16.詩人願望をもつ煮豚と暮らす/犬山高木

17.下請けに丸投げされる願い事/三好光明

(4票:早川 大嶽 水野 八上)

雑詠

1.木枯らしとマイナスイオン交換す/丸山 進

2票:なかはら 青砥)

2 寅さんの声でカーナビまったりと/青砥和子

4票:丸山 中川 妹尾 猫田)

3.車内ではマナーモードに昼の月/瀧村小奈生

3票:犬山 猫田 水野)

4.無事発見保護の耳かきまた不明/早川柚香

2票:中川 丹下)

5.バラ色のバラのひとつのニュートリノ/安藤なみ

2票:岡谷 猫田)

6.過呼吸の内匠頭の菊人形/中川喜代子

8票:なかはら 丸山 瀧村 犬山 三好 妹尾 水野 米山)

7.微熱には蜜柑たそがれゆくビギン/犬山高木

5票:なかはら 安藤 中川 青砥 岡谷)

8.「骨墓遺」糸が絡んでほどけない/三好光明

9.萩が散る右手はグーになったまま/なかはられいこ

(8票:丸山 瀧村 犬山 大嶽 岡谷 丹下 水野 八上)

10.フライパンの取っ手のネジのゆるむ雨/八上桐子

12票:なかはら 丸山 瀧村 安藤 早川 三好 青砥 大嶽 岡谷 妹尾 丹下 米山)

11.一日が悲しいときは白い飯/丹下純

6票:早川 三好 青砥 大嶽 米山 八上)

12.ボードには国際トリプトファンクラブ/猫田千恵子

2票:犬山 早川)

13.虫ピンの潜んだ席を譲る友/水野奈江子

14.ムーミンは谷で眠らすための嘘/米山明日歌

4票:早川 妹尾 猫田 八上)

15.問題は真面目な木の実はぜる音/大嶽春水

(6票:瀧村 安藤 中川 三好 米山 八上)

16.まぼろしの雪しんしんと独り言/妹尾凛

4票:安藤 大嶽 丹下 水野)

17.南倉から北倉へ天竺越える/岡谷 樹


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# by nezimakikukai | 2017-11-30 22:52 | 句会結果報告 | Comments(0)

フライパンの取っ手のネジのゆるむ雨   八上桐子

11月のねじまき句会の雑詠の1句である。題詠は事前に投句一覧がメーリングリストに流れるので、前もって考えてくる。しかし、雑詠は句会当日に初めて読んで選句する。いっせいに下を向いて選び出すのだけれど、雑詠10番のこの句にたどりついたとき、とりあえず手首がくらっとなった。フライパンを持ち上げた瞬間の〈くらっ〉、ネジがゆるんでいて〈くらっ〉。思わず顔を上げる。みんなの顔をそっと見る。あっちでも、こっちでも〈くらっ〉が起こっていそうな気がする。この同じ空間でみんなの手首に同じ感覚が走っているとしたら、なんかおもしろい。いや、たぶん十中八九そうにちがいない。「フライパンの取っ手のネジのゆるむ」これを取り上げたことがすごいっていうか、うれしくなってしまうできごとなのだ。私は10番に大きく〇をつける。やっぱり雑詠の最高得点句である。みんな〈くらっくらっ〉していたんだな。
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# by nezimakikukai | 2017-11-28 22:59 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

手の中の海を息子が見せに来る    青砥和子

日曜のねじまき句会で、瀬戸のいわゆる丸山組から2冊の句集をいただいた。瀬戸丸山組には2系統あって、青砥さんや中川さんが所属するおもしろ川柳会と、安藤さん、三好さん、北原さんが所属するフェニックス川柳会がある。どちらも大親分は丸山進さんなのだが、瀬戸文芸は活況を呈しているのである。そういえば、作品はまだ拝見していないが、瀬戸の文芸祭では、青砥さんが短歌、丸山さんが俳句の部門でそれぞれ表彰されたらしい。ノリノリの瀬戸である。掲出句は「おもしろ川柳会合同句集第十一号」から。ねじまき句会で見る青砥さんの句とは少し趣が違うような気がする。もちろん、句に描かれていることは現実とは違うのだけれども、地元瀬戸の仲間との句会で読まれているせいか、作者の素の部分が感じられるような気がする。私は親になったことがないので、親として子供を育て上げた人に対しては心から尊敬の念を抱くのだが、息子が「手の中の海」を見せに来ることができる母親の姿はなんとも温かく好ましく感じられる。無条件の信頼関係とでもいったらいいのだろうか。なんだか羨ましい気さえする、私などが窺い知ることのできない世界である。

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# by nezimakikukai | 2017-11-21 17:26 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

「やさしい川柳」教室

暮らしの学校(公益財団法人服部公益財団)で来年1月から瀧村小奈生の川柳教室が開講する。JR安城駅からすぐの安城アンフォーレにあるカルチャースクールの教室だ。1月から3月まで、第2・第4木曜日の午後1:00~2:30。川柳は初めてという方にも気楽に参加していただける講座にしたいと考えている。こうして御縁をいただくことで、人との出会いが生まれ、新しい言葉にも出会えると思うと、本当にありがたい。来てくださる方に楽しい時間を過ごしていただけるよう、勉強して工夫して頑張りたいと思っている。教室の体験もできるらしいので、三河地区のみなさん、ぜひ一度のぞいてみてください。

https://www.kurashinogakkou.org/anjo

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# by nezimakikukai | 2017-11-14 22:45 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

仙台三昧。

「川柳杜人」の創刊70周年記念句会および山河舞句追悼句会に行ってきた。ねじまきからの参加は、なかはられいこ、丸山進、青砥和子、八上桐子、妹尾凛、瀧村小奈生の6名。11月3日(金)はお食事のあと、なかはら、青砥、瀧村とカモミール句会の笹田かなえさんの4人が佛渕雀羅さんに連句をおねだりして部屋に押しかけた。二十韻を巻いて、とても楽しかった。11月4日(土)は大会。青砥さんが大活躍で、「和子」と呼名し続けた。それぞれが特選でもらえるゴディバを手にしてかなり満足。カモミール句会、おかじょうき川柳社の守田啓子さんは、なんとゴディバを2個ゲットしていた。5日(日)は、なかはら、笹田、八上、瀧村の4人で宮城県美術館へ吟行に。午後3時過ぎに桐子さん、かなえさんと別れて、れいこさんとわたしは仙台駅のみどりの窓口に向かう。そこで、思いがけない展開。仙台、出られない!18時33分まで空席がないらしい。しかたない。混みあったドトールの席にとりあえず座ってれいこさんと目が合う。「帰れない」の巻、巻きますか?とれいこさん。というわけで、最後に番外編のような二十韻を巻いてしまった。句三昧の仙台、なんかすごい。

宮城県美術館吟行 2017.11.5

十一月を引っ張ってきたのは小舟     桐子
   (れいこ、かなえ、小奈生)
マフラーは編みかけ雪は描きかけ    れいこ
   (桐子、かなえ、小奈生)
郭公の夜はときどき水っぽい      小奈生
   (れいこ、桐子、かなえ)
ムーミンの匂いの残る非常口      れいこ
   (桐子、小奈生)
白の中の白の中までささやくか     れいこ
   (桐子、小奈生)
声がするタイル一枚剥がすとき     小奈生
   (桐子、かなえ)
うさぎのおしりこじかのおしり遠い島  れいこ
   (桐子、小奈生)
秋草のもうほとんどやぶれかぶれ    桐子
   (かなえ、小奈生)
しおりあるページに残る月曜日     れいこ
   (桐子、小奈生)
半分は空で半分は午後三時       桐子
   (れいこ、小奈生)
あおみどり色の人からくる手紙     小奈生
   (れいこ、かなえ)
にんげんになる直前の赤の色      小奈生
   (れいこ、桐子)
波音でいっぱいになる鳥の胸      桐子
   (かなえ、小奈生)
一本の線にもどしてやる水も      れいこ
   (桐子、小奈生)
井の中のオーケストラのごあいさつ   れいこ
   (かなえ)
ぐだぐだと乳白色を分けあって     小奈生
   (かなえ)
函館のじゅうぶん幾何学的な海     小奈生
   (かなえ)
ひとびとは眠るインクの群青と     れいこ
   (小奈生)
神様に辿り着こうとする真っ赤     かなえ
   (小奈生)
えんぴつのかすれ具合も十一月     かなえ
   (小奈生)
滲むことだいじななまえ忘れること   桐子
   (れいこ)
ムーミンが猫背だったという事実    小奈生
   (れいこ)
秋草のややややこしいとこに月     小奈生
   (れいこ)
大皿の縁びらびらになる宴       桐子
   (れいこ)
完璧なラムセスになるのが希望     小奈生
   (れいこ)
かなしくてミスター・スポックを描く  小奈生
   (れいこ)
紅葉はそろそろ痒くなりはじめ     桐子
   (れいこ)
鳥たちのくちばし並べ海岸線      れいこ
   (桐子)
図書室が四隅残して紅葉す       小奈生
   (桐子)
ミルクの薄膜ムーミンが嗤う      かなえ
   (桐子)
消しゴムのかすだったのか声なのか   れいこ
   (かなえ)

※点数が入った句は全部並べてみました。


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# by nezimakikukai | 2017-11-07 23:48 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

題詠「額」

みなさま、御投句ありがとうございました。

全19句は、以下のとおりです。


七百円「雨ニモマケズ」額唸る     三好光明

ドストエフスキーだろその額縁は    犬山高木

飛び級はスイスイ額を通り抜け     颯爽

問題の提起も額には阿修羅       山田こいし

ニセ王子額に内と書いてある      月波与生

粗熱のとれた額からしまわれる     米山明日歌

額縁の中の親父が小うるさい      高浜 広川

てのひらを額にあてて夜を聴く     瀧村小奈生

制帽を脱いで額の暮れてゆく      八上桐子

留守電は額紫陽花の木乃伊から     丸山進

駄目押しに見せつけられる富士額    須川柊子

天職の額縁らしくひとり占め      青砥和子

額から額にうつる波の音        なかはられいこ

額縁は螺鈿細工の夜のこと       笹田かなえ

少額の部にいる二桁の利息       安藤なみ

木枯らし一号白き額を覗かせて     早川柚香

衛兵の額に苔の生えそうな       猫田千恵子

その額うすくれないのうそを吐き    魚澄秋来

震度4でも笑ってる額の父       北原おさ虫


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# by nezimakikukai | 2017-11-01 00:28 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(3)

THANATOS石部明 3/4

小池正博さんと八上桐子さんがわたしたちを石部明さんに会わせてくださる。わたしのように生前の石部さんをほとんど知らない者にも、親交がありよく知っていらっしゃる方にも、幸せな邂逅である。わたしが知っている川柳の中でもっとも生々しい手触りの川柳だと思う。わたしの五感が得体のしれない何かに刺激されている、そんな感じがする。

傷口の奥にぽつんと春の家
秋風の思いがけないところに手
戸を押せばどっとさくらの海になる
夕暮れの寺院のように貼る切手
いきものに歯が生え揃う雨季の森

きょう気になって心ひかれた句をそれぞれのページから1句ずつ引かせていただいた。てのひらにのせページを繰っているうちに一周して、またページを繰って、何度も何度も同じページを読む。まるで際限のない冊子である。

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# by nezimakikukai | 2017-10-24 23:01 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(1)

「連句発祥の地・名古屋の連句」

明日10月18日と11月15日、12月6日の3回、愛知工業大学の本山キャンパスで連句の講座が開かれる。オープンカレッジの講座は多岐にわたっているが、連句はあまり見かけない。実作を中心とした講座なので、参加してくださった方に少しでも楽しさを実感していただければと思っている。ねじまき句会でもここのところ毎年連句にチャレンジしている。私には捌きは荷が重いので、連衆でいることがとても楽しい。捌きは目配り、気配りが行き届いて、式目や作法に通じていなければならないが、連衆は、お捌き様の指示に従って思う存分言葉の筋トレができる。愛知県連句協会会長の杉山壽子さまに教えていただいた東明雅先生のお言葉「日本語はごまんとあるでしょ。」がとても好きである。川柳を書くときにも、うまくいかなくて妥協しそうになると思い浮かべる。きっとここにくるべき言葉があるはず!言葉はいっぱいあるのに、見つけきれなくてあきらめることも多いのが反省点であり悔しいところである。

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# by nezimakikukai | 2017-10-17 23:05 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)

題詠「額」募集します。

9月の句会ができなくて、9月の題が宙に浮いている。部首「おおがい」の中から選ばれた貴重なひとつなのに。ご飯は全部食べなきゃもったいない。題は全部使いきらなきゃもったいない。「額」という題が与えてくれるせっかくの出会いを逃がすことになってしまう。
そこで、今年もまた、このブログを見てくださっているみなさんのお力をお借りしたいと思うのです。コメント欄に、題詠「額」を投句してください。ねじまきルールでは、「題」という漢字を必ず句の中に入れます。締め切りは10月31日いっぱい。おひとり厳選1句でお願い致します。たくさんの皆様の句に出会えますように。

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# by nezimakikukai | 2017-10-11 22:40 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(19)

「川柳 杜人」255号より。

加藤久子さんの『昆虫図鑑』10句がおもしろい。タイトル通り昆虫が読み込まれているのだが、楽しく心惹かれる連作である。

ががんぼに手足捥がれて熱帯夜

まず冒頭の句にぐいっとつかまれる。手足を捥がれているのはががんぼじゃないのかと思いつつ、寝苦しい熱帯夜に丸太みたいにごろんごろんと転がっている人の姿が浮かんでおかしい。

おにやんまカセットテープ巻き戻る

おにやんまが飛び回っていたころはカセットテープの時代だっただろうか。「おにやんま」と「カセットテープ」が働き合っている言葉の選択が興味深い。

古い映画からオオミズアオの羽化

本物は見たことがないけれど、淡い緑色の蛾のイメージがゆらゆらとして古い映画のモノクロの陰翳の中からなら立ち現われそうな気がする。

湖をひとつ渡れば蜩に

日を暮らしてカナカナと鳴く蜩。一日の終わり、夏から秋へ。湖をひとつ渡り終えると、何かが終わり何かが始まるのだろうか。

どの句もそこにいるべき昆虫が配されていて、眺めて楽しい昆虫図鑑である。

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# by nezimakikukai | 2017-10-04 17:21 | 火曜日にはねじをまく。 | Comments(0)



川柳句会「ねじまき句会」の公式サイトです
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